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科学がつきとめた「運のいい人」/中野信子
本屋さんで目に止まったので、早速読んでみた。
内容から思考を整理してみる。
自分を世間の標準に合わせる必要はありません。いちばん大事なのは自分です。その自分を最大限に生かすのです。
私は、これが運のいい人になるための絶対条件だと思っています。
→これまで読んできた本とも通ずる。自分の中にもかなり浸透してきた考え。
ただ、まじめさを隠れ蓑にして、自分をないがしろにしていないか、自分の価値観を見失っていないか、自分が本当にやりたいことを忘れていないかなどと、ときどき自問自答してみることが大事だと思っています。
→真面目な方には知ってほしい考え。
大阪大学大学院医学系研究科の大平哲也准教授(当時)の論文によると、子どもは一日平均300回笑いますが、大人は17回、70歳以上になると2回しか笑わなくなるそうです。
あなたは今日、何回笑ったでしょうか?
笑いを増やすためにも、何かを選択するときに「おもしろさ」を判断基準にするのは大事、といえそうです。
→幸せを感じ、健康でいるためには「おもしろさ」を判断基準にする。覚えておく。
実は、運がいいと思っている人も悪いと思っている人も、遭遇している事象は似ている場合が多いのです。しかしその事象に対するとらえ方、考え方が違う。対処の方法も違う。
→前向きにとらえるか、後ろ向きにとらえるかで未来は変わる。
つまり、早寝早起きをして、適度な運動をする、ゆっくりお風呂に入ってリラックスする、というある意味オーソドックスな規則正しい生活が、セロトニンの分泌を促すのです。
最近あまりツイていないなと思ったら、まずは生活リズムを規則正しいものに変えるところからスタートさせるのが近道、といえそうです。
→規則正しい生活は科学的にも良さは明確。やるしかない。
安心・安全な道より、ちょっと冒険の道を選んでみる。そのほうが夢中になれるし、脳が喜んで、結果もよいものになる確率が上がるのです。
→コンフォートゾーンにいると脳は喜ばない。結果は伸びない。
運のいい人は、他人をほめるのが上手です。
しかも、ただほめるのではなく、他人のよさを素直にほめるのです。さらに、「すごいな」「素敵だな」などと思ったことを、すぐに本人に伝えます。
→行動に移す。
目的や目標が定まっていれば、それに向かっての具体的な努力ができます。どうすれば目標が達成できるのか、そのための知恵もわく。創意工夫も生まれます。
→やはり、原理原則。
マイナスの結果にあらがうのではなく、その状況をいったん受け入れてみる。簡単なことではないかもしれませんが、まずはその努力をしてみる。
そして、ではこのマイナスの状況をどう生かすかと考える。
それができる人が運のいい人といえるように思います。
→前向き行動が運さえも変えていく。
結局、運というのは、その人がもともともっているものではなく、生まれつき決まっているものでもなく、その人の考え方と行動パターンによって変わる、といえます。
→運は考え方と行動で変えられる。つまり、自分で未来は変えられる。
本書は「運」というキーワードで科学的な根拠も用いながら、考え方について記述されている。
原理原則な考え方が多いかったが、その実証例なども引用されていて、大変学びになった。
そして、原理原則に則れば、運さえも変わるというメッセージはたくさんの人に届けたい。
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