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#3 最初は1人だった。ある食事会で初めて会った時によく利用するカフェに訪れていることが分かった。そこから2人で会う時間が増え、いろんなカフェを巡るようになり、彼女のことをより知るようになった。当初の気持ちは聞いたことないけど、彼女も興味を示してくれていたのだろうか。
#9 ふと彼女を見ると涙が溢れていた。どうやら亡きお母さんが作ってくれた味と瓜二つらしい。予想外の展開にマスターも驚きを隠せない様子。僕は彼女が食事を終えるまで何も話せなかった。ただ彼女が過去を懐かしむような嬉しさを含んだ顔をしていたのを今でも思い出す。本心は知り得ないけれど。