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ロンドンの旅2023 #3

これを書いてるのは、すっかり日本に帰ってきてからなんだけど、どうせならなるべく記録を残しておこうと思ってできる限り書いてみようかと思う。

3日目のロンドン。

この日、朝起きたら妻があまり体調がすぐれないようなのと、円安によるロンドンでの出費の節約を考えて、朝食はホテルの近くのTescoでパンなどを買ってきてサンドイッチを作って食べることに。
とりあえずひとり買い出しのために通りに繰り出す。

朝から晴天で気持ちいい。まだ見るもの全てが新鮮で通りを歩くだけで楽しい日々。建物一つとっても、日本ではあまり見たことのないデザインだったり、見られることに対する感覚の違いを感じられた。

サンルームみたいな部屋がベランダに付いてて、全部丸見え。
24時間ジムは、世界中どこにでもある。

Tescoの近くにもっとローカルなスーパーがあったので、そちらに立ち寄る。
果物や野菜は、バラ売りの量り売りで売られているものが多い。調味料の棚には見たことのないものがいっぱい売られていて、地元の人からしたら普通のスーパーなんだろうけど、見てるだけで飽きない。

どこのスーパーにも店で焼いたパンがある印象。

ただ、このローカルスーパーでの買い物は、ちょっとハードルが高そうだったので、チェーン店のスーパーTescoへ。

ハムとバターのサンドイッチが食べたいということだったので、食パンとハム、バター、ミックスリーフを購入。食材は量から考えれば、比較的お手頃な値段だった。特にパンは、どこのスーパーでも安かった印象。

日本サイズだと2斤くらいで、この値段。
加工肉エリア

この日の夜は、夫婦それぞれ別のライブを見に行きたかったので、夜は別行動の予定。それまでは、街を観光してみようということに。

この日はエリザベスラインではなく、昔ながらの地下鉄、いわゆるTubeで市の中心に向かう。ロンドンの地下鉄は世界最古らしいので、どうしても地下鉄のトンネル自体が小さく、それに合わせて車両も小さくドアも含めて角が丸くなっていて、まさしく「Tube」という感じ。車内も日本の電車に比べると天井も低いし、席同士の間隔も狭めで窮屈さは否めない。でも、これもまた新鮮。

あと地下鉄の駅のエスカレーターは、どこも速くて長くて傾斜が急だった。どこまでも続くような長さのエスカレーターが、急な勾配で設置されてるので、上から見たら若干怖さを感じるほど。よくこれで上から落ちて事故にならないものだ。さらには、日本のエスカレーターとは違って、オフィシャルに「エスカレーターの右側に立て」というサインがあって、急いでいる人には左側を空けることが推奨されていた。

上が見えないくらいの長さ

あまりどこに行くかも決めてなかったので、とりあえず有名デパートのHarrodsへ。

イギリスの最大老舗デパートということで、日本で言うなら新宿伊勢丹という感じか。創業が1834年の老舗というだけあって、建物自体が歴史的建造物。エスカレーターもエレベーターも階段も、全て映画のセットのようだった。でも、日本の伊勢丹に行ってもハイブランドばかりであまり見るところが無いのと同じようにお店自体はあまり見たいところはなかった。
入ってるブランドも、日本でも売ってるようなハイブランドばかりで、縁のない空間が広がってた。

階段の踊り場
エスカレーターの天井から壁から至る所に装飾
エレベーターの操作版。

唯一、食料品エリアだけは、全てが色鮮やかでテンションが上がった。見たことのない料理もたくさんあったし、店員さんの制服もおしゃれ

Butcher(肉屋)の人の制服が一際おしゃれ

Harrodsから足早に退散した後は、街をぶらぶら歩きながらバッキンガム宮殿を目指す。

地震のない国だから、昔ながらの建物が普通に今もたくさん残っていて住居や店舗として使われている。街を歩くと、おそらく100年以上建ってるだろう建物が至る所にあり、地震大国の日本から来た身としては新鮮。建物に使われてる素材もレンガを始めとした石が多いようで、レンガ造りの建物がたくさん。


さらには、もう街中はクリスマスシーズン(現地ではおそらく多様な宗教に配慮してFestive seasonと言ってた)で、デコレーションされてるお店が多かった。このデコレーションも、色使いやデザインが日本とは違うテイスト。

バッキンガム宮殿に向かう途中にガザ侵攻に対する大きなデモの行進に遭遇。この日は土曜日で毎週土曜日に大きな集会を行なっているようで、その会場にいくたくさんの人の列。
日本ではデモというとみんながメッセージボードを掲げてシュプレヒコールをしながら歩くようなものを想像するけど、ロンドンでは老若男女がそれぞれの形で日本のそれよりはカジュアルに参加してるような印象を受けた。(会場に着いたらまた違うのかもしれないけど。)
参加してる人の人種もさまざまで、多くの人々がこの問題について声をあげていることを肌身で感じた。誤解を恐れずに言えば、このタイミングに日本以外の国に行けた良かったのかもしれない。

目的のバッキンガム宮殿に着いた時には、少し日も傾いてきていた。今回のロンドン行きが決まってからNetfilxでイギリスのエリザベス女王を中心とした王室を描いた「The Crown」を観ていたので、その本丸に来れたということでちょっと感動。

ちょっとお腹が空いたというのと、妻が白米禁断症状が限界だということで、日本食を求めてさらに中心地の方へ。

途中、ピカデリー広場を通った。このピカデリー広場、まだ小学生だった頃に家族でロンドン旅行に来たことがあって、その時によくこの広場を目印に行動をしてたのですごい記憶に残ってる場所。
でも、その周りにはNYのTime's Squareを小さくしたようなディスプレイがいっぱいあり、自分の記憶の中の四半世紀以上前のそれとは異なっていた。当たり前だけど。

Google Mapで調べた日本食レストランMisatoは、中華街のはずれにあった。本当に中華街というのはいうのはその大小にさがあれ、世界中どこにでもある。そして、日本料理も韓国料理もその片隅で営業している。同じようなアジア料理は1箇所にまとまった方が色々都合が良いのだろう。

お目当てのMisatoに着いたら、まさかの閉店。
まだ中で食べてる人がいたから、どうやらランチと夜の間の休み時間になっていたようだ。

そうなると、すでにお腹が米モードになってる私たちは、他の店を探すしかない。他にも日本食レストランもあったけど、ちょっと値段が高かったり、これまた混んでたりで、結局中華料理屋にイン。中華料理でもチャーハンで米は食べられるのでかろうじて、白米禁断症状は緩和された模様。

ちょっと薄味だったけど、安心するチャーハンの味

ご飯を食べたら、そろそろ妻の今晩のお目立てのライブに向かわないといけない時間だったので、ここで一旦お別れ。

途中見かけたチーズ屋さん

僕の方は、まだライブまでに時間があったので、事前にチェックしていた本屋「magma」を目指してさらに街をぶらぶら。

magmaは、本屋だけど、その品揃えが面白い。世界中のデザイン系や絵本、インディペンデント系の雑誌などがあり、1階には雑貨やアクセサリーも売ってる。地下には、さらに雑誌がたくさん売っていて、いわゆるサブカル的な雑誌が多かった。

地下の雑誌フロアの一部
1階の雑貨コーナーには日本のものも

そろそろ自分の見たかったライブ会場に向かおうと、Tottenham Court Road駅に向かってたら、インスタで見てた最新スポットらしいTeam Lan的一面ディスプレイのimmersive spotを偶然発見。

お台場のTeam Labの施設には行ったことないけど、これのさらにすごいやつなんだろうなぁ、という感じ。一眼見ようと人だかりですごくて、御多分に洩れず写真やら動画も撮ってしまった。

さて、今晩の目的のライブ会場があるCamden Town駅に移動。駅を降りると、早速oasisを歌ってるストリートミュージシャンが。周りで見てる人も、それに合わせて大合唱。誰もが知ってる国民的バンドなんだな、やっぱり。

今日のライブは、日本でいわゆる「ライブハウス」に該当するようなこちらのUNDERWORLDというところ。駅出て徒歩1分くらいのところで、アクセス抜群。

このライブは、ちょうど滞在中にやってたPitchfork Music Festival Londonの1つ。

ちょっと恐る恐る中に入ってみる。

地下に降りる階段には、ダイブ禁止の張り紙。

地元のライブハウスっていうことでちょっとビクビクしてたけど、入ってみたら特に怖がる必要もなさそうで安心した。
まずはバーエリア。日本のライブハウスのバーカウンターという感じではなく、いわゆるBarくらいの大きさで、お酒の種類もいっぱいあった。しかも支払いはキャッシュレスのみ。

でも、お酒が飲めない僕にはノンアルコールメニューがなくてちょっと残念。前もって買っておいたペットボトルの水に助けられた。

ほぼオンタイムでライブ開始。
まずは地元のJohnというギターとドラムのツイン。やっぱり海外のドラマーは、パワフルで生音がでかい。

2バンド目は、BLACK FLAGやCIRCLE JERKSのボーカルKeith MorrisがやってるOFF!。齢68歳のおっさんとは思えないほどのボーカルで現役感。楽器隊のそれぞれのメンバーも手だれという感じ。

3バンド目はカナダのFUCKED UP。ちょっとこのくらいになると疲れてきて、途中からバーエリアの椅子で座ってた。ちゃんとしたいわゆるチェアがあって、ゆっくり座れたのも良かった。

ちょっと疲れてしまったので、途中で退場。一路ホテルへ。

駅でこのポスターをよく見かけたし、駅構内のアナウンスでも「SEE IT. SAY IT. SORTED」と言ってるのもよく聞いた。
こういうポスター1つのデザインとっても、かっこいいなぁ。

駅のディスプレイ広告には、ちょっとVerdy感を感じるフォントの広告も。

ホテル最寄りの駅に戻ってきたら、駅前のパブで生バンドの演奏をしてるようだった。さすが土曜の夜。外観も絵になるし、「EATS, MEETS & BEATS」というネオンもポイント。

帰りに食料調達でスーパーのMorissonsに。やっぱりフルーツとか野菜の食材系は安い。ミカンみたいな柑橘系もネットいりで£1。

夜はこのミカンとかをホテルで食べて晩御飯。
テレビでは、ちょうどAdeleのドキュメンタリーがやっててさすが本国。

こんなところで3日目は終わり。

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