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4か月目~変えることの楽しさ~

家業に入って4か月目、僕はあいかわらず最高な日々を送ってます。
みなさんも最高ですか?

というわけで、アトツギnote、投稿します。

このnoteは、2023年4月に、新卒から6年間お世話になった商工中金を退職し、家業である㈱カキヤに後継ぎとして入社した僕が、「何を感じたのか・何をやってきたのか・何をやりたいのか」、自分自身の棚卸をするため&承認欲求を満たすためのアトツギエッセイです。

最近の気分転換はぺこふるの社内グッズを量産すること。リーフレットにTシャツにステッカーに…今度はキャップにも挑戦してみようかな(はよ売上つくれ)。


今月やったこと

☆7月やったこと

前回同様、やったことの中から「これは!」ってものをコメント付きでまとめていきます。
今月から職場環境とか労働環境とか、そういうこの会社の根幹(カキヤという場所の居心地みたいなところ)を善くしていくために、何から手をつけようかな?と考えはじめて動きはじめた。そんなはじめてづくしの、試行錯誤たくさん失敗たくさん成功ちょっぴりをお見せできるはず。

ネット環境整備(はじめてのWi-Fi設置)

【労働環境】
ネット環境整備(はじめてのWi-Fi設置)
- 本社2階の会議室にWi-Fiを設置。はじめてSSIDも設定して「kakiya-2F-△△△」みたいなやつに(これこれ!!会社っぽい!!)。
- もともと、2階で仕事をしてる社員さんから「急にネットがつながらなくなったから助けてほしい」と言われたのがはじまり。なんでも1階に強いWi-Fiモデムが設置されていて、2階にも届くはずなのに最近つながらなくなり、しょうがないから1階に降りてきたり階段の途中にPCを持ってきて仕事をしてるらしい、それは不便だってことでシステム屋さんに相談したのだけど・・・。結論から言うと1階のWi-Fiは「工場内の監視カメラ専用」として設置したもので他の機器はつないじゃダメ(監視カメラが作動しなくなる)、社員さんのPCが勝手につながってるのを発見した時はシステム屋さんが逐一オンラインで回線切れるように作業してくれてた、ってことが判明。そりゃつながらない。(「Wi-Fiはおたくの会社に何度も提案しては断られてるんだけどねぇ・・・」「監視カメラの件は担当者に何度も説明してるんですけどねぇ???」ってシステム屋さんから苦情もらう羽目に・・・。すまんな、その時の担当者、全員退職してるんや・・・。)
- つまり弊社にPCつなぐ用のWi-Fi環境なんてものはなくて、今回2階に設置したのがはじめての社内共通のWi-Fi。こういう状況だったなんて、社長はもちろん社員誰も知らないし、むしろ絶対にやっちゃいけないこと(1階Wi-Fiにつないじゃダメ)が当たり前にやってOKなことで浸透してるなんてこわすぎるぜ・・・。この出来事以降、システム系の社内現状を把握するときは、社員に聞く+「必ず業者に相談する・社外の力を必ず借りる」ことを徹底しようと心に決めた。
- Wi-Fi設置後は何不自由なく使ってくれていて、来月から会議資料もPC持ち寄って「紙なし」でやってみようと話が出たり、工場ごとの打ち合わせも直接本社に来ないでWEB会議でやってみようと話が出たり、Wi-Fiの設置するだけで色んなことが楽になりそう、Wi-Fiすげえな、もっとはやくやっててくれぃ。


×DX人材の雇用⇒◎ちょっと詳しい人に月1来てもらうだけで十分

【DXの準備】
×DX人材の雇用⇒◎ちょっと詳しい人に月1来てもらうだけで十分
- 「あ、そのソフトウェア保守契約切れてて新しくしないといけないんです」、僕が入社してから「受発注管理」「勤怠管理」「会計」の3つのソフトでこの状態が起きていた。すべてのソフトが契約満了しながら使っていて、システム屋さんから「早く更新か入れ替えしてください」言われてるのを無視?して無理やり保守続けてもらいながら使ってる状況(てか無視してれば許してもらえるものなの?)。
- 正直僕もここら辺あまり詳しくない。でも今の業務内容を見てると「あーこれCMでやってる悪い例の方だ」「ようわからんけど普通に考えてこれ非効率だよね」みたいなところが見えてきて、社員さんに話しても「非効率だし、たぶん何かで楽にできそうだけど良く分からない」みたいな声が多かったので、ここらへん詳しい人連れてこよう、と銀行さんや取引先さんに相談。人材紹介とかプロ人材シェアみたいなサービスを沢山取り次いでもらって(こんなにあるの・・・ってくらい繋いでもらった。内容はどの会社もほぼ一緒だったけど、かなり詳しくなれた気がする。)、結果として銀行から紹介してもらった銀行OB(定年退職前はDX室長だった人が趣味で中小企業の手伝いしてる)に月1万円(交通費込)で来てもらうことになりました。
- これDX人材を雇用したりプロシェア使ったりすると正直10倍20倍くらいのお金がかかる。もちろんそのくらいの効果があるんだろうけど、実際今の自社のレベルはその一歩二歩・・・いや十歩くらい手前で、現状・やりたいこと・やれることを自社とシステム屋さん間で同時翻訳してくれれば前に進むんですよね、「何言ってるかわからんす・・・何て言えばいいかわからんす・・・」を解消できれば大きく進むわけで、銀行OBさんから言わせると「ちょっと詳しい人が知り合いにいれば十分」なレベルとのこと。こういう状況の中小企業は多い気がする、同じような人はサービス使ってお金払う前に「月一で手伝ってくれそうな人探してみる」ってのがいいかも。そして銀行とか市町村とかはそういった人の情報を結構持っていて、意外と繋げてくれたりするってことが分かりました。

はじめての高卒採用活動

【採用】
はじめての高卒採用活動
- 入社前の社員との1on1でも「菊地部長に期待すること」として挙がった高校生採用。理由としては単純に大きな労働力として見てる人、自分に近い年齢がいてほしい人、中途よりコストが低いと思ってる人、みんなバラバラなことを言ってたけれど、全員が付け加えるように「それに・・・、何か変わるかもしれないですし」と言っていたのがとても心に残っていて、「それなら本気でやってみるか!高卒採用!!んで、なにやればええの?」みたいな感じでスタート。
- 前職で関わっていた社内ビジネスコンテストで「高卒採用支援事業」を立ち上げようとしてるチームのお手伝いをしたこともあって、「ハローワークが統括してる」「昔から採用実績ある企業が優遇されやすい」「高校生は1次2次と1社ずつしか面接受けられない」みたいな部分は知っていて、高卒採用=規制が厳しくてけっこう面倒くさい割に成果出すのムズイ!って印象。そんな中で業歴50年超のうちの会社、一度も採用担当なんてポジションを置いたことはなく、「人足らない?じゃあ高校生を入れよう!一次募集が終わっている?じゃあ校長先生にアポなしで直談判だ!一人くらい入れてもらえるだろ!!」みたいな感じでやってたらしい。これは自分で動いてイチから土台を築くしかない、ということで、社長を説得し、僕+総務さんの二人で「高卒採用担当」チームを発足。

- よし!そんでなにやればいいの?そもそもいつから募集始まるの?ハローワークに行くの?高校に行けばいいの?、わからない時はとりあえず知ってそうな人に相談だ!ってことで銀行さんを頼ってみたら、去年業務提携した高卒採用支援サービスやってる会社があるよって紹介してもらえた。
- 高校生の就職支援・採用支援を行う「ジンジブ」さん、その名のとおり中小企業の人事部を担ってくれる。人事部なんてないわが社、即導入。契約開始1か月で高卒採用のスケジュールや高校訪問手順の把握、採用ページやPR動画・パンフなどの作成支援を一気にやってくれて本当に良いなと思ったので紹介しておきます。実績もちゃんとついてきていて、これまで一度も来たことなかった職場見学に3校3人の高校生が来てくれて・・・これは8月の成果なので次回書いていきます。

※パワポで作成した1枚パンフレット。この後Canvaの存在を知りパワポ使わなくなる…。

はじめての外部コミュニティ参加

- 家業もどってはじめての外部コミュニティ(白石市中小企業同友会)参加。僕のなかでコミュニティに参加することは、新しい世界を知る+自分を理解しなおす=最高に楽しいことだと思っていて、やっと機会に恵まれた(一足先に地元で事業をやってた後輩に無理やりゲストで呼んでもらった)。
- 今回参加した同友会は「経験の共有+共に成長」みたいな文化のあるコミュニティで、自分含め次期社長準備中のアトツギが多く参加していて、今までやってきたことと将来チャレンジしたいことを共有し合う、自分のアトツギ道みたいなものを見つめなおすとても価値ある時間だった。また後輩にお願いして参加させてもらおう。

はじめてのニュースリリース(準備)

【個人プレー】
はじめてのニュースリリース(準備)
- 起業したぺこふるの事業開始に向けPR TIMESでニュースリリースの準備。8月お盆前のリリースに向けて、他社のリリース見たりYoutube見たりしながら作成。
- いまPR TIMESでは「スタートアップキャンペーン」っていって、設立2年未満の企業なら条件を満たすと毎月初回のリリースが無料で行えるという神対応をやっているからおすすめ。出島戦略として起業を考えてるアトツギだったり、自分みたいに単純に自分でやりたい事業があるアトツギは結構多いはず、この情報よ、とどけ!!
- ってことで8月中旬にリリースあります。PRTIMESアカウントをフォローしてお待ちください。下記リンクから飛べます。

やれなかったこと

やる気満々で動いてみたけど「そんな単純な話じゃなくね?」「そんな事情があったの・・・」みたいなので止まること、よくあります。その状況下で、諦めずに行動し続けて成功までもっていく。これこそが長期的視点を持っている「アトツギ」こそがやるべき仕事なんだ!!
そうやってモチベーションを高め続けている、そんな失敗談、見ていってください。

2024/8期予算策定⇒全体最適会の開催

【営業】
2024/8期予算策定⇒全体最適会の開催へ
- 先月のnoteにも書いたこのタスク。営業目標がない会社で、営業目標を立てたことのない人たちが、業績を知らないまま、はじめて営業目標を立てる。うまくいくはずがない!!ってことで進んでいません、予算策定。これを書いてる8月10日、お盆前の製造・出荷が忙しくて全員工場入ったり出荷当番したり、営業会議も無しにしてみんなで製造ラッシュ!!予算策定?お盆後になんとかしよう!そんな状況。
- でも、そんななかで、営業さんたちが、毎週営業会議を開いて営業目標を立てようとしている。正直何も進まずに1週間、2週間、、、と過ぎてるけど、営業会議は開催されている、、、。
- 静観!!
- 僕はその状況を静観することにしました。打ち合わせの場では「営業目標あれだよね?僕の方でおおまかに数字つくってみてもいいからね?」とか言いながら、一切手を出さずに営業さんたちが自分たちで策定するのを静観してる。これは人材育成とか、自分ごと化とか、そういう面を期待してる部分もあるけど、単純に「面白そう」だからだ。
- 事業計画をつくる、それは数秒でも完成するし、その気になれば永遠に完成しない。それを、全くの素人(言い方悪いけどこれが一番わかりやすい)が、しかも、かなり時間をかけてつくろうとしてる。これだけで自分的にはかなり「面白い」、何が完成するのか、何をもって完成にするのか、社長命令だから完成させないってことはなさそうなので、一旦完成するまで待ってみよう、と思った。なのでこれは「やれなかったこと」⇒「まだやらないこと」にしよう、そうすればあと1~2か月は同じ話題をnoteに書けるし。
- 一応、自分個人として、来期2024/8期の事業計画は作成済み。自分個人での事業計画の完成はけっこう簡単で、『見込まれる費用+見込みたい費用がかかっても黒字になる売上と利益を確保して、その売上と利益が自分自身納得できる期間で達成できる計画』になったら完成。単年かもしれないしよくある5か年かもしてない、6年半みたいな計画かもしれない。そんな感じで、今回は1年で計画策定。この自分の計画と、営業さんの計画、そして実際の来期決算、似てるのか全然違うのか、それも面白そう。

届けたい~変えることの楽しさ~

家業戻ってから4ヶ月。この4か月間で一番嬉しかった、自信をもってそう言える、そんなとっても嬉しいことがあったので紹介。

高校生が職場見学に来てくれた時、ひととおり工場を見学したあとで、僕+興味がある部署の先輩社員+高校生で雑談会を設けているんだけど、ある日の職場見学でどうしても僕の都合がつかなくて、僕抜きで社員さん二人に雑談会を任せたことがありました。

後日その内の一人から「一緒にいた○○さんが『3代目が入社してきて、色んなことを一緒に変えていけてるから毎日楽しい、今入社するのおすすめ』って言ってましたよ!」と伝えてくれた。
「変えていけてる」から楽しい。そう思ってくれてることがめちゃめちゃ嬉しかったんですよね。
今までは「3代目が変えてくれる、会社が変わっていってる」こんな言葉がほとんどで、「変える」のは僕で、それによって「変わる」を体感してる社員さん、という流れだったのが、社員さん自身が「変える」を体感していて、それを楽しいと感じてくれている。

これは自分も意図してやってきたことで、みんなにも「変える」に関わってもらえるように、小さなことでもいい、自分が気付いた課題や不満でもいいし、僕が気付いたことでもいい、その状況を共有して、参加して、失敗する成功する、その体験を社員さんみんなに届けたい。
理由は簡単で「変えることは楽しいから」。変えるためには自分のことも周りのことも考えなきゃいけないから視野が広がる、色んな事情や歴史が見えてきて理解が深まる、そうするとやれそうなこと、できることが見えてきて、「変えたいこと=やりたいこと」に出会う。やりたいことだから、やってて楽しい、こんな流れで仕事は楽しくなると自分は思っているんです。

社員みんなに「変える」を届けていって、「変えることの楽しさ」が社員みんなに届いた時に、社員みんなの「やりたいことをやってみる場所」にカキヤがなれたら、そのお手伝いを僕ができたら、それが僕の「やりたいこと」だなぁ、と思いながら、これからも「変える」を楽しんでいきたいです。

パパになったよ

そして、7/25に第一子が生まれました。
アトツギ4か月、起業2か月、パパ1ヶ月な僕をこれからも応援よろしくお願いします!

まだまだ新しい経験ができる人生に感謝。

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