職種によって価値観が変わる #49
こんにちは! 『5分で読めるスキルアップ記事』編集部のリョウです。
組織の壁に困ったことありませんか?同じ会社でも少し部署が違うとめっぽう協力的な関係になれないこと。ボクは日々困ってます笑
プロダクトマネージャーは職種柄、開発や営業、生産部門の人とテーマを進める機会が多いです。先日は営業と議論する機会がありました。ボクが立ち上げようとしている新商品の販売戦略を共有し意見をもらう会です。
ボクがその会議で求めていたのは、営業視点の意見です。市場のニーズや競合状況など、最前線で戦況を見ているからこそ知り得る情報を元に戦略をブラッシュアップすることです。
ただし、ボクが想定していたような会議にはなりませんでした。明らかに後ろ向きなのです。新商品が絡むあらゆる活動に対してネガティブでした。
確かにいま、製造業の営業はどの組織でも世界的なリソース不足や既存顧客の信頼回復などに忙しいです。だからといって価値創造はメーカーの一丁目一番地。歩みを止めるわけにはいかないのです。
原因は『職種による価値観の違い』だと感じました。この価値観の違いこそが組織の大きな溝であり、会社の癌となって成長していくのだと思います。
ただ、この病を乗り越えることはクリティカルな課題だと感じています。時代がどんどん進化していく中で取り残される企業と時代の波に乗れる企業の大きな違いは変化対応力です。変化対応力を身につけるためにも、職種による価値観の違いを理解し、それを乗り越えて進んでいかなければなりません。
そうしなければ自分の目的を達成できませんからね。だからこそ、今日は営業と開発の間にどのような価値観の違いがあるのかを整理して、価値観の違いをどのように乗り越えるのか、次のアクションの糸口を掴もうと思います。
価値観の違い
営業はとにかく納期優先。何が何でも顧客の信頼関係構築のために納めている商品の納期を優先します。だからこそ業務プロセスは綿密に管理され、常に営業目標の予実管理が徹底されていますよね。
一方で開発はクオリティ優先。競合優位となるべく、創造力を発揮して誰しも無理だと思う新しいソリューションを市場へ投入したい。だからこそガミガミ言う人はおらず、まじめに雑談が推奨されている。雑談の中から新しいアイデアとソリューションの種が見つかりますからね。
このように大きく価値感が異なります。営業フロアと開発フロアで全く雰囲気が異なることも感じるのではないですか?営業フロアは閑散としてて、残っている人は顧客とTEL。とにかく顧客第一に動いている印象です。開発は黙々とPCの前で作業している人と雑談している人がほとんどです。
このように大きな価値観の違いがあるがゆえに活動の整合を取るのには苦労します。特に、市場規模調査やユーザーヒアリング、マーケティングなど顧客が絡む価値創造業務は一苦労。互いの利害関係が一致しません。
まずは相手を理解すること。そして理解できたら互いのWin-Winを作ることができます。Win-Winを作れないなら活動自体をやめるという選択肢も生まれてきます。それもお互いのために良い判断です。だからこそ理解が重要なのです。
ボクには相手の理解が足りませんでした。価値観が違うということを再認識して、もう一度チャレンジしなければなりません。今日、改めて価値観を理解して、次のアクションに移りたいと思います。
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