我が子を素敵な大人に育てる方法_section5(全25)22〜23
こんにちは。
冷めてしまったマクドナルドのポテトの復活のさせ方はないと確信した、トッププロ家庭教師の酒匂です。
「我が子を素敵な大人に育てる方法」を紹介します。
※「子育てベスト100」をもとに書いています
今回はsection5 その22〜23です。
※過去記事一覧はこちら
section5 学力をつけるには?
〜効果的なフィードバックで「やる気」を引き出す〜
section5 その22 一緒に「学校」を決める
〜実績だけで選ばない〜
2020年から改訂される学習指導要領では、これまでの知識や技能の習得を目的とした教育だけでなく、対話を通じて主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」が取り入れられます。
英語は小学校から教科になり、「読む・書く・聞く・話す」の4技能を活用し、表現力を身につけることが重視されるようになります。
こうした改革の流れを受けて、公立・私立を問わず、既存の学校がカリキュラムを大きく変えたり、通信制、全寮制やインターナショナルスクールなど学校の多様化も進んでいます。
数々の選択肢から学校を選ぶには「学校に何を求めるのか」というブレない軸が必要になってきます。とくに中学・高校時代は人格が形成される時期であり、その大半の時間を過ごす学校をどう選ぶかは、子どもの成長に大きな影響を与えます。
どうやって「学校」を選べばいい?
■地元の公立か、中学受験をするか決める
地元の公立に進むメリットは、お金がかからず、家から近いこと、小学校から一緒の友だちが多くて安心なこと、小学校時代にたっぷりと遊べることなどが挙げられます。
一方、中学受験を選ぶと、幼い子どもに塾で勉強させるなどハードな時間を過ごさせることになります。また、経済的な負担も大きいです。塾代もかかるうえ、私立の場合は学費も安くはありません。それでも中高一貫校に入ってしまえば高校受験がないため、時間的にも精神的にも余裕ができるというメリットはあります。部活や行事、課外活動などやりたいことに思い切り打ち込み、のびのびした6年間が過ごせます。
■中学受験のために「塾」を選ぶ
中学受験をする場合には、小学3年生の2月から入塾するのが一般的です(入塾日については田舎は非常に遅い傾向(小学生5年生あたりが1番多い)にあり、これが都会との学歴の差に直結していると思います)。
大手塾は教材、カリキュラムとも洗練されている点で安心です。ただし、教材の整理やスケジュール管理など、親のサポートが必要な塾もあり、塾を決める際には実績やレベルだけでなく、家庭の状況と合うかどうかの見極めも重要です。
個人経営の塾や個別指導は玉石混淆ですが、子どもにとって相性のよい先生と出会えれば、大手にはない手厚い指導が受けられます。
良い先生との出会いは運ですが、確率を上げることは可能です。体験授業に行ったり友達からのお話を聞いたりして慎重に選びましょう。
■学校に求める「軸」を決める
最初から条件を限定しすぎず、いろんな学校へ足を運んでおくと、学校を選ぶ目が養われます。
中学受験に詳しい教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、「学校を選ぶ際のコツ」を4つ挙げています。この4つの観点から学校選びの軸を決めれば、気に入る学校が見つけやすくなるでしょう。
画像:—『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』加藤 紀子著
①男女別学か共学か
別学は異性を気にせず、のびのびと過ごせるというよさがありますし、共学は個性がより幅広く、多様な環境に身を置けるというよさがあり、それぞれに魅力があります。
②学校の歴史や設立の背景
ここは保護者からあまり重視されないところですが、おおた氏は、じつはこれも子どもに大きく影響するといいます。実際にはそれぞれに個性をもつ生徒たちが、共通の「らしさ」のようなものを身にまとって卒業していくことになるからです。
この「らしさ」を見極めるには、校長に注目するとよいそうです。校長の立ち居振る舞いそのものが、建学の精神にうたわれている人物像を反映しているといいます。
③自由と規律のバランス
これを確認するには、文化祭でどのくらい生徒たちに自由が与えられているかが目安になるとおおた氏はいいます。
また、学校見学で校長、先生、生徒とのあいだで気さくに会話ができているかを見るのも、自由と規律のバランスを見るポイントだそうです。
④進学実績を前面にアピールしているかどうか
進学実績を前面にアピールしている学校は、受験対策に重点を置いたカリキュラムになっていることが多く、優れた進学実績があってもアピールしていない学校では、幅広い一般教養や思考力を育むカリキュラムになっている場合が多いようです。
■「なにがなんでも第一志望」と考えない
子どもの受験で気をつけたいのは「第一志望に受からなければ負け」という発想に陥らないことです。
ふだんから「どこも魅力的だから全部合格したら困るね」というくらいの意識で、子どもがどの学校に決まっても喜んで進学できるよう導いてあげることが大切です。
section5 その23 「自分のペース」をもつ
〜ポテンシャルを伸ばす環境とは?〜
慶應義塾大学発のベンチャー企業で住宅の総合コンサルティングを行なってきた四十万靖氏は、有名私立中学校に合格した約 2 0 0世帯の住環境を取材し、「頭のよい子」はどんな家で育っているのかを調査しました。
この調査に四十万氏とともに関わった、建築家で東洋大学情報連携学部教授の渡邊朗子氏は「『頭のよい子』とは、たんに『勉強ができる子』ではなく、好奇心が強く、物事をよく観察し、考え、問題があれば果敢にチャレンジする、感性と創造力に優れた子をイメージしている」といっています(『頭のよい子が育つ家 』文春文庫)。
調査結果をひもとくと、子どもが学ぶのに向いた家にはいくつか共通点があるようです。
「自分のペース」はどうつくればいい?
■気の向く場所で勉強する
渡邊教授は「子どもにとって、生活の『基地』は決して子ども部屋ではなく、家全体だ」といい、「頭のよい子が育つ家」に共通する要素として、「ノマド」を挙げています 。
ノマドとは遊牧民のことです。「頭のよい子」たちは、遊牧民のように家の中で勉強する場所を変え、必ずしも子ども部屋に閉じこもって勉強してはいません。
家族の気配を感じられる空間であれば、安心して勉強できるようです。
■子ども部屋を風通しのよい場所にする
子どもにとって、ひとりになれる個別の空間は精神的な安心感につながり、成長の過程に欠かせないものです。
ですが、子ども部屋を勉強、遊び、睡眠など、すべての営みができる豪華な空間にする必要はなく、むしろ「小さくても家族とつながりの感じられる、風通しのよい場所であるべきだ」と渡邊教授はいっています。
そのためには、たとえば子ども部屋のドアを開けっ放しにする、ドアを外してカーテンで仕切るなど、個室でも親子がお互いの気配を感じられるための工夫を取り入れるようにします。
■段階を踏んで移行する
早稲田大学のこども環境学者、佐藤将之准教授は、子どもが「自分の部屋がほしい」と言い出したら、たとえば最初は自室では寝るだけにして、勉強をするのはリビングのままにするなど、段階を踏んで移行を進めるのがスムーズだといっています。
■子ども部屋へはリビング経由で
建築家の横山彰人氏は、玄関から直接出入りでき、親子が顔を合わせない場所に子ども部屋をつくると、子どもが家族から孤立し、非行などにつながりかねないと忠告しています。
親の知らないあいだに友だちが自由に出入りしたり、子どもが勝手に出かけたりしないよう、子ども部屋はリビング経由で出入りする場所に置けると理想的です。
■自然と触れ合う
人は、家も含めた外部環境から多くの影響を受けます。「ヨーロッパでは『子どもの自然欠乏症候群』という言葉があり、石ころ、水たまり、虫が這っている、草が生えている……そういう世界に子どもを十分浸してあげないと、知覚がまともに育ってこない」と東京大学医学部の解剖学者、養老孟司名誉教授はいっています。
自然の中で五感を働かせる経験を積み重ねないと、脳の成長バランスがくずれてしまいます。自然の少ない都会に暮らしているなら、週末や休日には、自然と触れ合える環境に身を置かせてあげることも、子どもの成長にとっては大切です。
今回はここまでです
いかがでしたか?
塾選び、学校選びは子どもの将来を大きく左右する選択です。「こんな感じで良いかな」と安易に考えず、慎重に選びましょう。
詳しくご相談されたい方はご連絡ください。
それでは素敵な一日をお過ごし下さい。
トッププロ家庭教師の酒匂でした。
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