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【勉強法】受験生は必見!夏に「基礎を固めろ」


重要な「基礎固め」

高校受験でも大学受験でも重要なのが「基礎固め」。
受験生になる前に「基礎を固めるべき」とか、受験生の夏は「基礎固めを徹底しなさい」などと言われたことはないでしょうか?

基礎が固まっていないと、より難しい問題が解けるはずもありません
難しい問題は、一つ一つ分解していくと簡単な問題の集合体であることがほとんどです。したがって、その簡単な問題を解くべき力をまずは身に付けておく必要があるのです。

勉強における基礎固めは、家の建築における基礎固めと通ずるところがあります。
家を建てる際は、鉄筋コンクリートで基礎(土台)を作っておいてその上に家屋を組み立てていきます。当然、その基礎に欠陥があれば、家を建てる途中や建てた後に崩れてしまう危険性もあります。

勉強も同じで基礎がしっかりしていないのに、より難しい問題を解いて無理やり覚えていっても、そのうち理解しきれなくなって再度基礎を固める必要が出てきます
そのため、いきなり難しい問題を解くのではなく、まずは基礎を固めていきましょう


「基礎固め」とは?

基礎を固めるために、教科書の問題を解いていけばいいですか?

ここで言う「基礎」とは教科書レベルの問題ではありません。

「基礎を固める」というと多くの中高生が「教科書レベルの基礎問題を解く」ことと勘違いしてしまいます。
ですが、教科書レベルの問題を解けても合格できない学校と、教科書レベルの問題が解ければ合格できる学校があるように、固めるべき「基礎」は志望校によって異なってきます

志望校の偏差値が高ければ、基礎とは教科書の基礎問題ではなく、教科書の応用問題まで含めた範囲を指すこともあります。
最難関の志望校の場合、教科書~やや難しい範囲までが基礎となる可能性だってあります。逆に、志望校の偏差値が高くなければ、教科書の基礎問題が基礎となったり、教科書の一番簡単な問題だけが基礎となる場合もあり得ます。

このように、「基礎」の基準は教科書レベルの問題かどうかではなく、志望校の問題の難易度を基準とすべきです。
その志望校の入試問題を解くのに必要な知識ごとに問題を細かく分解した時、その一つ一つの問題が基礎となります。
つまり、固めるべき「基礎」の正体とは、「志望校の入試問題を構成する基本的な問題」となるわけです。

では、次に基礎を「固める」とはどういった意味でしょうか?
これは、ただ単に「問題を解く」だけでは不十分です。

問題を解いて、理解して、復習する。そして、問題を見た瞬間に答えまでの道のりが思い浮かぶこと。これが「固める」ということです。

基礎の問題を1回だけ解いてよく理解せず次の問題に進めていたり、間違えても復習しなかったり、答えや答えを導く方法を10秒以上考えているようでは、基礎が固まったとは言えません
演習・理解・復習のどれかが足りていない状態なので、不足しているものを徹底するようにしましょう。
演習・理解・復習の重要性ややり方については、下記コラムを参考にして下さい。


具体的な「基礎固め」の方法

基礎固めは、早い時期に終わらせるのに越したことはありません。
学校の定期テストに向け十分に勉強することは基礎固めにも繋がってくるので、受験生になる前に終わらせるのが最適です。遅くても9月中には基礎固めを終わらせたいところです。
ただ、基礎が固まらなければ、より難しい問題は解けるようにならないので、9月で基礎固めが終わらないからと言って焦って次のステップに進まないように注意しましょう。

そんな基礎固めの具体的な方法を解説します。

  • 志望校の入試問題の解答を見る

  • 解答を必要な知識ごとに分解する

  • 分解した内容と同様の問題を解いて固める

まずは、ゴールとなる志望校の入試問題を確認しましょう。
ここでは問題を解く必要はなく、解答を見てどのような知識が必要なのか理解できれば問題ありません。
なお、過去問を解く時期については秋からで構いませんが、下記コラムで紹介している通り夏に1,2年分は解いてみて現在の実力を認識しておくべきだと思います。

次に、解答を仕上げるのに必要な知識ごとに問題を分解していきます。
一つの問題は、複数の知識や問題の集合体であることがほとんどだからです。分解した問題が全て解けるようにならなければ、入試問題には到底太刀打ちできません。
基本的な知識・問題に分解することで初めて固めるべき基礎が見えてきます

最後は、分解した基本的問題と同様の内容の問題を解いて、理解して、復習していくことで基礎が固まります。
問題を見た瞬間に答えまでの道がはっきり見えるレベルまで演習を繰り返しましょう。

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