プロバスケットボールチームがプロデュースする飲食店に行ってみた。
2021年12月に船橋駅付近にオープンした千葉ジェッツふなばしプロデュースビアカフェ「THE OFFCOURT」に行ってきました。
外観もおしゃれで店内の雰囲気も良く、様々な用途で使える場所に感じました。この日は試合があるわけでもなかったのですが、店内の大画面には先日の秋田ノーザンハピネッツとの試合が流れていました。食事、お茶または夜飲みながらジェッツコンテンツを常に楽しめるようになっているようです。ちなみに私はタコライスを美味しくいただきました。
SNSなどのオンラインコンテンツに力を入れるプロスポーツチームの話題が注目されやすい時代ですが、オフラインでの地域に根差した取り組みの重要性は絶対に薄れません。コロナ禍で飲食店プロデュースというのは簡単な道のりではないことは確かですが、それでもファンとのタッチポイントを増やしていくために空間作りに着手し、食でアプローチしていくのは新たな角度になることは間違いありません。
プロデュースというのがミソで運営元は別になりますが、それでもクラブの大切な肖像を与えることは「ジェッツの」というブランディングには直結するわけでそれはリスクも伴います。
ですが地産地消にも着手し、千葉で生産した野菜や海産物を活用して地酒も販売。さらには地元のクラフトビール「船橋ビール」と提携し、提供。地域の魅力を飲食店から発信し、それをファンや来場者に楽しんでもらう新たなコミュニティー作りの場にもなり得ます。
日本ではスポーツクラブが作る飲食店はいくつか存在し、北海道日本ハムファイターズは「FIGHTERS DINING ROSTER」を新千歳空港で展開。
横浜DeNAベイスターズも野球との新たな接点を生むために食事やアパレルなどを楽しむことが出来るTHE BAYSにてクラフトビアダイニングを展開。
サッカークラブではFC町田ゼルビアが管理栄養士監修の下、独自のメソッドを取り入れた食事を提供するセルビア✖️キッチンを展開しています。
スポーツクラブが飲食店事業を展開、プロデュースするというのは新しいことではなく、より地域の人または外から来た人にチームに触れてもらう機会となります。
米国でもよく見かけるのはファイターズ の取り組みと同じく空港でのレストラン展開です。ワシントンDCの空港にも先日チーム名は「コマンダーズ」に変わりましたので今は形が変わっているはずのNFL球団プロデュースのお店。店内には選手ユニフォームが展示され、スポーツバーのような雰囲気が大体の形です。
そしてスポーツクラブではないですが、スポーツ専門の定額制動画配信サービスDAZNがドコモと共に期間限定で飲食も出来るスポーツラウンジを展開したこともありました。
海外スポーツリーグやクラブも飲食店を通じてより日本のファンに身近に感じてもらう取り組みも行っています。リーグ1のパリ・サンジェルマンやMLBカフェが最たる例かと思います。MLBカフェは先日福岡にもオープンしたばかりです。
自分達をより多くの人にどう知ってもらえるか。その一つの形がフードやドリンクを通じてコミュニティー作りの場にもなる飲食店展開。これはスポーツに限らず、様々な企業も着手しており街中でも色んなブランドが展開する飲食店に今は溢れています。
初めて訪れる人にとってはその存在を知る機会、すでにそのブランドを愛用している人にとっては更にブランドロイヤリティが高まる場。コロナが収束した時に再びオフラインを重視する施策に各スポーツクラブやブランドが飲食という展開に着手していくのかも注目していきたいと思います。
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