八十里越の開通に向けて!(その2~工事現場の現況は?~)
2026年(ころ?)の国道289号八十里越の開通に向けた記事の第二弾!
今回は、八十里越開通に向けた取り組みの本丸である、工事の進捗状況を見学してきた際の様子を紹介します。
(第一弾は ↓ コチラです)
1.事業化は私が生まれた1986年
八十里越の開通工事の事業化、すなわち国が「工事をしますよ」と決めたのは1986年(昭和61年)度。
この1986年というのは、私が生まれた年です(1986年1月生まれです)
その後、1989年(平成元年)度に工事着手となり、今に至ります。
山深い八十里越の工事現場、冬期間は積雪が7メートルを超えるところも。
事業化から今に至るまで40年近く経過しているのは、1年のうち半年しか工事できないことが大きな理由となっています。
2.花角知事にも視察いただきました
2021年春、国土交通省から「あと5年程度」という具体的な期間が初めて発表されました。
この流れを受け、2021年11月には、新潟県の花角英世知事、弥彦村の小林豊彦村長も工事現場を視察してくださりました。
八十里越の開通を下田地区や三条市内だけの一過性のイベントで終わらせるのではなく、県央エリアを含む近隣エリアや新潟県全体にとってもシナジーが生まれるようなものにしたいですし、三条市としてもそうなるように汗をかいていきます。
3.最新状況は?
雪が降る少し前の2022年10月24日に工事現場を見学してきました。
まずはお猿さんご一行のお出迎えです。
見学のメインポイントの1つは、最難関の工事箇所のひとつ「5号橋梁(きょうりょう)」
橋脚の高さは81メートルで、柏崎市にある米山大橋の橋脚よりも30メートルほど高く、新潟県で最も高い橋になります。
この81メートルの高さ、新潟県庁のてっぺんの高さくらいとのことですので、ちょうどこの橋の下に新潟県庁がすっぽり入るイメージです。
2021年に見学した際にはまだ橋板はかかっていなかったのですが、1年で「橋」らしくなり、人が歩いて渡れるまでに!!!
トンネル内の工事も進んでいました。
舗装も以前よりだいぶ進んでいましたし、また、消火器の設置も始まっていました。
この写真はもう福島県に入ってからの1枚。
写真右側の構造物は、スノーシェッドの壁です。標高が高くて特に雪の深い新潟県・福島県の県境部は、除雪の労をできるだけ少なくするため、トンネル、スノーシェッド、スノーシェルター部分が多いです。
今後、このスノーシェッドにも屋根が付きますので、福島県側から新潟県側の空を眺めることができる貴重(?)な写真になるかもしれません。
こちらは新潟県の三条市側に架けられている「A橋梁」と「B橋梁」
当初は「1号橋梁」から名前が付けられていた八十里越の工事。
工事を進めていくうちに、地形の複雑さから「もう2つ橋を架けた方がよい」との判断がありました。当初予定していなかったので、数字ではなく「A橋梁」「B橋梁」というアルファベットのネーミングです。
それくらい難しい地形の中での工事ということがわかります。
こちらは2018年に完成した2号橋梁を少し遠くから。
トンネル、スノーシェッド、スノーシェルターの箇所が多く、なかなか眺めがよい地点が多くはありませんので、この絶景ビューポイントの活用はしっかりと考えていかなければなりません。
今年も春から再開する八十里越の工事。1日でも早い開通を私たち全員が期待しています!!!
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