振り返りながらも進む
昨日、久しぶりに映画を見に行った。
「怪物」以来か。
見に行ったのは今話題の「ルックバック」。
話題になっていたのはテレビやSNSで見て知っていた。ストーリーが面白いと聞き、興味を持っていた。というわけで見に行った。
感想を書くとネタバレも含まれてしまうので「ものすごくよかった」とだけ書いておく。プラスでXに投稿したポストも。
ポストにも書いたように、「58分」という、映画にしては短い方の部類の長さなのに満足感はすさまじいものがあると感じるくらい内容が詰まっていた。
物語の起承転結、話の展開の意外性、「ルックバック」という名の通り、"背中"が映されている時間も多くあった。同じ背中のはずなのに、その背中がこちらに語り掛けてくるメッセージはどこか違う。だけどそれが説明されるわけではない。
「説明されない」感情が多くあらわれる映画だったように思う。
そこには見る人が解釈を与える余白を残しているようで、映画を見ながら考えさせられる自分がいた。
舞台は絵を描く、漫画を描くという世界観だけど、それは決して漫画家だけが共感する部分ではなくて、これまで生きてたら人間一度は感じるような苦悩や葛藤、喜び、幸せ、後悔などなどが表現されていた。どこか自分を重ね合わせていた。
やっぱり最後ちょっとだけネタバレに近いことを書く。
生きて自分以外の誰かと関わっていると、いいこともあれば当然良くないこともある。
そんなとき、もしその良くないことのときに自分が関わっていたらものすごく後悔することってある。
自分のことだったら自分で責任がとれるけど、自分以外の誰かに対しては悔やんでも悔やみきれないことも多い。
でも乗り越えるしかない。
それは「忘れる」ということじゃない。
むしろ真正面から受け止める。事実は事実なのだから。いつまでも現実逃避は出来ないのだから。
覚悟を持ってまた前に進んでいくしかない。
日常は進んでいくから。
だけど定期的に「ルックバック」しながら。
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