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新天地はロッキーのお膝元、バンフ!1カ月半が経過して。

カナダ2年目の挑戦で新しく選んだのは、カナディアンロッキーの山々を抱える世界屈指の観光地、バンフ。
早いもので、3月上旬に越してから1か月半が経過した。
本当はもっと早く記事を投稿してあれこれ魅力伝えます!みたいな自分を想像していたのだが、この間、自分の心の波がいつも以上に大きくてとても書く余裕はなかったのだ。それも落ち着いてきた今、やっと執筆することができている。

その約50日間を振り返ってみようと思います。


バンフを選んだ理由

昨年はトロント、そしてナイアガラで暮らした。
そしてなぜこの春からバンフという町を選んだのか。
大きな理由としては、昨年夏に行ったバンフ旅行が強く心に残っていたから。この雄大な大自然に魅了されて、その光景は強く心に刻まれた。チャンスがあるなら住んでみたいと思うようになった。
昨秋には現地の方とコンタクトを取り、この小さな町で暮らすあれこれについての情報を集めた。年末に急遽帰国し、日本に残る選択肢もあったが、このチャンスを逃すと生涯後悔する、そんな自分の本音には逆らえなかった。それくらいこのロッキーの景色に深く魅了されていた。そして、この感動を届ける人になりたい。その思いから、観光ガイドというお仕事に挑戦することにした。

苦しい3月だった

カルガリーから送迎バスに乗りバンフに到着した時、「ついに来てやったぞ!」という気持ちと、「さあ本当に来てしまった。どうしようか…」という気持ちが混在していた。

その時点で決まっていたのは2週間のステイ先だけだったのだ。

大都市とは違い小さな町であるバンフは、住宅数も圧倒的に少ない。ダウンタウンも小規模なため、限られている。
当然理解はしていたので、特に住まいは渡航前からずっと探してはいた、それでも遠隔での部屋探しは難航し、2週間のショートステイをなんとか見つけ出し、現地で探す戦略に切り替えた。仕事に関してはもっとない。ガイドは夏シーズンからだし、5月まではバンフ全体がオフシーズン。求人応募も少ない。それに今の自分の経歴や英語力で遠隔で勝負できる働き口は少なかった。

ガイドをするだけなら、5月に身を移せばよかったのかもしれない。でも、その時にはさらに部屋が見つからない状態になっているだろうし、バンフを十分に知る時間も足りないと感じたので、なるべく早めに移っておきたかったのだ。ただ、十分な予算も確保せず、博打の様に身体だけ移したのはさすがに計画力不足ではあった。

バンフの部屋情報はFacebookのシェアが大きい。ひたすら情報があればメッセージを送り、条件を聞き出した。大体一つの投稿に10以上のコメントがつく、みんな血眼になって部屋を探しているのだ。幸運にも、現地で探し始めて1週間後に内件アポが取れた部屋での契約を勝ち取ることができた。オーナーにはしつこいくらいに清潔にします、約束は守りますみたいなことをアピールしたと思う。

同時にお仕事探し。レジュメ落としの日々が約1年ぶりに始まった。まさかまたこの突撃訪問をするとは… 成果がでず1週間以上経った時、教会でのコミュニティで知り合った台湾のワーホリの子に生活のヒントを教えてもらえた。「ジョブリソースセンターでは無料でレジュメの添削と印刷までサービスしてくれるよ」なんともありがたい情報、この存在に大変助けられた。
その成果もあってか、バンフに来て2週間後にやっと現地のお店で面接、採用を勝ち取ることができた。

身が固まらないとき、ずっと思い悩んでいた。
友人もいないこの町でお金も底をつきかけていて、「あれ、なにしにバンフに来たんだっけ」みたいなことまで考える始末。久しぶりに親にも弱音を吐いてしまった。
そんな自分を救ってくれたのはやっぱり「人」だった。ふさぎ込んでいた時、ショートステイ先のルームメイト、日本にいる親友に相談したら、余裕がないからこそ視野が狭くなっている状態を冷静に指摘してくれた。
「こんな誰もが羨むバンフに住んでいるのだから、もっと楽しまないともったいない」「自分がやりたいように楽しむながらやる」そんな言葉たちが自分を立ち直らせてくれた。

3月後半、仕事もスタートし、一人であれこれ考える時間も減った。人と話す機会も増え、やっとまともな自分が戻ってきた感覚を得た。今思えばこうすればああすればよかったみたいなこともあるが、この珍しくも沈んでいた3週間も今後につながる一つの重要な過程だったとも思える。

日が経つにつれ、この雄大な自然をどんどん好きになっている。


4月に入り、2週間ほど。ようやく仕事面でもプライベートでも落ち着いてきた。
雪の日もあるが過ごしやすく快晴の日も増えてきて、思わず外に飛び出したくなる、というか飛び出してる。
新居の窓からは立派な山を常時拝むことができる。

バンフはどこを歩いても自然だらけだ。民家の庭に野生のシカがむしゃむしゃと食事をしている光景だって頻繁に見かけることができる。

そして、同じ山々を毎日見てるのに、全く飽きない。
いつ見てもロッキーの山にはうっとりさせられてしまう。

時には川のほとりに腰掛けて、ぼーっと眺めながら考え事をする。なんと贅沢な時間を過ごしてるんだろうと思う。それくらい、ロッキーの山々と河川、動植物の広がる光景は代え難いのだ。

川辺には至るところにベンチが設置されていて、ここでの読書はたまらなく気持ちいい



この自然を浴びるたびに、この町を選択して本当に良かったと思える。正直建物の中で働いてる時間に大した幸せポイントは感じないもの。

楽しいことだけではない。ガイドをするための運転免許の筆記試験の勉強に追われていた。満を持して臨んだ1度目は想像以上の難しさに撃沈。2度目はあと3点足りず、3度目の正直でやっと合格することができた。やっと、やっと、、自分の肩の荷が下りた。これから運転の練習、ガイドの練習へと進むわけだが、やっとスタートラインに立てた気持でもある。
この免許試験通過もあって、ようやく執筆する心の余裕ができた。


今、知識をつけることが楽しくてしょうがない。


生活が安定しだすと、やっと心に余裕が生まれ、自分の中に好奇心アンテナがびんびんになる。

相変わらずの考え癖ではあるが、4月に入ってもたくさん頭の中で考えて、いい意味でたくさんの新しい発見があった。

今僕は、とにかく興味あることに対しての知識欲が半端ない。

一つは、今住んでるバンフについて。
ガイドをするからという理由がもちろん大きいが、この美しいロッキーを望むバンフの町で時間を過ごすに連れて、より深いところまで知りたい気持ちが強まった。先日バンフにある博物館美術館は制覇し、今はこの町の歴史やロッキーの山々の詳細情報を勉強している。

一つは起業や経営アイデアについて。
ある友人と電話したことが大きなきっかけ。
経営学を専攻していたものの、今まではなんとなくいいな、でも自分にはまだ到底無理だと思っていた。この通話でふと似たような志を持っていることに気付かされて、妄想話で意気投合した。
そうしたら、一気にイメージが湧いてきて、自分はこうゆうことが本当にしたかったんだと気付かされた、今でも考えるだけでワクワクする。自分の手で、自分自身が人を動かす楽しませる環境を作りたい。じゃあどうすべきか、考える学ぶべきことはごまんとあるが、一つずつクリアしていって、将来の行動に繋がるより現実的なプランを固めていきたい。

一つは地図について。
地図は小学生のころから大好きだった、自作の地図を描いたり、暇さえあれば地図帳を眺めていたくらい。地図を眺めて、そこにある情報(形、名前、道、街の広がり、建物、交通etc…)を客観視することに快感に近いものを感じる。
そしてこのバンフと、ロッキーについて地図を作るのも面白そうと思い立ち、せこせことWordで製作中。出来たらまた公開してみようと思う。

一つは日本の歴史について。
日本を外から見て、より日本の魅力を知ることができたのはこのカナダ生活の大きな収穫のひとつ。元々日本史は好きだったが、しっかりした学習は大学受験で止まっていた。改めて日本史を学びなおしたくなって、Kindleで大人の日本史学び直し教科書を購入、少しずつ読み進めている。この国の生い立ち、史跡の成り立ちや地理関係など、知れば知るほど深みにはまっていく気がする。同時に世界史も興味が湧いてはいるので、日本史をやり終えてから移行しようと思う。もっとも来年とかになるかもしれないけど。

一つは風景画について。
バンフ、お隣のキャンモアには多くのギャラリーがある。写真、絵画や彫刻など多岐にわたるが、僕はその中でも風景画に魅了された。このバンフの素晴らしい景色を自分なりに表現してみたい気持ちが湧いている。小学生時代、アトリエ教室に通っていた時期もあり、少なからずルーツは存在する。ただ時間とお金と場所がどうしても必要で、この滞在中にできるかはわからないが、機会があれば絵画にはぜひとも挑戦してみたい。

このほかにも読書欲がより一層強まり、またハイキングはどんどん挑戦してみたい。

ここに挙げたことは書くか迷った。でも言葉にするからこそ、何か次に繋がる気がしたのだ。正直常に将来のことを考えている。ただふわふわ楽しみに来たわけではないし、ここでいろんな挑戦の可能性を感じたから、この小さな町に越してきた。
本当に今、好奇心で頭の中が渋滞している。脳のキャパと処理速度をもっと広げたい。

恐らく、ガイドを始めるにあたっても色んな壁や新しい興味が湧いてくるのだろう。まだまだ4月だ。その都度整理は必要な気がするが、これからどのような出会いが待っているのだろうか、ワクワクしてしょうがない。


…そんな状態で今バンフを過ごしています。このロッキーについても、今後自分なりに発信していきます。

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