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星を飲み込むブラックホールを10年間見つめてあげた

こんばんは、りょーです。

今日は、謎の天体に吸い込まれる星の様子を10年間観測した研究結果を紹介しようと思います。

ブラックホールがなぜ、ブラックホールと呼ばれるか、ご存知でしょうか?このnoteでは度々紹介しているのですが、ブラックホールは、光ですら出れないぐらい以上に強い重力を持った"星"なんです!

そしてそんな重力が強い天体は、近くに星が近づいてきたら、その星を重力によって飲み込んでいきます。その星を飲み込んでいく過程で、円盤を作ったりもします。この円盤の光を見て、ブラックホールがあそこにあるぞ!!と言う感じで見つけてきたんですね。

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なので、ブラックホールがどこにあるかわかっても、それはブラックホール自体から飛んでくる光ではなく、その周りの吸い込まれていく星が発している光をある意味"間接的"な証拠でしかないんですね。

これまでブラックホールでこんな感じで円盤ができますよーという話はしてきましたが、実は他にも円盤を作る星があるんです!

それが中性子星。中性子星は、星の最終形態の一つで、ブラックホールほど重量級ではないですが、その小ささが異常!超高密な星で、太陽くらいの重さなのに、大きさは山手線にすっぽり収まるくらい笑

重力っていうのは、重いと強くなるし、中心からの距離が近ければ近いほど強くなります。つまり、中性子星はその小ささと重さで異常な重力を作り出しています。

ブラックホールと同じように、中性子星も近くに星がきたら飲み込むぐらいの重力です!!半端ないです!

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実際に姿が見えれば、それがブラックホールなのか、中性子星なのかはわかります。しかし、光っている円盤しか見えない時は、どっちか判断がつかないことがほとんど。

今回の研究では、10年間に渡って円盤を作っている天体を観測して、ブラックホールなの?中性子星なの?というのを調査しています。

10年間の間で、この円盤を持っている天体は、いきなり明るくなったり、明るさがコロコロかわったりと不思議な動きを見せていました。

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この動きを色々見てあげると、静かに円盤だけが見えている状態がない!ということがわかりました。

この明るさが変わる原因は、近くの星から落ちてくる物質の量が時々刻々変化していることを意味します。落ちてくる物質が多くなると、それだけ光も強くなる、という感じですね。

そしてその量が多いことで、円盤の近くには光速の3%くらいの速さで吹く「風」が吹いていることがわかりました!!先週紹介したブラックホールの周りの風と同じやつ!

そして今回見たこの10年間のデータと、これまでに円盤が見つかっている星と比較してあげました。その結果、今回の円盤を持つ星の中心はブラックホールっぽいぞ!!という結果になりました!

これでまた新しくブラックホール候補が見つかったことになります!!

今回の研究のポイントは、10年間という長期間モニターしてあげたことと、それだけではわからないから思い切って他の円盤を持っている星全部と比較してやったこと!

目の前にあることだけでわからなければ、他に目を向けてそこから推測してあげることも、大事な視点ですね!!
木も見るし、森も見る、みたいな感じですかね笑
広い視野を持っていきましょう。

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それではまた明日!!

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