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何者にもならなくていい:サラリーマンが幸せになる方法 その5

これは、サラリーマンが幸せになるために「ありたい自分( being )を軸に持ち、ありたい自分を良好な状態( well-being )にし続けること」について書かれた note です。

何者でもない

「自分は何者でもない」
well-being の探求の中で出会ったある若者の言葉です。
彼は15歳で家族から否定され自分を見失いました。そこで「幸せとはなにか?」を追い求め「世界一幸せな国」と言われる国へ何か月も出かけヒントを手に入れて帰国。その後NPO法人を立ち上げ、ドロップアウトしてしまった若者を集め企業とも共同で活動し、大検を受けて名だたる大学に合格。そこでも幸せについて探求を続けていました。そのとき19歳でした。

それほどの経歴をもつ彼の眼には、自分自身が「何者でもない」と映っていたのです。

学生起業家や世界に名を轟かす実績をあげた同世代と比較しての言葉です。彼自身まるで物語の主人公のような人生なのに。

他人とは違う自分

「好きなことで稼がなければならない」
「インフルエンサーたれ」
「個の影響力の時代」
「30 UNDER 30」

時代は、何者かでなければならないという強迫概念に溢れています。GAFAやユニコーン企業に就職して経歴を積み独立。学生起業ベンチャーからのIPOで巨額の資金調達。年収何億のYoutuber。フォロワー何十万人。
多くの人が必死で誰かとは違う自分であるために「何者」かになろうと、きらびやかなロールモデルを追い求め、情報商材を買い漁り、承認欲求のために人生を費やし「普通」には価値がないと定義しています。

でもそれって本当に幸せでしょうか?

何者でなくても特別

あなたと全く同じ人は世の中にいません。
パラメーターが近い人はいますよね。
ただ同じ人生を歩み、同じ恋愛をして、同じ紆余曲折があって、同じ喜びを味わい、同じ涙を流した。
そんな人、絶対にいません。

世界の80億人の中で「あなたはあなただけ
人類誕生から生まれた全人類1080億人の中で「あなたはあなただけ」なんです。あなたは1080億分の1の奇跡の結晶なのです。
これほど特別なことはないでしょう。

普通という奇跡

奇跡も80億あつまれば普通だろう?
そんな意見もあると思います。そこで「普通」について考えてみましょう。

成績はビリでもトップでもなく中くらいの成績で学校を卒業し、転職もしたけど今はそれほど悪くない会社に就職。軽い持病はあるけど五体満足で健康体。けんかもするけど両親との関係はそれなりに良好。人生をかけて熱狂するほどじゃないけどそこそこ楽しむ趣味がある。

普通ですよね。
私の事です。我ながら平凡な人間だと思います。
でも、ある時これがとてつもない奇跡だと気付きました。普通ってなんて幸せなんだろう、と。

学校や同級生に問題がありドロップアウト。
会社が倒産。超絶ブラック企業。
自分や家族が心身にハンディキャップを持っている。
両親と死別。離婚。
虐待、いじめ、事件、事故、破産、一家離散、難病、重篤疾患、貧困、災害、裏切り、等々。
私はこうした「普通ではない」要素とは割と無縁の人生でした。
ただ回りを見渡すと、ネガティブな要素や出来事、本人の責にない問題によって苦労している人が沢山いらっしゃいます。
「普通」が実は「普通ではない」奇跡の上に成り立っていることに気が付いたのです。

その時から、私は今この瞬間の幸せが常に最上のものだと考えられるようになりました。

あなたはあなたのままでいい

あなたは今、不幸や不運に見舞われているでしょうか。
もしそうなら大変な想いをされているでしょう。
少し落ち着いたら「それ以外」のところに目を向けてみてください。あなたが普通・平凡だと思っている沢山の要素を持てなかった人、失った人が、どれほどそれを望んでいるでしょうか

それほどにも特別なものを持っているのです。別に何者かにならなくてもあなたは充分に特別なんです。

大切なのは、あたなが特別なのはあなただから、ということなんです。他人の価値観でつくられたペルソナになることが特別なのではありません。それはあなたを失うということ。あなたらしく、ありのままで居続けることこそが重要なのです。

幸せの四つの因子

幸福学の第一人者、前野隆司教授の研究によれば、幸せな人には四つの因子がそろっているそうです。

やってみよう(自己実現と成長)
ありがとう(つながりと感謝)
なんとかなる(前向きと楽観)
ありのままに(独立とマイペース)

あたながあなたのままでいることが、幸せには不可欠であることが学問でも明らかになっているのです。

他人の価値観で生きるのは止めましょう。
あなたという特別な存在で居続けましょう。


ありのままで居続けるために、自分自身のありたい姿( being )をしっかりと意識し保つことが重要です。他人に依存せず惑わされず、あなたをあなたたらしめている軸にこそ価値があるのです。

そして、ありのままで居続けるためには、他人がありのままで居ることにも寛容であることが大切だと私は思います。

そうすればきっと「何者でもない」あなた自身の本当価値ある人生を歩むことができるでしょう。

まとめ

1.ありのままで居る
2.他人がありのままで居ることに寛容になる


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最後まで読んでいただきありがとうございます。
よろしければbeing について書いた以下の note も併せてご覧ください。

何もしなくていい:サラリーマンが幸せになる方法 その3
https://note.com/ryo_wellbeing/n/n0775e5929d08

変化こそ幸せの正体:サラリーマンが幸せになる方法 その4
https://note.com/ryo_wellbeing/n/n591d689075a1

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