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読書メモ#1 佐藤可士和のクリエイティブシンキング

昔から本を読むよりも五感で感じたいのだ!と頑なに読まず、人と会い、その方の体験や、言動に自分自身のパワーアップの源としてインプットしてきました。コロナ禍になったこともあるが、細々と本を読み始めた。未来の自分のためにnote書く習慣を始めます。読書メモ#●、いくつまで続けられるか。まずは二桁になるように目指します。

大きく3つのやる意味を自分に言いか聞かせます。

①本を継続して読むこと
②本の中でチェックした箇所を改めて認識するため
③言語化する能力を高めるため

全体感想

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自分自身の意識を変えることがクリエイティブシンキングの出発点と言えるでしょう。そのためには"気づき"が重要なきっかけになります。普段の生活で「言われてみれば、確かにそうだよね」というようなことは多々あるかと思いますが、本書がその「言われてみれば、」の部分に少しでもお役に立てれば幸いです。「気付く」か「気づいていない」のかは、あらゆる点で大きな分かれ道となります。気づいていなければ、それは見えていないことと同じであり、見えていないものを理解することなど到底不可能なのです。(あとがき/168p より引用)

この本は、というより佐藤可士和さんが発することは本という形でも、本質を捉えているということを改めて認識させられた。クリエイティブシンキングと書いてある本の殆どは概念的な表現・専門的な表現で終始していたり、身近には到底感じられない事例や表現が多用されていることが多い印象で飽きる。しかしその逆で言葉の意味を検索しなくともクリエイティブシンキングとは何か?を的確に表現されている。当たり前なことに気付ける点で言うと、新卒1年目や2年目が読む本として良い気がする。もちろんその彼らをマネジメントする側も読む必要はあるが、あとがきにあるように「言われてみれば、確かにそうだよね」気付きを与えられる人は業界や会社、チームなどその組織の当たり前を知らないからこそできるある種のスキル。訓練すれば物事を俯瞰してみることができるとも書いている。マネジメント側はその組織の当たり前であることを説明でき、納得できる状態に年齢や世代、時代が移り変わっても常にアップデートすることを日常的に行うべきだと感じた1冊でした。

構成されている章の中でチェックしたものを一部ピックアップしました。
刺さる名言集っぽい感じにもなったかも。

メモ:01.その前提は正しいか?– 疑うことがクリエイティブの出発点

「当たり前のことを疑ってみても、一蹴されてしまうのでは?」と、心配される方もいるかもしれません。その場合は、ビジネスの本質に立ち返った議論をするといいでしょう。ビジネスにおける本来の目的は良い結果を出すことです。

メモ:02.人の話を聞く – 相手の本意を引き出す問診力

「無意識」に行っているコミュニケーションを「意識的」に切り替えることから全てが始まる
・人の話をちゃんと聞く
・話の本意を読み取る
・自分の考えを正確にまとめる
・相手に分かりやすく伝える 
うまく本音を引き出そうと思ったら、仮説をぶつけてみる。その返答、リアクションを元に再度仮説をぶつけてみる。それでもピントが合わなければ、思い切って極論を極論を言ってみることも方法。根本的な前提条件が見えてきて、選択肢や考えの幅が広がることもある。

メモ:07.心を掴むプレゼンテーション − 説得よりも共感を

プレゼンテーションは説得の場ではありません。仕事を一緒にやっていく人たちの共感を得る場所です。自分自身が体験した感動を心から伝えたいというきっかけから客観的に冷静に一歩引いた目線で、本質的な価値を提示することが共感を呼ぶことにつながる

メモ:10.何でもメディアになる – 既存メディアの枠を打ち破る

プロジェクトに適したメディア戦略を、商品と同時に開発していくことが重要です。言い換えれば、コンテンツだけでなく、"状況"をデザインすることが求められているのではないでしょうか。「このタイミングで、このメディアにこのコンテンツを公開する」ということで生まれる、"いつもと違う気配"を意味します。平凡な日常にうまく新しい視点を持ち込めると、新鮮な驚きや感動が生まれるのです(事例:SMAP、KIRIN CHIBI LEMON) 
状況をデザインするということは、その周いに存在する、ヒト、モノ、コトなどあらゆる自称との関係性を構築していくことにつながります。これで"環境をデザインする"ことが可能になる。

メモ:11.主体性の引き出し方 – 仕事を"自分事"にさせる

デザインとはビジョンを形にする仕事です。そのビジョン自体はクライアントが作り出すものなのです。クライアントとしてマークを依頼した時点で、すでに自分たちのてを離れて"他人事"になっているのではないかと感じたからです。デザイナーにお願いして待っていれば、マジックのように次々とデザインが出てくると思っている。出来上がったマークに対して正しい理解や愛着が持てず、結果的にきちんと運用されない。

メモ:12.強いチームの作り方 − 適材適所のプロデュース能力

本来コラボレーションとは共同作業なので、お互いが対等な関係であることが基本でしょう。どちらかに依存するのではなく、密にコミュニケーションをとり、その才能をリスペクトし合えていることが非常に大切で、だからこそ企業や個人の持つ能力の枠を超えた相乗効果が生まれてくるのです。
自分が専門外だからこそ、かえって新鮮な視点でプロジェクトを活性化できることもあると思います。そもそも自分ではできないことを頼んでいるのですが、そこで気後れする必要はないのです。コラボレーションを"対等に能力を引き立て合う"と広義に捉えれば、会社内での通常のビジネスシーンでもコラボレーションの生まれる可能性が高くなります。これがチームワークの考え方の原型とも言えると思います。

メモ:13.ストーリーを描けるか?– コンテンツからコンテクストを作る

コンテンツからコンテクストを作ることの重要性。コンテンツは個々の内容、コンテクストはそれらがつながった文脈ということ。ブランドの場合、物語ではなく、ブランドのバックグラウンドやコンセプトなどの大きな軸に沿って、一つひとつの要素が繋がり文脈を成している状態を指します。それを常に吟味する必要があります。
理解しづらいということは信頼しづらいということにつながり、最終的にはその企業や商品を選ぶ理由が見つけられないということになりかねないのです。

メモ:14.デザインは付加価値か?− ビジョンを形にする

「外見と中身を分けて考える人がいるが、外見は1番外側の中身なんです。(コラムニスト天野祐吉さん談)」これはデザインの本質をついた言葉ではないか。中身の感げかたを正く表に表せているものが、デザインされたものということなのです。


初投稿頑張りすぎた。もっと楽に行こう!!




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