覚悟にまつわる逸話ってないですか?から思い浮かんだ石田三成の逸話
こんにちは、両兵衛です。
今日、覚悟にまつわる武将の逸話はないかという話がありました。
あらためて「覚悟」と言われるとなんでしょうね、困難を受け止める心構えという意味でいいんでしょうか。
覚悟、かくご、…と、覚悟を貫いた武将の逸話として思いついたのは、小説やドラマなどでも描かれる石田三成の逸話です。
慶長五年(1600年)の関ヶ原の戦いに敗れた三成は、処刑場となる京の六条河原へ向かう途中で喉が渇いたため警固兵にお湯を所望します。
まわりに人家もなかったため警固兵は持っていた干し柿を差し出しました。
これを三成は痰の毒であるから食べないと拒みます。警固兵は、これから首をはねられる者が痰の毒をいやがるとはおかしなことだと嘲笑しました。
すると三成は、こう言ったそうです。
「汝らごとき者にはもっともな考えだ。大義を思う者は首がはねられる瞬間まで命を惜しみ、何としても本意を達成しようと思うものである」
勝者の側から見れば往生際の悪い敗者として残された話かもしれません。小賢しい官僚のように描かれることも多い三成です。
しかし豊臣秀吉亡き後、秀吉に世話になった多くの武将が徳川家康に味方する苦しい状況の中、何としても豊臣家を守るのだという覚悟を貫いた武将です。
この逸話に思いを馳せると三成の矜持を感じます。また、この覚悟には遠く及ばなくても、自分の直面する困難を受け止める心構えを持てるようになりたいなと思いますね。
そうそう、ちなみに痰の毒というのは、どうやらお腹をこわして体調が悪くなるということのようですよ。
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