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ITエンジニアが持つべきマインド

システム開発の現場では、プロジェクトの大小によるものの実にさまざまな方たちと交流しながらモノづくりを行います。

そんな中、経験豊富で技術力の高いエンジニアはウデに自信があるので、遠慮ない意見をハッキリといいます。
会議で発言しない方より自分の意見を述べたほうがいいでしょうし、時には頼もしく見えるでしょう。
ただし利己的な意見、態度にならないよう注意しないといけません。

エンジニアは技術力を最も重視すべきと考えている方が多いように感じています。
技術職なんだから当たり前だろうと思われるかもしれません。
しかし技術力のみが己の価値になってしまうのは黄信号です。

仕事である以上はクライアントやエンドユーザの事を第一に考えるのが大前提。
自分の都合で技術選定するのはもってのほか、仕事で必要とされる人材になるためには利他の精神がどうしても必要なのです。

エンジニアが技術的な勉強を続けるのはモチロン必要な事。
ただし同時に人格も向上させないといずれ組織、社会から必要とされなくなってしまうと私は思います。

技術力があればフリーランスのエンジニアになって稼げるようになる、というアフィリエイト目的の記事をたまに見かけるものの違和感があります。
実際フリーランスで長年やられている方は技術力があり、さらにヒューマンスキルがベースに必ずあるものです。

子どもの頃に読んだマンガでよく切れる刀(技術)を手に入れても、刀を収める鞘(心)がないと刀で自分を傷つけてしまうというセリフがありました。
いまになって振り返るとITエンジニアにとっても通じるシーンだなと感じています。

そんなエラソーな事をいうお前はどうなんだとツッコミが聞こえてきそうですね。
モチロン私自身ダメな所はたくさんあります。
日々反省と学びの繰り返しです。
自分の不甲斐なさを認め、努力しつづける謙虚な姿勢が必要なのではないでしょうか。

そこで私の好きな「菜根譚」という中国の古典をご紹介します。
コチラには現代に通ずる人間社会で学ぶべき事柄が多いため、システム開発現場の事例とあわせていくつかご紹介します。

はじめにご紹介する一文がコチラ。

細事の処理にも、手を抜かない。人目のないところでも、悪事に手を染めない。失意のときでも、投げやりにならない。こうあってこそ、初めて立派な人物と言える。(出典:菜根譚)

情報化社会においてITエンジニアは世の中に対して大きな価値を提供しています。
もし投げやりになったり、手を抜いたりすると、たくさんの人達に迷惑をかけてしまう可能性があります。
プロジェクト次第では時にツラくて嫌になる事もきっとあるでしょう。
そんな時でも仕事は社会貢献という大前提を意識しつつ、淡々と己の業務を全うする、そんな姿勢でいればツラい事も乗り越えられ、きっと自信につながるのではないでしょうか。

またこちらも好きな一文です。

短い人生をどう生きるのか。一、自分なりの楽しみを持つ。一、社会の貢献することを心がける。この二つを両立させることが望ましいのだ(出典:菜根譚)

仕事の渦の中心に自ら飛び込み、突き詰めて仕事をやっていくと、はじめはしんどい事もあると思います。
それでもプロジェクトをやりきったり、仕事を覚えるにつれ、楽しくなるもの。
そうやって仕事は楽しさを見出す事が大切です。
ただ楽しいだけではいけません。
仕事が世のため人のため社会に貢献することを心がけないといけないのです。
利己的な考え方ではいずれ誰からも相手にされなくなります。
どんな仕事でもこのふたつを念頭に置くのがとても重要です。

また京セラ創業者である稲盛和夫氏の「京セラフィロソフィ」からも学ぶべき金言があるのでご紹介します。

私は、「素直な心」というものは進歩の親だと思っています。素直な心がなければ、人間は成長、進歩していかないからです。(出典:京セラフィロソフィ)

経験を積むとつい自分がやってきた仕事のやり方に固執しがちです。
とはいえ諸行無常が世の常。
何歳になっても学ぶ姿勢を忘れてはいけないと思います。

今回ご紹介した「菜根譚」、「京セラフィロソフィ」は経営者に好まれる書籍です。
これらの書籍はITエンジニアをはじめとした現場で働く方々にとっても視座が高くなるので大変オススメです。

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