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太陽は11年で元気になったりならなかったり。他の星でも同じ?

こんばんは、りょーです。

今日は研究の中で読んだ、星の活動性に関する論文を紹介してみようと思います。

https://ui.adsabs.harvard.edu/abs/2006A%26A...455..595L/abstract

今回注目してるのは、「黒点」と呼ばれる星の表面にある点について。下の画像のように太陽の表面をよく見ると、ほくろみたいな点が見えます。

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これを黒点というのですが、では黒点って何?って話ですよね。

この黒点は周りよりも1,000度くらい低い場所なんです。温度が低くなる理由には難しい話があるのですが、簡単に言えばピップエレキバンみたいなものがその黒点の中心にあります笑

ピップエレキバンって磁気を発してるじゃないですか。この黒点も内側から磁気が外に向かって流れている場所なんです。磁気が流れていると周りから物がここに近寄れないので、温度が下がるんです。このくらいざっくり覚えていただければいいです!!

この黒点が表面にたくさんできたり、全然できなかったりする周期があるんです。これを太陽の活動周期と言います。黒点が多い時が「元気な時」、黒点が少ない時が「静かな時」って感じです。

これが太陽では11年の周期で繰り返し発生してます。元気な時は表面の爆発であるフレアが頻繁に起こります。そして大きいフレアも発生しやすいです。フレアってめっちゃ怖いんですよ〜って話はこちらで。

そして今回、他の星でもこのような活動周期が発見されたとのこと!

その星は太陽みたいに単体でいる星ではなくて、他の恒星と2つペアになっているようなちょっと不思議な星!

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30年以上に及ぶ観測結果から、この星には16年の活動周期があることが明らかになりました。

そしてこの星は太陽の1万倍以上大きいフレアを発生させる「スーパーアクティブな星」です。宇宙には大きなフレアを発生させる星が他にもたくさんあります。

これらの活動周期も今後わかってくるのかな〜?
ちなみに、太陽に11年周期があることはわかっていても、「なぜ11年周期なのか?」というのは未だに謎。

そのヒントは太陽でシミュレーションができていない残り1%に隠されているかも!?ということらしい。今後の研究の発展に期待です。

以上です。Instagramでも宇宙の話を発信しているので、よければのぞいて見てください!

それではまた明日!!

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