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究極のコト消費であるスポーツビジネス成功のシナリオ感想。そしてeスポーツの可能性。

本屋で本を漁っていた時この題名が目に入り思わず買いたくなってしまいました。
副題は『メッシの踏んだ芝生はなぜ売れるのか』。この答えを知ろうと思い今注目されているスポーツビジネスの分野に手を伸ばしてみました!!
上はインテルの本拠地サン・シーロです。いつか行ってみたいなぁ。

https://www.amazon.co.jp/究極の“コト消費-であるスポーツビジネス-成功のシナリオ-久保田-アビームコンサルティング株式会社/dp/4296101080

要約。

1章 スポーツビジネスとは何か。

今、日本ではラグビーW杯が開催され東京オリンピックも控えスポーツへの関心が高まっています。しかし現状スポーツビジネスはあまり開拓されていない状態です。このためその開拓の一歩として筆者久保田圭一氏はスポーツのコンテンツホルダー、ユーザーで構成されるビジネス市場を中心としたエコシステムを築くべきと主張してます。以下の解説が詳しくされています。

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アビームコンサルティングHPより引用

またスポーツは感動や共感を媒介に人の消費行動を動かすもので、経験価値に重きを置いたエンターテインメントビジネスであると答えています。

メッシの踏んだ芝はFCバルセロナの本拠地カンプ・ノウで繰り広げられた一連のストーリーがファンの共感、感動を生み、商品として売ることができるようになったのです。

2章 スポーツビジネスのプレイヤーが抱える課題。

1 まず日本ではチームのスポンサーというとユニフォームに乗り広告として認知度を広めるくらいしか理解されていません。ビジネス(金儲け)を悪いことと捉える傾向にあるからです。チームから企業側に広告スペースを提供するのではなく、企業が自社にあったアプローチでスポーツに参入することが重要です。詳しいアプローチ内容は割愛します。

2 サッカースタジアムは年にサッカーの試合が20試合ほどです。試合以外の日をどう有効利用していくか、サッカーファンでなくとも地域住民の憩いの場とするかが課題です。
3 TV放映からOTTへの移行もあります。代表的なのはダ・ゾーンです。カメラワークなど最新の技術を利用するだけでなく、特集番組の制作やSNSの活用を行なっています。個人的には潜在的な新規顧客が金を払いダゾーンを見るくらいなら他の費用がかからないエンターテインメントへ流れてしまうのではないかということです。高齢者が最近試合がTVで放映されず観れていないと言っていて、この放映形態の変化についていけていないのもバイト先の居酒屋などでも実感しています。さ

3章 スポーツ+αで新規ビジネスを創出する。

3C分析をご存知でしょうか?あるサイトには

「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取ったもので、マーケティング環境を抜け漏れなく把握できます。

と書かれています。しかし最近のスポーツビジネスなどのエンターテインメント業界に顧客が求めるものは経験価値であり モノ ではなく コト を商品としています。これは顧客や市場の定義が曖昧で競合企業も曖昧であることを意味します。
 
そこで筆者久保田さんがSET分析を提案しています。sympathy(共感を得られるものは?)ecosystem (誰と組めば共感を実現できるか?)time (どうすれば顧客の時間を奪えるか)

簡潔にいうとsympathyとtime で自社がしたい事、目的を分析してecosystemで不足する点を他企業に補ってもらう分析法です。
細かいことは本書を読んでみて下さい!

自分はそもそもこういった分析はただの思いつきで本当に効果あるのか疑わしいと思っていましたが
久保田さんはこの分析を通して論理的型にはめることで説得材料となると説明していて とても納得しました。

4章スポーツビジネスの拡大に向けて。

スポーツビジネスはデータの利用、インバウンド、eスポーツ、様々な面で拡大発展することができます。この章ではそれらについて詳しく述べていました。

eスポーツの可能性。感想。

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eスポーツとはelectronic sportsの略で電子機器を用いて複数プレーヤーで対戦を行う競技のことを言います。まずは競技と競技会場の様子です。
https://twitter.com/i/status/1173358117792305152

これはAPEXと言われる対人ゲームで自分もPS4でのめり込むほどやっています笑会場の熱狂ぶりや迫力は素晴らしくスポーツと似たような熱を感じますね。

この熱量がエンターテインメントとしてのスポーツとeスポーツをつなげているのです。

しかしスポーツとして扱われることに違和感を覚える方もいるでしょう・・・
これは日本においてスポーツがエンターテインメントとして見なされていない
からです。教育や美徳としてしか見なされずマーケティングやエンタメとみなすことになぜか後ろめたさを感じてしまっているのです。
自分はこのような偏見を取り除く機会がオリンピックにあると考えています。
様々な価値観を日本に取り入れて、ぜひ東京五輪を成功させて欲しいですね。

現在eスポーツの人口は少なく見積もっても1億人いてサッカーや野球より圧倒的に多いです。広大な未開拓市場が残されているのです。
アジアオリンピックではもう競技として認められています。
今後に期待の分野ですね!

自分はこの本を通してスポーツビジネスの可能性と未来を知れただけでなくスポーツの定義など根本的な考えが変化しました。
将来はこの分野で働けたいと思いました!

以上ここまで読んでくださりありがとうございました!!



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