ソーラー・オービターで欧州と米国が挑む太陽の謎
こんばんは、りょーです。
今日紹介するのは、ソーラー・オービターと呼ばれるヨーロッパとアメリカが共同で取り組む太陽観測衛星ミッションの紹介論文です。
この衛星は2020年2月に打ち上げられ、すでに動き始めているミッションです。なぜこのタイミングでミッションの解説論文が出てきたのかは不明ですが、まぁそこは気にしなくていいでしょう笑
実際に打ち上がってはいるけど、ソーラー・オービターという名前を聞いたことがある人はなかなかいないのではないでしょうか?このミッションは太陽の超近くまで行って、これまで謎だった太陽とその周辺の環境を解き明かそうとするミッションです。
衛星が太陽を観測している様子を模したイメージはこんな感じ!めっちゃかっこいい!!
大げさでなく、割と本当にこれぐらい近くまで攻めていく感じです。ソーラー・オービターは太陽の周りを回って近くから太陽を観測しようとしています。
ソーラー・オービターが回ろうとしている軌道は地球から太陽までの距離の1/4程度まで近く楕円型の軌道です。太陽系の最も内側の水星が太陽に近づくのと同じぐらいの距離までいきます!もちろんこの場所は太陽によってめちゃめちゃ熱がくるんですが、それはチタン製のシールドで防ぐとか。
こんなに太陽に近づいて何がしたいんだ、というと「太陽と太陽の周囲の環境の関係性を解き明かす」というのが大きな目標です。
太陽の周りには太陽圏と呼ばれる太陽から放出されるプラズマ(太陽風という)が届く環境が定義されています。単純に太陽から飛ばされた物質が充満していると考えられているのですが、実際にどのような場所からどのぐらいの量の太陽の物質が飛ばされていて、それがどのように広がっていくのか、というところの関係性がわかっていません!
そしてこの太陽圏の状態は、実際に太陽圏に行かないとわからないんですね。これを「その場観測(in-situ)」と言います。けど、太陽の表面から物が放出されるときは太陽そのものを観測している必要があります。
そこでソーラー・オービターは太陽を観測する観測機と、その場観測するための機械の両方を搭載しています。そうすることで、太陽を観測しながら太陽周りの環境も同時に明らかにできるのです。これによって太陽周辺の環境がどのようにできているのかを明らかにしようとするミッションです。
私たちは自分たちのがいる地球、太陽系、銀河系についてまだ理解が全然できていません!私たち生命が地球上に生まれて、その生活を支えている太陽の理解を進めることは、これからもどんどん進んでいくわけですね!自分たちの正体を明らかにするようなこのミッション、ぜひ成功して欲しいですね!
また研究結果が公開されたら記事にしていこうと思います!
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