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1年間で太陽25個分の物質を吹き出す天体って!?

こんばんは、りょーです。

今日の日刊天文マガジンは、1年間で太陽25個分も物質を噴射するブラックホールが中心にある銀河についてです!今回、力作です!笑

今日はこのすごい銀河の話と、今までに何回か話したことがあった光の種類によって見え方が違う!というのを実際の写真でお送りしようと思います!

今回紹介するのは、ブラックホールが中心んにあって、そのブラックホールの周りに星が渦巻いている銀河系をです。

下の写真がその銀河の様子。綺麗ですよね!

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この画像は人間の目で見える光の種類で撮影したもの!しかし、これが光の種類が変わると様子が大きく変わるんです!!

X線で見るとこーーんな感じ。

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随分様子が違いますよね!中心のブラックホールがある部分が明るく輝いている一方で、その周りの円盤部分は真っ暗です。

これは、円盤部分はゆっくりと、隣同士の星もぶつからないぐらいゆったりした空間を回転しているから、X線が出るような"極限状態"ではないんですね。

中心近くは、ブラックホールに強い力で引っ張られるし、中心にいけばいくほど星が密集してお互いぶつかりまくってるからもう、すごいんです。通勤ラッシュ的な感じ笑。だからX線がでるんです。

一方で下の画像は電波で撮影したこの天体の写真です!

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一本線が見える!!これは中心の銀河から吐き出されているジェットです!こんなジェットを綺麗に見るためには、電波で見るのが一番いい!ということがこれでわかりますよね。

これら3つを一気に合わせると、天体の全体的な姿が見えてきます!これ!!

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すごくないですか!?一枚一枚ではちょっとずつしかわからない情報が、連結させると、こんなにも豊富な情報量になるんですね!これが色々な光で同じ天体を見る重要性ですね!

今回はこの情報の中で、ジェットがどのぐらいの量の物質を放射しているのか?という論文でした!

今回は電波に近い赤外線でこの天体を観測してあげました。

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使ったのはこの望遠鏡。ジェミニ望遠鏡というハワイ島の山頂にある観測所です。最高のロケーションですよね!

今回観測したのはこの天体の中でも、上下に飛んでいるジェットです。このジェットがどのぐらいの速度で動いているかを観測しました。

その結果、下のジェットは 秒速650km!!これやばくないですか?笑
1秒で東京から四国までぶっ飛べるパワーですよ笑

上方向には秒速170kmと全然遅い。このアンバランスはなんなんでしょう笑

これらの速度からどれだけの物質が吹き飛ばされているのかを調査した結果、ゆっくり飛ばされている上方向には年間で太陽10個分!そして、めっちゃ早く物質が飛ばされている下方向には年間で太陽15個分が飛ばされています!衝撃の量です!

両方合計すると年間で太陽25個分!これぞ宇宙!って感じの数字でなんか楽しくなりました。

今日は以上!
写真の種類も、吹き飛ばされている量もおもしろいですね!
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それではまた明日!!

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