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【桜の躍進】 YBCルヴァン杯 2022/4/13 セレッソ大阪vs鹿島アントラーズ

▼ 2022/4/13(水)19時 kickoff
▼ ヨドコウ桜スタジアム
▽ セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ

前節のセレッソ

ロティーナ監督が就任した直後のヴィッセル神戸戦という気持ちの入った試合で1-0の勝利。ヨニッチが入ったDFラインが失点0に抑え、今季初のクリーンシートを達成。柏戦で機能しなかったハイプレスを含め、少ない期間で修正してきた。現在ルヴァンではグループリーグ首位に立つセレッソは、どういうメンバーで挑み、試合を進めていくか

フォーメーション

セレッソ4-4-2  鹿島4-4-2

■セレッソ大阪
 前節からスタメン11人全員を入れ替え。我らが鈴木徳真がようやく出場。丸橋が復帰し、北野は右SHに入った。また、ダンバンラム、山下、新井、タガートもメンバー入り。為田はお休み(ということは福岡戦もスタメンか)

■鹿島アントラーズ
 マリノスに0-3で敗戦後、連続スタメンになったのは3人(三竿、上田綺世、アルトゥール・カイキ)。アルトゥール・カイキはあまり取り上げられることは少ないがとてつもなく上手い

前半

ちぐはぐなセレッソ

大幅なターンオーバーを行なったセレッソ。ルヴァン杯メンバーは3/26の大分戦から間隔が空き、試合感を失っていた。本来なら先週の柏戦で起用して欲しかったところ。メンバー同士の連携もちぐはぐで、プレーエリアが被るシーンが多かった。ここは選手の組み合わせ、選手起用の問題か

ボランチ2人は良かった。カイキに対して善処する毎熊も。岡澤・北野・上門がワンタッチで良い味を出すのと、パトリッキの個人技が攻撃のキー。欲を言えば、ボランチ2人が攻撃の組み立てまでできれば完璧だった

前から行くという狙いも通常通り。前半の途中まではこれが効いていたが、途中からFWと中盤の距離ができて、完全に相手のFWとDFラインの1vs1の勝負に。これまでは西尾・ヨニッチがいたので対処できてきたが、今回はそこを狙われ続けた(跳ね返したものももちろんあった)

一貫した狙いの鹿島

鹿島は序盤ビルドアップを捨ててるのかな?と思うくらい前線にボールを放り込んでいた。確かにワールドクラスの上田がいれば何かが起こる予感があるし、カイキもフィジカルが強く、何よりチームとしてやっているので何度もチャンスが生まれていた。意図的にセレッソのハイラインと勝負するイメージだったのかもしれない。失点シーンもその中からやられた

失点シーン(P.K.)

29分。ここはP.Kに至る前のスローインに注目。メンデスが三竿のマークについていたが、直前に上門に三竿のマークをつき直すよう指示していたところ、一瞬の隙をつかれ前線にパスを送られた。
まずは味方陣地に近い方の選手を確実に抑えるべきだった。舩木も処理を誤ったが、ここはメンデスのミス

そして進藤もこのP.Kの後から少し軽率なミスが目立った。精神的なものもあるかもしれないが、もっとできる選手なので切り替えてほしい

ゲームメーカー不在

パトリッキ、毎熊、丸橋という強烈なサイド攻撃があるのに、前半はあまりうまく使えてなかった。前線でボールも収まらないので、中盤でタメをつくり、周りを生かすゲームメーカーの存在がセレッソには不可欠。やはりそこは清武か乾しかいない

後半

後半からメンデスは変えてくるかと思ったが、変更なし
タガートのプレー時間が限られていたのかもしれないが、結果的に新井と交代するのであればもっと早く変化をつけるべきだった

早々に失点

52分。カイキ→上田綺世→ゴール隅に決められ失点。鹿島相手に2失点は大きい。前がかりで攻めていたところ、上田が斜めにランニングしてボールを受け、抜群のシュート精度。これは上田を褒めるしかない(代表でも得点量産してください)

ただ、こういう守り方をしているのでCBは絶対に止めないといけないし、どちらかというと舩木が上田の走るコースを限定して3vs2の状況を作り出せれば良かったかもしれない。難しいけど

清武システム復活により息を吹き返す

選手交代で、清武・新井・後に奥埜を投入。奥埜が入る前は4-1-4-1だったかもしれないが、清武がインサイドハーフの立ち位置をとるおそらく4-3-3(のような)システムに変更。清武が怪我をする直前に見れたシステムでその時は奥埜と原川が中盤だった

実際には右の毎熊を右SHにあげる3-5-2システムなのかもしれないが、いずれにせよ中央の3人が躍動

清武と奥埜がピッチに立った瞬間、攻め方のバリエーションが増えるのはさすが。やはり別格の存在で、ピッチに立った途端にセレッソが中盤を支配し、上門、北野、徳真がイキイキするようになってきた

桜のワンダーボーイのゴール

※公式サイトから上がったらアップします

73分、上門のヒールパスを北野がダイレクトで打ちゴール。この場面ゆっくり見てほしい。進藤からやり直す場面で始まっているが、進藤から毎熊へ出した瞬間に、徳真・清武・奥埜が綺麗に3人等間隔で並んでいる

〈パスの流れ〉毎熊→徳真からダイレクト→毎熊からダイレクト→清武が前を向き→奥埜→徳真からダイレクトで一気に最前線の上門→ヒールで北野→ゴール。連携が美しすぎるゴール。ボランチも毎熊も北野も3人目の動きを徹底していて、これぞセレッソの戦い方(上門にヘディングの競り合いをさせるな、、、)を体現

怖い存在のFW

前回のルヴァン戦でも書いたが、北野はゴールだけを狙えば良い。だって点が取れるから。1回くらいパスを見せといた方がGKに読まれにくくなると思うが、ポジションさえ前になればあのままで良い

Q:リーグ戦でも得点が期待されるが、今後のリーグ戦へ向けて
北野「リーグ戦もいい位置にいますが、優勝を狙うためには、もっと順位を上げないといけない。そのためには、自分が決めて勝つ試合を増やさないといけない。責任を持って、点を取り続けたいです」
試合後、北野コメント

やはりFWは点をとってなんぼ。点を取れるFWは怖い。警戒しないといけないので、そこにマークが集中すると中盤やサイドの選手がフリーになり、自由にできる良い循環が起きる

日本人には珍しいストライカータイプ。突き進め、桜のワンダーボーイ

試合終了

結果、1-3で試合終了。たしかに鹿島は強い。というより上田綺世が上手かった。ただセレッソがメンバー全員を変えたことでイージーなミスや連携を失ってしまった感はあったが、リーグ戦でも実装できそうなシステムや選手は把握できた

リーグ戦でも見てみたい選手

・徳真
 今回はタスクが多すぎたが、その中でもキーパスも送る稀有な存在。後半のようなシステムだとさらに活躍できるはず
・毎熊
 彼が攻め込むと相手にとって脅威。SBのどちらかは最前線まで仕事をすることがセレッソの生命線でもある。最後のシーンは惜しかった
・新井
 ヨーイドンは絶対に負けない。名古屋の相馬みたい。右で使ってあげてもいいかも
・上門とパトリッキ
 本来の実力の60~70%くらいしか活かしてあげられてない感。2人は周りが上手くなればなるほど輝く選手。もっともっと輝けるはず
 4-3-3なら上門を右ウィング、左にパトリッキでも面白いかも
・タガート
 出場時間が少なくて判断がつかなかった。ただ毎熊のヘディングに繋がった1つ前のクロスを上げたのはタガート。調子を取り戻した姿がみたい

今日負けたことは非常に悔しいが、ここはカップ戦のグループステージでいまだ首位をキープ。ルヴァン杯は次節大阪ダービーに勝てば(引き分けても)突破が決まる。絶対に勝って次のステージへ進出したい

キャプテン清武も戻ってきた。桜の8番、誰よりもセレッソサポーターな乾貴士も戻ってきてくれる。さぁ、アビスパ福岡戦へ。すぐ試合がやってくる

ご覧いただきありがとうございました。勝っても負けても引き分けても、あくまでも前向きに。セレッソの良かったところと悪かったところについて書いてみます

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