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飲み会を断ると人生が変わる

学生時代から一貫して、
飲み会を断り続けている。

お酒に関心がなく、
4名以上の空間に価値を感じないからだ。

人数と会話の質は反比例する。
好きな人との対話は1対1がいい。

22歳で憧れていた企業へ入社し、
7日が経過した日のこと。

「新入社員歓迎会のお知らせ」がメールボックスに届いた。
脊髄反射でコメントを打ち込む。

「ご案内ありがとうございます。見送らせていただきます」

全然ありがとうって思ってないやんけ

そのまま流れるように退社し、
神戸方面行きの阪急電車へ乗り込んだ。

上司から鬼電が入る。
出れない、というか出たくない。
これが恋愛体質の女性と交際している男性の気持ちなのだろうか。

帰宅してから仕方なくコールバック。
爽やかにお叱りを受ける。

「自宅で勉強したいから欠席させてほしい」と食い下がるも、
熱量あふれる説得に根負けした。

一般常識から考えて最低な新入社員だったし、
多大なる迷惑をかけたが、1ミリも後悔していない。

歓迎会を終えてから、
ほぼ飲み会に誘われなくなったためだ。

期末テストを終えた学生のように歓喜した。
飲み会と無縁の人生はまさに天国だ。

イヤな人に会わなくていいし、
居心地の悪い空間に身を置かなくていい。

2時間と5,000円を差し出す代わりに、
大好きな読書や睡眠の時間を確保できる。

月2回の飲み会が開催されるとすれば、
年間で48時間と12万円もお得だ。

「会社の飲み会に行くのが辛い…」と悩む人は多いが、
思い切って爽やかに断ればいい。
たった1秒の勇気で自由になれる。

大丈夫。
あなたが思っているほど、悪いことは起こらない。

「最近、付き合い悪くない?」は、
モテない人の常套句だから無視していい。

有象無象に気を遣いながら生きる時間を、
大好きな人と笑いながら生きる時間に変えよう。

僕は飲み会を断る人生を選んだ。

友達はいなくなった。
この上なく幸せだ。

一点の曇りもなく大好きな人のためだけに、
存分に愛と時間を注げるのだから。

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