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ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

今回はこちらの書籍を読んだ。
さっそく思考をまとめていく。

つまり感情というのは実はただの「任務」にすぎない。生き延びて遺伝子を残せるように、脳が感情を使ってその人を行動させるのだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→全ては遺伝子を残すための動線であると捉える。

言い換えると、有益な特性には犠牲がつきものだということだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→何かを得るために何か失う。

私たちが記憶するのは何が起きたかを覚えておくためではなく、生き延びるためだ。記憶は過去の話ではなく、脳が今この瞬間に私たちを助けるための資料なのだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→生き残るために感情も体もある。全てはそのために動いている。

長く孤独でいると睡眠も途切れがちになる。睡眠時間が短くなるわけではないが、眠りが浅くなり、目が覚める回数も増える。誰も横で寝返りを打ったりしていないのに、なぜ独りで眠る人のほうが深い眠りが短くなるのだろうか。ここでも人類の歴史を振り返ると信憑性のある説明が浮かび上がる。独りで寝ている人は危険が近づいても誰にも教えてもらえない。だから深く眠りすぎず、すぐ目が覚めることが重要だったのだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→なるほど。僕も家族といる時の方が眠りが深い。そういうことだったのか。

だから 14歳の 1日平均歩数が今世紀の初めに比べて男子で 30%、女子で 24%減ったのは驚くことではない。同期間に、不眠で受診し睡眠薬を処方されたティーンエイジャーが 10倍近くに増えたのが現実だ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→歩け。動け。まずそこから。

現在でも狩猟採集民として暮らしている人たちの調査結果に 6000 ~ 7000年前の骨質を分析した結果を組み合わせると、私たちの祖先は 1日に 1万 5000 ~ 1万 8000歩ほど歩いていたと考えられる。最適に機能するために、私たちの身体と脳はその歩数に合わせて設定されてきたのだろう。別の言い方をすると、今は進化してきた期間に比べて 3分の 1しか歩いていないことになる。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→これも学び。体の退化は否めない。もっと歩こうと思う。

うつ全体の 20%が孤独によるもので、12%がもっと運動をすれば防げたという研究結果だ。世界規模で考えると、うつの人の数を 1億人減らせることになる。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→孤独に対抗する策は運動。答えは出ている。

また、感情は変化していくものだという点も強調するようにしている。変化しなくては役割を果たせないのだから。それは暗い感情についてもそうだ。人生の一時期に大きな不安を感じたからといって、一生そうだというわけではないのだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→暗い感情ももちろん発生する。それは成長に不可欠だからと捉える。

幸せとは幸せについて考えることをやめ、意義を感じられることに没頭した時に生まれる副産物なのだ。

ストレス脳/アンデシュ・ハンセン

→目的に向かい、行動することで幸せは感じる。

以上だ。非常に学びの多い一冊となった。

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