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ラッセル・ウェストブルックからの学び

2020-21シーズンの1年のみワシントン・ウィザーズに在籍したラッセル・ウェストブルック。たった1年の在籍でしたが、多くのインパクトをチームにもたらした選手でした。今季からはロサンゼルス・レイカーズの一員としてプレーしますが、変わらず多くの話題をNBAファンにもたらしてくれることでしょう。

そんなウェストブルック選手のドキュメンタリーがSHOWTIMEにて放送されました。日本にも多くファンがいる選手だと思いますので、この作品は必見です!

米国にいるタイミングと重なったのでこちらを視聴。私も一人のNBAファンとしてウェストブルック選手は知っていましたが、ウィザーズに来るまでは知り尽くしているという訳ではありませんでした。そんな彼のストーリーを深く知る、復習する機会となりました。

ドキュメンタリーはその時々の感情と紐付けて、チャプター感覚で楽しめる形となっています。

FEAR(恐怖:厳しい地域で育った幼少時代)
GRIEF(悲しみ:高校時代のチームメートの突然死、大学進学へ)
LOVE(愛:UCLA大学時代、現妻との出会い)
HOPE(希望:NBAドラフトからデビュー、ファッションアイコンへ)
RAGE (怒り:メディアからヒール役に、コート外での活動を大切に)
PRIDE (プライド:デュラントがチームを去った後の活躍)
CHAOS (カオス:ロケッツへのトレード)
PEACE (平和:人として何が大切かを理解。ウィザーズへのトレード)

"I think people don't really understand who I am and a lot of that is because of what I let people see and I don't let them see." 
「人々は自分がどんな人間であるかを本当の意味で知らないと思う。それは自分がどの部分を見せて、どの部分を見せていないかが大きな理由だ。」

私達はこの言葉って本当に気に留めておく必要があるコメントだと思いました。SNSが普及し、アスリートは私生活も発信する時代になりましたが、それでも一般的に彼らの全ての顔を知るということはあり得ません。でも知ったつもりになってしまう。それで批判をしたり、相手の環境まで罵ったりしてしまうことがある。

ドキュメンタリーももちろん綺麗に写している部分は多いでしょうが、それでも彼の家族との時間や奥さんの感情の揺れ動きなど普段は知ることが出来ない部分も映し出されていたと思います。過去の話ですが、初デートの時の話なんかはこっちも微笑んでしまうエピソードも含まれています。

あまりに話してしまうとネタバレになってしまうと思いますので、ここまでにしておきますがこのドキュメンタリーからラスが教えてくれる大切なメッセージは「周囲の声に関係なく、自分にとって何が大切かを見失わないことの大切さ」だと思います。

ウィザーズでも通算トリプルダブル記録を樹立するなど多くの功績を残しましたが、このドキュメンタリーを見ると彼にとってこのタイミングでレイカーズに移籍する意味をものすごく感じました。他チームへ移籍しても彼の今シーズン応援したいと思います。

最後に息子について語るラスに大事な教えをいただきました。

"My son taught me patience on all levels." 
「息子には全てにおいて我慢することを教えられた。」

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