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きみのお金は誰のため/田内学

今回はこちらを読んでみた。
思考をまとめていく。

「それだけやない。なんでも同じ話や。学校のテストでも、『いいね』の数でも、点数を稼ぐことに夢中になると、本来の目的を忘れてしまう。良い点を取ろうと暗記だけしても、学力はつかへん。『いいね』が欲しくて写真を撮ることに夢中になると、今を楽しめへん。それと同じで、GDPを目的にすると、肝心の幸せになることを忘れてしまうんや」

きみのお金は誰のため/田内学

→目的を忘れないようにする。今を楽しむことも。

「そういうことや。使用価値とも言うが、人それぞれの感じる価値は違う。申し訳ないが、あんこが苦手な僕にとっては、どら焼きに何の価値もない。値段と価値は別物なんや」

きみのお金は誰のため/田内学

→価値、値段、それらに惑わされず、本質を見つめることが大切。

「そう思ってくれたんやったら、僕も話した甲斐があったわ。株価が上がるか下がるかをあてて喜んでいる間は、投資家としては三流や。それに、投資しているのはお金だけやない。さっきの2人は、もっと大事なものを投資しているんや」
ボスは七海と優斗を順に見つめてから、ゆっくりと続けた。
「それは、彼らの若い時間や」

きみのお金は誰のため/田内学

→お金よりも時間を投資していると考える。今が一番若い。この時間を何に投資するか。

「世界は贈与でできているんや。自分から他人、他人から自分への贈与であり、過去から現在、現在から未来へ続く贈与なんや。その結果、僕らは支え合って生きていけるし、より良い未来を作れる。それを補っているのがお金やと僕は位置づけている」

きみのお金は誰のため/田内学

→お金の立ち位置、なるほど。と痛感したフレーズ。

もうからないと会社は存続できないが、もうけること自体を目的にしたら会社は長続きしない。会社が長続きできるのは、社会の役に立っているからや。その結果として、もうけることができる。そういう会社に人もお金も集まる。

きみのお金は誰のため/田内学

→目的が大切。

だから、僕は同じ目的を共有することが大事やと思っている。誰もが共有できる目的は、未来や。

きみのお金は誰のため/田内学

→未来につながる目的共有を発信していく。

そして、愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事でなくなる。自分だけなら自分の周りのことだけ気にかければいい。ところが、愛する人はいつも自分のそばにいるわけやない。自分と離れて暮らすかもしれないし、自分が先に死ぬかもしれない。そうなると、その人を守るためには、社会が良くなることを願う。”ぼくたち”の範囲が広がるんや。

きみのお金は誰のため/田内学

→まったくその通りだ。息子が生まれて、僕の未来はさらに先まで広がった。

話題になっていたので、読んでみたが非常に読みやすく、勉強になった。
また、ストーリーもなかなかに楽しめた。
お金のことを新たな角度で考えられるし、学びも多い一冊だ。

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