デジデトin鎌倉

怒涛の16連休ということもあって、以前より興味のあった「デジタルデトックス」に徹底的に取り組んでみた。今回は、そこで具体的に何をしたのか、何を思って帰ってきたかなど、ツラツラと記していく。

【概要】
場所:鎌倉
日時:4月27日~29日
滞在場所:Bed & Breakfast Good Morning Zaimokuza(ここまじで最高だった)

【やったこと】
• あらゆるガジェットを家に封印
• 異動部署メンターのおすすめ本をひたすら読み進める
• メモを持ち歩き、頭に浮かんだこと常に書き書き
• フィルムカメラを持ち歩き、気ままにパシャパシャ
• 現地の方のおすすめスポットでご飯食べる
• お店の人の一番おすすめをオーダー
• 10時就寝、4時半起床
• 円覚寺の座禅会に毎朝参加
• 行き先を決めずにひたすら散歩
• 寝たいときにひたすら昼寝
• 山、海辺、芝生、テラス、ベッド…でひたすらぼーっと
• 宿のオーナーさん、お坊さん、他の宿泊客、ビーチのサーファー…いろんな人に話を聞く

【読んだ本】
→個人的に最近の興味関心である「アート」「伝える力」「論理的思考」と言った事柄にドンピシャに当てはまる課題図書たちだった。

 • 世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか
• センスは知識からはじまる
• 言語化力
• 言葉にできるは武器になる
• あの人はなぜ東大卒に勝てるのか 論理思考のシンプルな本質
• ゼロ秒思考
• 言葉にできるは武器になる
• ファクトフルネス
• 超箇条書き

【考えたこと】
→メモに書き連ねたことをグループ分けしていくと、だいたい以下の事柄に当てはまった

• 自分の快・不快
• 好き・嫌い
• 今後のキャリアプラン
• センス、価値観としての美意識
• スタイル・スタンス
• 自分の生存戦略
• 世の中に対してできること(家族、友人、同期、あらゆる「人」に対して)
• 情報収集の重要性・方法
• アウトプットとしての「言葉」に対するこだわり
• 自分の「見せ方」
• リーダーシップ
• イノベーターとしての振る舞い(前例を変えるための行動)
• 自分で自分の道を切り開くための行動
• 自分の成り立ち(過去の経験、家族、友達との関係性から)
• 気になる人のこと
• コンプレックス
• 能力としての課題
• 今後のもっぷ会
• 前所属部署の振り返り
• 異動先で何がしたいか
• 楽天での目標
• 楽天に提供できること
• 街頭、電車内の看板の意味・狙い
• どんな大人になりたいか
• 何ができるようになりたいか

【感想】
控えめに言っても最高過ぎ今回のデジデトin鎌倉。勿論いろんな感情があるんだけど、ここでは主に感じたことを以下4つに分けて綴っていく。

①感覚が研ぎ澄まされた
それっぽく書いてるけど、普段の生活がいかに「ながら」で溢れているかを実感したとともに、その「ながら」によって気が付かずに終わってることが多いかを感じた。
高校生の僕を知っている人は、単語帳を器用にチャリのハンドル上に広げ、通学中に英単語を勉強していた姿を見たことがあるかもしれないけど、思い返せば昔から「限られた時間をいかに効率的に使うか」を意識してきた。今も続いているこの意識のいい面としては、日々の業務の無駄を省くことにつながったり、移動やランニング中でも多くのインプットを行える部分がある一方で、一人で電車に乗っているときは基本スマホに釘付けだし、コロナ禍で「孤食」が増えたこともあり、最近ではご飯中でもスマホやPCを見るようになってしまった。今回は、そんな「ながら」を支えるアイテムが一切なかったこともあり、その時その時で行っている「コト」に集中せざるを得なかった。例えば、電車に乗るという行動一つとっても「この行き先案内って外国人観光客にはめちゃわかりにくそうだな」「この人めちゃめちゃオシャレだな」「この中吊り広告なんでこのコピーを採用したんだろう」「江ノ電って丸っこくてかわいいな」「この段差、隣のお年寄りにはしんどいんだろうな」と言ったことが次々と頭に浮かんできた。また、ご飯を食べているときですら「隣のカップルは今日3ヶ月記念らしい」「チーズケーキには淡い色のお皿が映えるな」「うぐいすってもう鳴いてるんだ」「この椅子とテーブルの高さの組み合わせって何を想定して設計されてるんだろう」とかいうように、自分の五感を通じて得られた情報に敏感になり、それに対する何らかの考えや気付きが浮かんでくるようになった。
さらにいうと、今回はそういった頭の中に浮かんできたことを逐一メモに書き留めたことで、あとから振り返ったときに、「結局似たようなこと考えてるな」とか「今こういう点に関心があるんだな」ってことを認識できたこともよかった。そういう意味で、目の前の「コト」に対する感覚が研ぎ澄まされた状態で、様々な事柄を丁寧に考える(感じる)ことができたのは非常に貴重な経験だった。

②自己肯定感あがった
これは、2つの理由があると思ってて、1つ目は「周りの目を気にしなくなるから自己肯定感が相対的に下がらなくなる」ってことと「単純に今やってること、食べてるもの、見てるものが素敵すぎて自己肯定感が上がる」ということ。
前者に関しては、カリフォルニアに留学してたときにも同じようなことを感じたが、誰も自分のことを知らない地に行くことで、服装も寝癖も立ち振舞も何もかも「人に見られている」という意識がなくなるとともに、相手と何かを比べるということが減って、非常に楽になった。僕は普段の生活において、何かと人と比べがちで(特に同じコミュニティ内や、親しい関係性の人と)、それによって不必要にストレスを感じたりするんだけど、それがなくなって非常に快適だった。後者に関しては、ある種自己満の極みみたいなもんだけど、綺麗な海沿いの、綺麗なお宿で、心地の良いBGMに浸りながら、美味しいごはんを食べてたら、そんでもって夕暮れ時にのんびりお酒なんて嗜んでたりしたら、今やってること全部がめちゃめちゃよく思えてきて、一人でニヤニヤが止まらなくなっちゃったりした。他にも、朝4時半に起きて円覚寺で地域の皆様と座禅なんて組んでると、最初は「なーにしてるんやろ自分」って思ったりもしたけど次第に「こんな早朝から心整えてる自分最高やな」といった具合に、煩悩が溢れ出て止まらなくなった。
ちなみに、僕のゼミの後輩がnoteかTwitterで言ってて以来「素敵だな」と思っている言葉の一つに「自分の機嫌は自分でとる」というものがあるんだけど、今回の旅行はまさにそれで、自分が心地良いと思う状態を自分で作り上げて、それに存分に浸ってきた。そんな三日間を過ごしたんだから、自己肯定感が上がらないわけがない。

③結局、日常と非日常のバランスが大事
これは、今回改めて自分の性格を再認識した部分。最高に楽しかった3日間だけど、最終日の終盤には「そろそろ友達と話したいな」って感情に苛まれてた。あと、ずっと読書をしてるのもいいけど、そろそろネトフリみたいなとか、筋トレしたいなとか。要するに飽きがきたわけだ。鎌倉みたいなところに行くと、そこで生活している人たちはみんなどこか落ち着いていて、自分の普段の生活圏では感じることのできないゆったりした空気感を感じる。そんな都会の喧騒から一歩離れたチルい空気感に浸っていると、最初の方は「ずっとこんな感じでのんびりしてたいなぁ」とか思ったりするわけだが、次第に「読んだ本に書いてあることを業務で実践してみたいなぁ」とか「これ資料にまとめたいな」とか言うことを思って、徐々に仕事が恋しくなってくる。というか、「ただのんびりしてるだけ」って時間がずっと続くと、少し負荷がほしくなるというか、ストレッチできる環境が欲しくなるんだと思う。これは、個人的な性格もあるかもしれないけど、今の自分の人生におけるプライオリティは「できることを増やす」ってことで、それを達成していくためにはやっぱり仕事であったり、なにか自分を成長させてくれるようなことに打ち込んでないと、ムズムズしちゃうんだなって感じた。これと似たような感覚は2周間の卒業旅行に行ってたときにも思ったから、やっぱり今の自分には、普段の土日で存分に遊ぶのと、たまの「のんびりした贅沢時間」くらいでちょうど良いんだろうな。

④やりたいことができるありがたみを噛み締めた
これは三日目の座禅後にお坊さんからお話を伺っていた際、強く思ったこと。上にも書いたけど、この三日間を含めて僕は16連休をいただいていて、泊まりたい宿に泊まることができて、食べたいなと思うものを毎回口にすることができた。世間一般からみたらそんな大したものじゃないかもしれないし、せいぜい24歳男性が少しの幸せを噛みしめるために十分な程度だけど。それでも、(2日目の晩にファクトフルネスを読んだことも多少影響している気もするが、、笑)こんなご時世に健康体でやりたいことをできているってのは非常に幸せなことだなぁと感じた。また、今回は現地の人から仕入れた情報をもとに、行く場所や食べるものを決めることを目標にしていたが、いきなり「おすすめの店教えて下さい」って聞かれてちゃんと道まで教えてくれる地域の方々や、「最近の興味関心教えて下さい」といって何十分もおしゃべりを続けてくれる宿のオーナー、宿泊客の皆さんなど、毎度の如く人の温かみとありがたさを感じることができたイベントだった。
やろうと思えば最低限の会話で一連の旅行を終わらせることができちゃう今の時代だからこそ、あえてローカルの情報を大切にしながら、何もわからない海外でバックパッカーをしているかのような感覚に陥ることができた今回のデジデトin鎌倉は非常に実りの多い時間だった。

今回みたいに、3日間のまとまった時間はなかなか難しいかもしれないが、今後もぜひ定期的にデジデトin〇〇をやっていきたいのに加えて、次回は気の置けない仲間、恋人、家族と行ってみたいなとも思ったのを最後に、今回のデジデトin鎌倉の感想とさせていただく。

ではでは。

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