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女性の存在が男子スポーツ社会を変える

米国のスポーツ界では今週非常に残念なニュースがありました。現役のメジャーリーグ球団GMが過去に女性記者へのわいせつメールを送っていたことが発覚し、即刻解雇。

この一件により、これまで女性が受けてきた”当たり前”がどんどん明るみになってきています。その中にはオリオールズで番記者を務めていた女性記者による話。赤裸々に当時のことが綴られています。2012年の出来事でしたので私もメジャーリーグの球団で通訳をしていたそんな時です。

女性が男性社会で働くのはやはりこういう世界なのかそんな印象を多くが持ってしまったかもしれません。そのためこんな話題だけではないという米スポーツにとって「陽」の話題を少しまとめてみたいと思います。MLB球団のマイアミ・マーリンズが女性初のGMとしてキム・イング氏を採用。彼女は女性としてだけでなく、アジア系としても大きな壁をこじ開けたとも言えます。

そしてワシントン・ウィザーズのGリーグ下部組織チームのCapital City Go-Goにも女性GMが誕生しました。Gリーグ史上二人目の女性GM。ウィザーズとは同じ親会社であるため、組織全体としてダイバーシティーを取り入れている姿勢が伺えます。

NFLでもその最高峰の舞台であるスーパーボウルの審判団に初の女性が選出。

さらには指導者としてもボストン・レッドソックスがマイナー球団のコーチとして初のアフリカ系アメリカ人女性コーチを採用。

色んな形で女性が男子スポーツプロリーグの重要な役割を担うポジションについています。フロントでは以前からこの傾向はありましたが、GMやコーチ、そして審判団など”男性社会”だった世界に風穴が空いてきました。残念なニュースもありましたが、これからのスポーツ界の新たな姿を表す話題も数多くありました。今のスポーツ界には女性の力が必要。その舞台をどれだけ提供出来るか、または掴み取れるか。それが今後の行く末も占っていくそんな気がします。

人種、性別での「壁」が最近は多方面で話題となっている今の世の中。海外で戦う際には日本人という見えない壁も多く存在すると思います。日本人が世界で戦っていくために。そこへ個人としても挑戦し、何が出来るか考えていきたいと思います。

最後にスポーツとは違いますが、米国初の女性副大統領も誕生しました。米国を新たな時代へ。カマラ・ハリス氏の手腕にも期待がかかります。


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