提案はトコトンお客様目線で
今日は、人材派遣営業はまだまだお客様目線で提案をできていないんだろうな・・・と思うことがありました。人材サービス営業は少しでも早く、お客様目線での提案ができるように生まれ変わるべきではないかというお話です。
お問い合わせをいただき、提案してきました
ありがたいことに僕が所属している会社に問い合わせがあり、今日、あいさつとヒアリングを兼ねて訪問してきました。
お話を伺うと秘書を週30時間(若干フェイクあり)で派遣してほしいとのこと。スタートアップの企業さんで、役員のスケジュール調整から経営上の判断の一部も含めて対応してほしいとのことでした。
僕はそれを聞いて2つの提案をしました。
①できれば正社員で採用できないか
⇒スタートアップ企業であることもあり、あえて派遣で採用しなくても正社員でチームの一員として迎え入れたほうが一体感が出る。そのうえで、経営上の判断もスピード優先で独断で決定してほしいとのことだったが外部社員である派遣社員にはそぐわないためです。
また、優秀な秘書経験者は派遣登録者にもいるが、会社の一員としての責任感や働き方のマッチ度合いなどを加味すると正社員のほうがお勧めできると考えました。
そのうえで、もし僕の会社の派遣⇒正社員と雇用するようなサービス(紹介予定派遣)や社員紹介サービス(人材紹介)がお役に立つのであれば・・・
と提案しました。
②人材派遣をご用命であれば、フルタイムor扶養の範囲内で
⇒もしも正社員採用は難しく、人材派遣でご用命であれば週30時間は良いスタッフの確保が難航する可能性があります。
なぜならフルタイムと比べると給与が少なくなり、一方で家族の扶養に入って働くためには労働時間がオーバーしてしまっているから。
どのような形態にしても採用活動をする際には、どのような人が採用できるか具体的にイメージできる(ペルソナなんて呼んだりします)ことが重要です。
フルタイム未満で扶養枠以上となるととても特殊な状況にある方がターゲットになるので主婦の方で・・とか、これから秘書に挑戦したい若手で・・とかイメージがしにくいですよね。
なので、そんな提案をしました。
お客様に提案をしたのは5社中1社(自分)
一通りの提案ややり取りをした後、一定の形に落ちつき、無事に依頼を頂くことができたのですが、お客様が非常に驚いていました。
何に驚いていたのかというと、今回の依頼は人材派遣会社5社に同時に問い合わせをしており、商談をしたのが僕が最後だったとのことですが、提案やアドバイスをしてきたのは僕だけだったということで先の4社は何だったのかと。
先の4社は週30時間で秘書の方を・・・というニーズをそのままヒアリングして帰ったとのことでした。
もちろん、1名良い方がいればいいという状況の中では絶対に存在しないという募集要件や採用手法はありません。
が、しかし!より良い結果を期待できる方法は今回のようなケースでは、必ずあります。果たしてお客様の要望をそのまま聞いて帰ってくることはお客様の課題を解決するのにベストな方法なのでしょうか。
そんなはずありませんよね。実際に今日のお客様はこの後、僕の所属している会社以外への依頼は取り下げて、僕の所属している会社にこの案件を一任したいと言っていただきました。
僕は決して、自慢をしたいわけではなく(少し自慢だけどw)、人材派遣業界がとても心配になったことを伝えたいです。
今日のお客様へ提案すべき内容は、決して難しいものではなく、ある程度人材採用や人材派遣の経験や学びをしていればわかることだと思うのです。
率直にいってほとんどの会社が提案をしていないことを考えると、お客様のニーズを作業のように聞き、募集して、いなければいないし居たら紹介というやり方が骨身にしみているんだろうな・・・と感じました。
最後に
こういった話をすると、自社サービスにあるかないかでポジショントークになるのはある程度仕方がないという意見をもらうことがあります。(正社員がいいと感じても派遣を生業とする会社だから派遣で提案する等)
確かに、ポジショントークになりかねないギリギリのライン(自社サービスやお客様のニーズのままでも課題解決できる可能性がある)では判断が分かれるのもやむを得ないとおもいます。
でも「長距離を快適に走行して家族7人が乗れる車が欲しい」というお客様が軽自動車専門店に来店したら、他のお店を提案しますよね?
「自然の中でのびのびと子育てをして、庭と車庫が欲しい」というお客様がワンルームマンション専門店に来店したら他のお店を提案しますよね?
今回の話もそのくらいのレベルでお客様の目的と、選ぼうとしている手段がズレていたと思うのです。
正直、聞いたままの内容で持ち帰ってもビジネスとして成立する可能性が低いので狙いがわかりかねるのですが・・・勉強不足がゆえに提案しなかったのか、とにもかくにもご機嫌を損ねずに依頼をもらうという形だけに拘って提案しなかったのか。
いづれにしても業界全体でもっと進化して、一人一人のお客様にしっかり役に立てるよう全力を注いでいかないと人材派遣サービスが市場やお客様から見放されてしまうのではないかと思います。
人材派遣営業以外には伝わらなくても止む無しでこのnoteを書きましたが、人材派遣営業の方でこのnoteに書いてある意味が分からない人がいたらぜひ、↓リンクかTwitterのDMで僕に連絡してくださいw一緒に勉強しましょう!
では、また明日!
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