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言葉にしないと言葉にできない

まるで何も言っていない、某○○構文みたいなタイトルになってしまったが、当然何かしらの意味を込めてこのタイトルを設定してみたわけで。

皆さんは普段から「自分は何者なのかを言葉にする癖」「自分の意見を言葉にする癖」というのを持っているだろうか。

前者でいうと、
一番わかりやすいのは就職活動のような自己分析をする機会がそうか。自分という人間はこれまで何をやってきたのか、どういうふうに育ってきたのか、これからどうなっていきたいのか。そういったものを、「自分が見てきた景色」を知らない相手でもイメージできるように言葉にしないといけない。

もっと身近なところでいうと自己紹介がそうか。短い時間で、それから初めての人が多い状況で相手の印象に残るためのブランディング場所といっても過言ではない。そういうとき、自分が自分のことを知っていないと言葉に出来ない。

後者でいうと、
学校や会社問わず、何かのグループワークだったりミーティングだったりで複数の人と共同で何かを話し合っている時とかに、

「何か意見ある人はいませんか?」
「○○さん、これについてどう思いますか?

というような場面があると思う。そういうときに、パッと自分の意見を言うことが出来る人もいれば、「他の方に賛成です」とか「早く時間過ぎないかな」という風に思う人もいるだろう。

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前者に関しては、これまでも自分の経験から「自分とちゃんと向き合う機会をつくっておかないと、自分のこと何にもわかんない状態だよ」「自分のこと何もわからないと、面接とかで大変になるよ」みたいなことを記事にしてきた。

なので今回は後者について考えていきたくて。

上で挙げた例のような場面、グループワークやミーティングの時に意見が出てこない理由ってさまざまだと思う。本当に意見に同意している時もあれば、お客様意識で参加をしているパターンもある。そこに加えて、自分の立場や年齢等から、

「自分なんかが意見したって・・・・」

って思うパターンもあるんじゃないかな、と。それこそ”何者”かであることがフィーチャーされるこの頃だ。でも総じて周りはそこまで気にしていなくて、気にしているのは誰よりも自分自身であるという逆説的な状況ではあるが。

「今の自分の立場や年齢では説得力もないんだろうな。
それ相応になってから意見を言うようにしよう。」

もしそんなことを考えている人がいたらその考えは少し間違っているとお伝えしたく。それは、

”それ相応になってから”急に自分の意見だったり言葉だったりは湧き上がってこないですよ

ということ。「言葉にする」って本当に習慣の成果物だと思っている。たくさん日頃から考えて、自分の意見持つ練習をして、その都度磨いていく。そこに知識や経験が加わってより洗練された言葉になる。2、3日でつくられるものじゃない。

と同時に、今の自分の立場だからこそ言えることがある、というのも忘れちゃいけないなと。

若い人には若い人なりの視点があって、ベテランの人にはベテランなりの視点がある。専門的な人には専門性からの視点があって、初心者には初心者だからこその視点がある。そこに価値の優劣はなく、それぞれの視点を融合させたものが最適な状態なのではないだろうか。

これが「初心者だから、、」とか「若いから、、」という理由でその立場の人が意見を持たないことでそれはかえって組織にとってバランスの悪いものを生み出すことにつながりかねないと思うんだ。

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普段から自分の意見を持つ習慣をつくる。
言葉にする癖をつける。

それが組織、仲間にいい影響を与えることがあるし、自分を守ることにだってつながる。そんな風に思ってます。

自分がnoteだったりで文章をつくるのもその練習。


言葉にしている癖をつけないと、本当に言葉にしないといけない時に思うように言葉に出来ない。それが、「言葉にしないと言葉に出来ない」です。

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