「いい会社創り」にとことんこだわった人生を
16年勤めた会社を退社し、38歳で起業。
親には反対されました。
まぁ、普通に考えればそうなんだろうと思います。
40歳手前にして考えたことは、
「どんな人生が自分にとっての悔いのない人生になるのか」
ということ。
行き着いたのは、「いい会社」創りをとことんやり切りたい。
働く人が楽しく、成長でき、その結果ファンも多く、成長する会社。
そんな会社を1社でも多くサポートできれば、そこに携わるすべての人は幸せで、如いては日本も幸せになるんじゃないか。
これが私が次の人生を歩み始めたきっかけでした。
もちろんきっかけもありました。
前職時代、光栄なことに比較的早い段階で部長という役割を経験することができました。部下の人数は約40名。ですが、順調に部長になったかと言えば、そうではありません。
部長となる前の年、会社は変革期。大きな組織変更があり、私の所属する部署は60名弱の大きな部隊に。部長、副部長と私を含め3人のマネージャーでその部署を見ることになりました。
様々な部署から集まったメンバー、組織の目的が不明確、コミュニケーション不足、様々な要因が重なり、その一年の組織運営はものすごく苦労しました。
部長は全社プロダクト開発に携わり部署運営に十分な時間をさけず、副部長は体調不良により出社できない状態。マネージャーも一人が体調不良となり、実質私と大ベテランのマネージャーで大所帯を運営。
前期までは2つのグループ体制だったものを、後期から1グループ体制にし、私も全体を見るようになりました。
毎日いろんなメンバーと話をしては、おかしなところを修正していく日々。ただ、グループを一緒にしたことで前期調子のよかった私のグループも、後半調子を落としてしまいました。
結果として、部署の数字は予算対比で90%を下回るという数字。
何よりつらかったのが、部署内離職率が40%近くなってしまったこと。
20人近くのメンバーがたった一年で辞めてしまったのです。もう組織としては崩壊している数字です。
そしてそのほとんどのメンバーの「辞めます」という報告を聞いたのは、私でした。
だれかから「相談があります」と言われれば、全て「今年で辞めようと思います」という内容。
私自身も会社に行くのがつらくなるほどでしたが、それ以上につらかったのはやめていったメンバーでしょう。この辞めていったメンバーは、働くことが全く楽しくなかったのだろうと思います。
そんな日々を過ごさせてしまった自分自身にとても悔しく思いました。
その翌年、部長となるわけですが、何とかこの組織を変えたい、働きがいのある、働くことにモチベーションを持てる組織にしたい、それが私の働く使命となりました。
この1年の経験を経て、働く人、組織が未来に向かって一丸となって進むことは、私にとって何よりも幸せな状態となったのです。
社会課題でもあった「働きがい不足」
メンバーのやりがいを何とか生み出そうと全力を尽くした
一方で気づいたことがありました。
ある時「転職」というキーワードを調べてみると、
そのほとんどが後ろむきな理由ばかり。
今の働く場所が嫌だったり、つらい、楽しくない、
そんな人がこんなにも多いものかと感じました。
働きがいが不足している
これは実は目の前で起きているだけの話ではなく、
世の中の多くの場所で起きていること。
自分が目指すものが社会課題解決と繋がった瞬間でした。
「働くがやりがいに、そして人生を幸せに」
これは、弊社が大切にしているスローガン、
実現したい世界観はこのようにして出来上がりました。
中小企業にこそ大切にしたい「人材戦略」
経営コンサルタントとして16年にわたり、100社を超えるお客様とお付き合いしてきました。そして従業員からもお客様からも愛される素晴らしい企業といくつも出会ってきました。ここで働く人やここに通えるお客様は幸せだなぁと感じるほどの会社です。
そういった会社には例外なく成長戦略と同時に人材戦略の観点を取り入れていました。
要するに事業戦略と人材戦略は両輪で動かしているということです。
人材をしっかりと会社の成長に向けた投資と捉え、採用・教育への投資を怠らない。理念を軸とした会社の一体化を図ることを、事業の成長と同じくらい重要に考えている会社です。
ですが、中小企業においてその役割を持つ専任の人材を確保するには、
相当な難易度が高いとも感じていました。
中小企業においては、まずは事業戦略が走ります。
経営者が中心に事業を引っ張りながら、それ以外の役割をこなしていきます。そうなると、どうしても人材廻りの活動は後回しになりがちになる。
これはある意味仕方のないことでもあります。
だからこそ、中小企業において、その役割を担うことができないだろうかと立ち上げた会社がつむぎ株式会社です。
いい会社、いい組織を作ろうと思うと、最初に考えなければならないことが「人」です。人の成長なくして、組織だけを良くしようとしてもできません。
だからこそ「従業員一人一人」にフォーカスし、個人の付加価値を見える化するツールとして「パーソナルブランドブック」という商品を提供しています。
その個人のブランディングを通じて、会社の価値観を外に発信し、価値観のあった人材を採用する「理念共感型採用」のサポートを。
その上で、組織開発のサポートを行うインナーブランディング支援を行っているのが、今のつむぎ㈱という会社です。
人と組織に拘り、個人のブランディングから、会社のブランディングまでをサポートし、先に挙げた「永続できるいい会社」を1社でも多く作るお手伝いをしたい。
それを続け広げていくことで、日本がより良い国になる。
と心から信じています。
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