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タロットは、潜在意識を拾いやすくするための道具。

先日、こちらのイベントでお話を聞きました。

きっかけは、懇意にしていただいている心理学の先生が、私の話を聞くたびに「あー、ほんと涼さんって、ユングだよねー。」と、あまりにもおっしゃるので、「どういう意味だ?と」と思い、まず「ユングとは」と本を読みました。(フロイトとユング、くらいの知識しかなくて…。)

まさかの、マンガで。

ユングといえば、河合隼雄さん(ユング心理学の第一人者)ですね。占星術で有名な鏡リュウジさんも、このような書籍を翻訳されています。

というのも、マンガにも出てくるのですが、ユングは患者の治療に易を使ってるんですね。タロットも使っていた、とのこと。(上記の心理学の先生が教えてくれた。)占星術も、ユングとは関係が深く。きっと潜在意識という共通ワードでつながっているのだと思います。

ということで、タロットやユングについて、あれこれ検索していたら、上記のイベントを見つけてお話を聞いてみることにしました。
河合隼雄さんのご子息の河合俊雄さんと鏡リュウジさんがゲストでした。

この中で、一番心に残っているお話としては、(要約としてですが。)「サインというのは、森羅万象すべてにあるわけで、かといって、それを全部拾っていたら広すぎる。占いというのは、それをあえて狭くすることで落としやすくして、逆にそこから広げることもできる。」といったようなことを聞いて、すごく納得しました。

先日のこちらの記事にもつながりますが、

ユングでいえば「共時性」「シンクロニティ」ということですね。(
お恥ずかしながら、シンクロって言葉、こういう意味だったのね、って知りました。)

日本でいえば「虫の知らせ」みたいなことかな。
こういう「なんか意味がある偶然の一致」みたいなことって、毎日生きていれば、実はたくさん遭遇していると思うんです。ただ、それを毎日、毎時間、毎分、毎秒感じるにはちょいしんどい。だから、無意識に流していることも多いのでは。

かといって、この「偶然の一致」「虫の知らせ」みたいな共時性的な事象が、必要な場面、時もある。「今欲しい!」って感じだろうか。
毎日散りばめられている偶然を拾う、のではなくて、ちょっと積極的に偶然を拾いにいく、みたいな感じ。それが占いかなって。

だから、悩み別とか、時間軸で区切って(狭くして)あえて「共時性」をぐっと身近に引き寄せる…その道具としてタロットがあるのかな、と自分なりの解釈をしたわけです。上記の私の記事だと、「本」が道具だったわけです。

(なんだろう、極論ですが、別にタロットがなくても「シンクロ!」的なことって、結構あると思うんですよ。「虫の知らせ」って言葉があるくらいだから。生活の中で、拾おうと思えば拾える。そこに「道具」を使うようになったのは、なんだろうね。深く掘りすぎると戻ってこれなさそうだけど笑)

さらに、占いでそこから「広げる」のも可能、というのもわかります。
きっと、時期読みとかは、こっちの要素もあるのかな。「いまだ!」とか「いまじゃない!」とか、そういう展開が可能ですもんね。(そこはまだ知識不足で、自力ではたどり着けないけれど。)

占いの世界は、まだまだ、知らないことだらけだし、きっと奥が深すぎて行きつくことはないんだろうけれど…それこそ偶然見つけたイベントで伺った話から、パッと私の目の前に広がった世界、解釈は上記の通りで、占いに携わる人間としては、結構大きな発見でした。タロットの在り方、というか、付き合い方みたいなのが見えてきた出来事でした。

どんな職業もそうでしょうけれど、こうなんていうか「自分が持つ世界観」みたいなものがちゃんとあって、それを提示、提供できるようになると、楽しさも深まるんじゃないかって思います。

私、どうしてもイメージ先行型なんで、文字にするとうまく表現できないのですが、ちょっと残しておきたくて記事にしました。



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