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人材派遣利用マニュアル ~人材派遣会社の選び方~ ⑦営業パーソンのチェックリスト

人材派遣利用マニュアル ~派遣を利用する前に~編を終え、現在は、~人材派遣会社の選び方~編に入っています。(今日でそれも第7弾!)

~人材派遣会社の選び方~「営業パーソンのチェックリスト」いってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」人材派遣利用の教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣先企業が知っておくべきことについて超実践的に解説していきます。

シリーズのマガジンはコチラ↓


営業ガチャであることが否めない・・・

人材派遣業界で15年営業をしてきて、残念ながら、解決できていない問題があります。

それは、「素敵な営業や知識のある営業が担当となるかどうかは、完全にガチャである」ということです。


同じ会社に問い合わせをしたとしても、視座の高さも、法律的な知識も、経験値もバラバラの営業がやってきます。

・・・・まぁ、僕が車買うときも家を買うときも、保険を買うときも、そういう要素があったので、これは、営業という仕事において、仕方ない特徴なのかもしれません。


どうしても、新人もいれば、これといった想いもなく、人材派遣のビジネスを選び、まだ、業界に寄与したり、お客様の問題解決のお手伝いをしていこうというモチベーションに至っていない営業もいます。


一方で、ただ人材を右から左へ流すならまだしも、存在意義のあるサービスや付加価値の高い人材サービスを提供しようと思えば、知識や経験不足では問題があるのは明らかです。

ですので、僕は、人材派遣に限らず、人材サービス営業においては、例えば、生涯付き合う保険会社の営業を選ぶときのように、知り合いの紹介を使うなどの方法で、かつ、営業パーソンに求めるポイントをはっきりさせて見極めていくことをお勧めします。


今日は、僕の思う、良い人材派遣営業のチェックリストをお伝えします。

(自分への特大ブーメランになるになることは確定しているので、震えていますw)



良い人材営業の6つのポイント


✅法律への理解が十分にある

まず、一つ目のポイントとして、法律への理解が十分にあるということがあります。

派遣法、労働契約法、労働基準法、職業安定法・・・人材派遣サービスはうっかりしていると様々な法律に抵触する可能性があります。

特に、派遣法に違反する=職業安定法44条に違反することになるので、リスクは全く低くないです。

詳しくはこちら↓

基本的には派遣法を守れずに、職業安定法44条に違反すると、一年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処せられます。


ですので、人材派遣営業は法律への理解が十分にあることが必須だと僕は考えています。

見極め方は簡単。これから、もしくはこれまでにこのマガジンに出てきた派遣法に関する質問をしてみれば、その反応で法律への理解が十分にあるかは分かると思います。自信のない営業はどうしても、ごまかすような反応になります。


✅嘘、ごまかしがない

これは、法律への理解にもかかわる部分ですが、しっかり取り組めば取り組むほどに法律についても、採用に関する知識や人事の成り立ちについてなど、奥が深いです。

分からない部分があれば、調べてご案内することが基本となってくると思いますが、嘘をついたり、ごまかしたりするクセがついてしまっている営業は、調べずに乗り切ってしまうので、成長しません。

そして、成長しないどころか、目の前のお客様には嘘をついてしまっているという最悪な状況になります。

いづれにしても、会話の中でごまかすような雰囲気や表現がある営業は避けたほうが良いです。



✅なんでも「できる」と言わない

これも非常に重要です。

人材派遣サービスは、無形商材であるがゆえに、口八丁でごまかせる要素が多分にあります。

一見、感じがよさそうでやる気の感じられる営業の中には、形がないサービスがゆえに、うまくごまかすことになれてしまっているものもいます。

特に、「できます!」とか「頑張ります!」では済まないようなことに関しても耳障りよい返事ばかり・・・というパターンの営業と付き合うと、気がつかない間に不利益を被ることもあり得ますので、ご注意いただければと思います。


見極め方としては、軽薄なやりとりで気がつく可能性が高いと思うのですが、「できます!」という返事であったのに、あなたの期待するものとは程遠い結果で、かつ、それについて、ごまかしたり、触れないというやり取りが複数回続けば、その営業は避けたほうが良いと思います。



✅求職者目線でのアドバイスが多い

基本的に、人材派遣サービスを派遣先企業へ提供していくにあたり、より良いサービスを提供しようと思えば、派遣で働いている人がどのように考えて仕事を探しているかという視点が必要になります。

これは、人材紹介サービスなどでも同じで、求職者に向けて、どのようにアプローチしていくのかということが本質的に役に立つ方法になります。


つまり、派遣先企業が希望する条件を話したときに、(もちろん、それが現実的な要求ならそれでいいですが)それでそのまま、「探してきます!」と答えるのではなく、「今、派遣で働いている方には○○の傾向があり、この条件をこうしたほうが良い方にアプローチできます。」などのアドバイスがあるほうが、気が利いた営業と言えます。

基本的には、派遣先に役に立とうと思えば、必ずそういったコミュニケーションは発生してくるはずですので、派遣先及び派遣会社が一緒により良い人材を探しに行くという目線でアドバイスがない営業は避けたほうが良いです。

※ただし、これは僕もあるのですが、派遣先企業様があまりに聞く耳を持たず、派遣会社に対して、「とにかく要求した人材を連れてこい!」というスタンスの場合、アドバイスをするモチベーションが保てないことがあります。前任の担当者が、そのようなコミュニケーションをとってきたかどうかは確認したほうが良いかもしれません。



✅めんどくさい

これは、程度問題ですが・・・・

僕が考える、良い派遣営業は基本的には、派遣先にとって、めんどくさいと感じるのではないかと思っています。


まず、先ほど言いました、求職者目線でのアドバイスも、欠員が発生して忙しい最中の派遣先企業においてはめんどくさく感じると思います。

法律への理解があれば、一概にOKとは言い切れないようなものやグレーゾーンに該当するようなものも出てくるため、どうしても一言では言い尽くせないこともあります。

嘘やごまかしのないコミュニケーションをしようとすればするほど、派遣というサービスのめんどくさい部分と向き合う必要が出てきます。

派遣会社で代行できるめんどくさい仕事は代行していきますが、派遣先企業にも知っておいていただかないといけないことというものもたくさん出てきます。


一見、なんでも単純に回答がきて、手間も限りなく少なく、丸ごと任せることが出来ると、良いように感じますが、ある程度、知っておくべきことをしっかりと案内してくれる営業のほうが、先々、トラブルに発展したり、対応すべきことが漏れたりしないので、お勧めです。



✅契約後のモチベーションが高い

最後、6つ目のポイントです。

僕は、これが一番大切だと思います。


人材派遣営業も営業である以上、実は契約直前までのモチベーションが最も高いです。

が、派遣先企業や派遣スタッフの方からしたら、契約開始の後のほうが重要ですよね。


これは、本当に言葉にすると当たり前なのですが、良くない営業は、契約開始後に露骨にモチベーションが下がります。

逆に言うと、良い営業は、契約開始後こそ、力を入れてフォロー、サービス提供を行います。(正直、何の営業も同じですよね。)

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↑は僕が社内研修の時に使用する資料ですが、就業決定から、お客様の期待値に合わせて、営業自身の熱意がぐっと上がってくるように活動できている営業は本当に素晴らしいです。


実際は、かけることが出来る手間としては、どうしても就業開始後以降のフォローのほうが少なくなってしまうことはありますが、しっかりと熱意を持ち続けることで、何かあった時の迅速な対応といった場面で違いが出てきます。


就業開始後も気配りをしているかどうかや、派遣会社の仕組みとして、アフターフォローがしっかり行われる体制になっているかどうかは、しっかりとチェックするほうが好ましいポイントと言えます。



最後に

今日は、人材派遣会社の選び方の最終回として、「営業パーソンのチェックリスト」についてお話しました。

✅法律への理解が十分にある

✅嘘、ごまかしがない

✅なんでも「できる」と言わない

✅求職者目線でのアドバイスが多い

✅めんどくさい

✅契約後のモチベーションが高い

という6つのポイントをご紹介しました。


正直、自分がすべて当てはまるかというと非常に不安でもありまして、ドキドキしながら書きました・・・w

でも、15年以上この仕事に取り組んできたこともあり、我ながら、良い着眼点のポイントを挙げることが出来たのではないかと思っています。


次回は、「派遣利用のルール編」をお話していきます。

では、また!




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