見えない見たくないもの
目の前を通り過ぎていく
声にならないことばを
胸のどこに隠しておこう
行き場を失うように
メモリはいっぱいになっていく
簡単には答えの出ない複雑に
絡まった糸はほどけない
それぞれに持ち合う不都合を
覗こうとして窓がぼやける
静かな夜を越えて迎える朝
カーテンをゆっくり開けていく
世の中のせいにして答えを出さない
私のわがままに会いに行く
どうせ言い訳なんて聞いても
チープなものなんだけど
教科書にも載ってない
誰も悪くない面倒なものなの
だから声にならなくて
行き先に困ってしまう
そうとわかってても
激しく吹く風が
カーテンを大きく揺さぶる
やはりこの糸をほどかないと
安心には顔を埋められない
誰のせいでもない私なりの答えを
見つけていくしかないんだね
重たく感じる窓の鍵に手をかけて
この場所から出る覚悟を決めよう
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