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複数の視点を持つ重要性

先日、映画「怪物」を見てそこで感じたことを記事にした。

そこで挙げたことの1つとしてあるのが「正義は人の数だけ存在する」ということ。そして「見えている景色は人によって違う」ということ。

その結果生まれるズレを解消させるのがコミュニケーションなのではないか、と考えていた。

そんな中で、先日軽井沢にある「トリックアートミュージアム」というところに足を運んだ。

例えばこちらの絵。

一見白い馬が主役の絵のように見えるが、実は熊だったり、ペンギンだったりのシルエットも絵の中から見つけることが出来る。

例えばこちらの絵。

正面を向いているようにも見えるし、横を向いているようにも見える。どちらにいても目が合う。

例えばこちらの絵。

ボートに乗っている小さい動物が大きい魚を眺めている。近くに木の生えた小さい島がある。そんな感じに見える。

だけどこれは絵を上下さかさまにすることで大きい鴨の絵にもなる。


これらはあくまで一例にすぎず、他にもたくさんのトリックアートに溢れていた。

自分が立っている位置を変えることで見え方が変わってくるもの、レンズを一枚通すことで見え方が変わってくるものなどなど。

いくつものトリックアートを見ていて、いかに普段から1つの物の見方、捉え方に縛られていたか、それに満足していたかを思い知らされるかたちとなった。自分の目で見えたものが全てだと思いすぎていたなって。

と同時に、違う視点を知ることの面白さも実感した。

元々「複数の視点を持つ」ことの重要性は何となく感じていた。
だけどそれは、

「複数の視点があることを知っておけばいろんなことに気付ける」
「相手の立場になることで心に余裕が生まれる」

というような認識で。重要性と難しさがせめぎ合っていた。

そんな中での今回。ちょっと捉え方が変わった。

それは、
複数の視点を持つということは「物事の楽しみ方が増える」ことにつながるという、❝新たな視点❞に気づけたから。

別の視点があることを知らないのは、人生をだいぶ損してるな、と。

「何が正解なのか」
「他にどんな視点があるのか、、、」

と分析するかのように考え込むより、

「他にどんな風に見えるのかな?」
「え、こんな楽しみ方もあるの?」

とゲーム感覚で考える。言葉にするとそれほど差は感じないけど、気持ちの面ではなんというか、「ワクワク感」がだいぶ違うと思っている。


知らないことがあることを恥ずかしいと思うか、
知らないことがあることを面白いと思うか。

これがどっちであるかによって人生だいぶ変わってくる。視野の広さだったり、それこそ視点の多様さだったりも変わってくる。

自分にとっての捉え方としては、
前者は自分のプライドを守るための人生。
後者は自分の楽しみを増やすための人生。

プライドが大事じゃないとは言わないし、自分にとってもプライドは大事だけど、プライドが邪魔して楽しみが減るなんてそんなのごめんだ。


もっともっと複数の視点を持っていきたい。
知らないことに出会っていきたい。
そしてそれを面白がりたい。

トリックアートミュージアムは、
自分に新たな視点を与えてくれた場所だった。


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塩浦良太
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