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八十里越の開通に向けて!(その1~中学生との番屋山登山~)
三条市と福島県をつなぐ道、国道289号。
そのうち、三条市の下田地区と福島県只見町の県境部分は「八十里越」と呼ばれており、車が通れるような道路は未開通です。
国道289号は、昭和45年に国道として認定された新潟県新潟市を起点として福島県いわき市に至る総延長304kmの道路です。
このうち新潟県三条市(旧下田村)から福島県只見町に至る県境部分が「八十里越」であり、実際の距離は八里しかないのですが、あまりの険しさゆえ一里が十里にも感じられたことから古来「八十里越」と呼ばれています。
また、「八十里越」は、司馬遼太郎の小説「峠」の舞台となったことでも知られる歴史の道です。
現在、県境部分19.1kmは一般車両が通行出来ない「通行不能区間」となっていますが、これを解消するべく国土交通省・福島県・新潟県では289号改築事業を共同で進めています。
この地域は日本でも有数の豪雪地帯のため、半年間しか工事出来ませんが、着実に事業は進められています。
私がちっちゃいころ(下田村民だったころ)からずっと八十里越の道路工事をしていて、そのときからずっと「あと10年で開通する」と言われていました。
2018年、私が14年ぶりに東京から三条に戻ってきたときも「あと10年で開通する」のままでした。
それがついに、2021年春、国土交通省から「あと5年程度」という具体的な期間が初めて公に示されました。
ということは、2026年(ころ)の開通です!
そんなこともあり、開通に向けた機運は日に日に高まっています。三条市も受け身で待ち続けるのではなく、その機運をさらに高める動きを取り始めています。
ということで、今後、八十里越の開通に向けたさまざまな動きをご紹介しようと思います。
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第1弾は、番屋山(ばんやさん)登山!
この番屋山の登山道の一部、昔の人たちが歩いて新潟と福島を行き来していた時代の八十里越のルートとなっています。つまり、番屋山を登ることで、先人たちの歩みを追体験することができます。
今回、下田中学校の生徒たちが地域学習の一環として番屋山登山をしましたので、私もそれに混ぜてもらい、中学生と一緒に山登りしました。
番屋山の出発口は吉ヶ平。
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この吉ヶ平、携帯電話の電波が届かない、デジタルデトックスのできるキャンプ場としても少しずつ知名度が上がってきています。
登った日は9月30日。暑すぎず、涼しすぎず、120点満点の青空の日でした。
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地元下田の大竹晴義さんや八十里倶楽部のみなさんに途中途中でガイドをしていただきながらの登山。
司馬遼太郎の「峠」でご存知の方も多い河井継之助。
北越戦争で長岡藩が敗勢となり会津藩に抜ける際に使われたのがこの八十里越です。このとき、長岡藩が持っていた小判を吉ヶ平付近に隠したので、長岡藩の埋蔵金があるとかないとかのうわさ話もあるとのことでした。
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山頂までもう少しのところでお昼ご飯休憩。
私はカレーラーメンを持参です。
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梨もちょうど旬の時期、三条産のものを食後のデザートとして。
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お昼ごはんを食べてエネルギー充電した後は、頂上に向けて出発。
途中で粟ヶ岳も見えます。いつもと違う角度からの粟ヶ岳、新鮮でした。
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いよいよ頂上に。標高は933メートルです。
中学生チームは頂上でも超・超・元気いっぱいでしたが、私はなんとかかんとかたどり着きました・・・。
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下りはブナ林の中を歩きます。
急な下りが続きますが、ここでも中学生は元気いっぱい。私は息ぜーぜーですが、中学生たちは、Vaundyの踊り子をずっと楽しそうに歌っていました。
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ブナ林を抜けると「雨生ヶ池(まおいがいけ)」
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この雨生ヶ池の大蛇と名主の娘との間の恋物語を描いた「大蛇伝説」もあり、YouTubeにもなっています。
雨生ヶ池から30分ほど歩くと、出発地の吉ヶ平山荘になんとか到着。
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ここでも中学生は元気・元気。すぐそばに守門川が流れているのですが、なんと、登山を終えた後にそのまま川遊びに突入!
中学生の無限の体力に感動しました。
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私にはそこまでの体力が残っていなかったので、川遊びすることなく帰路につきました。
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今回の番屋山登山、先人たちが「足で」通った八十里越の一部を地元の子どもたちと一緒に自らの「足で」踏み入れることができ、貴重な経験となりました。
そして皆さん、埋蔵金を発見された際には、ぜひとも三条市にご一報よろしくお願いします!
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