㉕発注編h：背景の指示書を作ろう！ 脳内イメージを言語・図画にして伝える。【美しょゲを作ろう】
さて、今日も美少女ゲームを作っていこう。
前回は背景を発注するために、
必要な情報をまとめました。
その項目に沿って、
背景の指示書を進めていこう！
《埋めるべき分類の再確認》
背景にはどんな要素があるのか。
それを分類したものがこちら。
■基本情報
テーマ：滅亡直前の現代世界
コンセプト：儚げな夕暮れの電車内
■外側情報
・規模
・人工物
・自然物
■内側情報
・社会
・文化
これを埋めていけば、
最終的に指示書が完成するはずだ。
現状、
背景のイメージは自分の頭の中だけにある。
それを描く人が同じ想像をできるように、
言語と図画にして形作っていくよ！
今日は「外側情報」を考えていきます。
《外側の情報を導きだせ》
まずは外側情報から埋めていこう。
ちなみに内と外、どちらから進めてもいい。
判断材料になるのは、
自分の中にある抽象的なイメージです。
そのイメージがどんなものかを、
まず把握してみて……
見た目が固まっている場合 ＝ 外側から
設定が固まっている場合 ＝ 内側から
という感じで進めれば、
スムーズに形になっていくはずだ。
■外側情報
・規模
・人工物
・自然物
さて、規模から考えていこう。
舞台は「夕暮れの電車内」だけだが、
世界滅亡という、
かなり大きな現象も示唆する必要がある。
なので主には、
２つの規模が存在すると考えられる。
電車の中と電車の外だ。
電車の中 ＝ 規模の小さい、現実感
電車の外 ＝ 規模の大きい、非現実感
こういう風に分けて、
次の項目を考えてみよう。
《人工物と自然物を操れ》
ここから人工物と自然物を作る。
大きく世界観を左右する部分だね。
蒸気機関の人工物を増やせば、
スチームパンクに寄っていく。
田んぼやのどかな自然物を増やせば、
田舎な世界観だ。のんのんびよりだ。
（３期楽しみにしてるぞ！）
ともあれ今作はどうなのかと言うと……
ヒロインが消えるような世界滅亡。
それを表わすには、
「ポストアポカリプス」が合いそうだ。
□ポストアポカリプス
通称「終末もの」。
大規模な戦争、自然災害、疫病、超常現象により、
文明や人類が死に絶える様を描いた物語。
またはその死に絶えた後の世界を描いた物語。
これが田舎だと分かりづらい。
文明、人類が少ないのと、
限界集落ならある意味、終末状態だから。
一番分かりやすいのが、
人類の作り上げた「都市文明」だ。
「シン・ゴジラ」も東京に来たからこそ、
あれだけの迫力と盛り上がりがある。
なので今回は自然物を大きく減らし、
多くを人工物にする。
そして人工物の一部分を……崩壊させよう。
ある程度形が固まってきたので、
ここで自分の脳内イメージを言語化してみる。
先ほど決めた２つの規模に分けて、
書き出してみよう！
■電車の中
・人工物
寂れた、ボロい雰囲気のロングシート電車。
（窓に背を向ける座席の車両）
電子公告はなし。紙の広告は破れている。
・自然物
スクラップ場のように、
壊れた所から草や花が生えている。
白い、明るい感じではなく、
やや錆びのある使い込まれた感じを出す。
■電車の外
・人工物
ポストアポカリプス。半壊した都会。
陸橋の上にあり、道路や低い位置は見えない。
電車用の電柱あり。半壊した高層ビルが立ち並ぶ。
・自然物
草木はなし。火は上がっていない。
空は６割くらい雲で覆われている。
夕暮れで赤く染まっているように見えるが、
実際は世界滅亡が起きる爆発の予兆。
どうでしょうか？
この言葉だけで結構イメージできたかな？
恐らく難しいでしょう。
だから他の情報も、
しっかり詰めていく必要がある。
余談だけど、
言語化の仕方もフレームワーク化したいね。
結構文字数使いそうなので、今回はしない。
《今日のまとめ》
■外側情報
規模：
以下の２点で背景を構成したい。
１．電車の中＝小さな規模で、現実感を見せる
２．電車の外＝大きな規模で、非現実感を見せる
電車の中：
・人工物
寂れた、ボロい雰囲気のロングシート電車。
（窓に背を向ける座席の車両）
電子公告はなし。紙の広告は破れている。
・自然物
スクラップ場のように、
壊れた所から草や花が生えている。
白い、明るい感じではなく、
やや錆びのある使い込まれた感じを出す。
電車の外：
・人工物
ポストアポカリプス。半壊した都会。
陸橋の上にあり、道路や低い位置は見えない。
電車用の電柱あり。
半壊した高層ビルが立ち並ぶ。
・自然物
草木はなし。火は上がっていない。
空は６割くらい雲で覆われている。
夕暮れで赤く染まっているように見えるが、
実際は世界滅亡が起きる爆発の予兆。
言語的な外側情報はこんな感じ。
こうやって言語化することで、
脳内イメージがまた固まるからいいね。
アウトプット大事！
今回はここまで。
次は内側情報に入っていきましょう。
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では、また次回お会いしましょう。
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