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内側縦アーチについて

①足部の解剖
②ウィンドランス機構とトラス機構
③評価方法

今回は足部についてです。調べたことを、まとめていきたいと思います。

【足部の解剖】

画像1

足部の解剖が上記の画像のようになります。内側縦アーチの要石は舟状骨、外側縦アーチの要石は立方骨となります。

【ウィンドランス機構とトラス機構】

トラス機構:
伸張された結合組織における緊張、特に深層の足底腱膜は、負荷下に「たわむ」半弾性の固定棒として働き、アーチの下降を最小限としている。
ウィンドランス機構:
正常な足部では、外在の底屈筋群の収縮は踵骨を持ち上げ、中足骨頭上に体重を前方移動させる。結果として、中足指節間関節の伸展は、内側縦アーチ内の足底腱膜を伸張する。伸張による緊張の増大はアーチを持ち上げ中足部と前足部を硬くする。
引用:Donald A.Neumann,筋骨格系のキネシオロジー

歩行のどういうときに働くかというと、、、

 立脚初期(ウィンドランス機構):
  足部アーチを形成し、着地の衝撃に備える
 立脚中期(トラス機構):
  足底腱膜が伸張し、衝撃吸収する
 立脚終期(ウィンドランス機構):
  足部アーチを形成し、離地の弾性エネルギーの有効利用に寄与

【評価】

Fessi線による内側縦アーチのみかた

スクリーンショット (16)

床から内果下端までの距離を3等分した場合に舟状骨がどの程度下方に位置しているかでアーチ高を評価します。

Navicular Drop test(NDT)

スクリーンショット (18)

日本語では、舟状骨沈降度検査と言い、これによって分かることは、内側縦アーチの柔軟性です。
評価方法は、舟状骨結節と床面との距離 (舟状骨高)を座位と両脚立位で計測し,その変化量を算出します。(単位:㎜)
座位での舟状骨高(㎜)-立位での舟状骨高(㎜)
10㎜以上になると、異常所見となります。

Arth height index (内側縦アーチ高)

スクリーンショット (20)

Arth height index
=アーチ高/踵骨から第一中足骨頭

アーチ高比が0.356以上→高アーチ群
アーチ高比が0.275以下→低アーチ群

内側縦アーチは歩行にとても重要なところになってくるので、しっかり評価してアプローチしていきたいですね。他にも、こんな評価方法あるよって方いれば教えてくれれば幸いです。

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