フォローしませんか?
シェア
天りょう
2022年1月11日 23:12
霜が降りて、辺りが真っ白な世界で包まれている。玄関のドアを開けて、肌の表面にまとわりつく冷気に軽く身震いしつつ、かじかんだ手で自転車のハンドルを握った。家から学校まで、自転車で約20分程度。この道を進むのも、もう片手で数えるほどになる。学校が見えかけた位置にある、十字路のおっきな交差点。いつも私は、ここで自転車を降りて、自転車を押しながら歩いて学校の門まで向かう。そのまま自転車に乗っ