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下書きに眠っていたよ。

noteを書いて下書きに眠ったままだったから供養がてら投稿するよ。



ふとしたこの呟きが

思った以上にいいねを頂いた。

何かの拍子で昔のことを思い出してツイートしただけなのに。
ああ、やっぱ大事なことなんだなーって。

私はそもそも歌劇の男役出身の先生に育てられたものだから、衣装・メイク・体型に至るまで、舞台に立つ人としての『見た目』に関してそりゃもう厳しく指導してもらった。

髪の流れひとつにしろ、スカートの長さ数センチ、アクセサリーの大きさにしろ、頭からつま先までひたすらよく怒られてた。
一回目の衣装通しの前は、若手みんなで一列に並んでチェックを受けたりもしてた。本当にヒヤヒヤの時間。
でも、その時の経験やヒヤヒヤした時間、教わったことは絶対に今役立ってるのは間違いない。


いつも、先生や先輩に

「『別にこれでいいか〜』『まぁいけるやろ』で、舞台に立つな」

と教えられてきた。

100点満点、360度どの角度から見ても美しい状態で舞台に立てないのはプロじゃない。
そうやって教えられてきた。

早着替えのための仕掛けとかにしてもそう。
本番で何があるか分からないから慎重に作る。経験が浅い人ほど早く完成させて、人より1回でも多く衣装をつけて稽古する。と教えられてきた。

当たり前のことだけど、正直出来てない人もいると思う。実際に、まぁいいやで舞台に立った人を何人も見てきた。

「家にこれしかなくて」「まぁこれでもいけるやろ」「そんな使わんから買うのもったいないし」
って言葉を何度も聞いてきた。

舞台はナマモノ。
その日その時しか見に来れないお客様が沢山いて、どの瞬間の自分を見られたり写真に収められたりするか分からない。
なのにそんな、52点くらいのビジュアルで出る方がもったいないな〜と思う。私の意見だけどな!

顔も良い、スタイルも良い、パフォーマンスも素晴らしいのに、ちょっと衣装が…飾りが…みたいな人を見ると「逆にもったいないやろ!」ってなる。

見た目だけ磨くな!中身をなんとかしろ!

という意見も最も。とってもよくわかる。
実力がないと説得力ないよね。それはそう。
てかもうプロならそれはスタートラインみたいなもん。


ただ、やっぱり人間が一番最初に目につくのって見た目だと思っていて。

「お客さんがまず見る所は顔」

ってのも、よく言われてた。
どんなに素晴らしくても衣装やメイクがダメだったら見る気しなくない?


舞台とは、生涯勉強だと思う。

私だって常に完璧100点満点どの瞬間切り取っても美しいですか?って聞かれたらさすがにイエスとは答えられない。
ただ、近づける努力は毎回怠ってない。


どんなに小さいことでも、こだわりを持って自問自答して、そして何よりもナルシストになることが大事。自分の良い魅せ方を知ってれば、良くないところも自然と浮き彫りにされて改善点が見えやすくなるから。

あ、ナルシストになることと驕るのは別ね。
これに関しても書きたいことがあるからまた書こうっと。笑

私もやってもらったように、そういうのを上手いこと後輩たちに伝えられる先輩でありたいなぁ。


という相変わらず自戒を込めたnote。


しみじみ。

こういうnote書いたら、はあ?みたいなこと思われたりしそうやけどまぁいっか。笑

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