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アボカドトースト

ある朝、目を覚ますと時計の針は11を指していた。
太陽が照りつける3月のお昼前。寒さはもう居ないみたい。
布団からムクッと起き上がり、そのままキッチンへと向かう。

昨日の夕飯に作ったスープの残りでもいいんだけど、日曜の朝くらい、ちょっぴり贅沢な味を楽しみたい。

コーヒーマシンにフィルターをセットし、鼻歌を歌いながら、お気に入りの豆をひく。

「何を食べましょう。」

そんな言葉が見つけた先にアボカド。
ずっしりとした、まっくろな、大きなアボカド。

ナイフでふたつにぱっくり切ると、綺麗なきみどり色の中に、まんまる 茶色い大きな種がこんにちは。

こんがり焼けたトーストにうすーくバターを伸ばして。フォークで粗めに潰したアボカドをこんもりのせて。

「少しだけ、黒こしょうでお化粧もしましょうか。」

パジャマのまま、ソファーに深く座り込む。
目の前に私の好きなコーヒーとアボガドトースト。

「うーーーーーん。うまい。」

あなたはどんな日曜日を過ごしましたか?

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