見出し画像

石原さとみと天職

石原さとみさんが主演の『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』というドラマ。主人公の河野悦子が大のファッション好きで、長年愛読しているファッション誌の編集者になりたいという夢を持ち、刊行している出版社の採用面接に新卒から6回も落ちているが、7回目でようやく受かる。しかし、配属先は希望のファッション誌編集部ではなく、校閲部だった。

画像1

岸谷五朗さん演じる校閲部の茸原部長が、面接の際に同席しているのだが、面接の終わり際に悦子から「このタイピン、どちらのですか?」と問われる。その問いに対し、「ちょっと、わかりません。」と困りながらも答えて、その場は終わる。悦子は、その後アパレルショップに向かい、店員さんに茸原部長がしていたものと同じアイテムを指差しながら「これはピアスですよね?」と確かめ、店員からも「はい、そうです」と答えを聞く事になる。

画像4

悦子がアパレルショップでタイピンについて確認する姿を見ていた茸原部長が、校閲部に悦子を迎えたのだ。しかし、校閲部員の江口のりこさん演じる藤岩が茸原部長に、何故あの人を入れたのかと疑問をぶつけるが、それに対しての茸原部長の答えが、

「校閲とは、文字1つから疑ってかからなければならない仕事です。ひとたび疑問に思ったら例え第三者が正しいと言ったとしても自分の目で確認しなければならない。」と茸原部長が答える。

これぞ、『具体と抽象の往復運動』

画像2

一見、ファッション大好きな悦子が校閲に向いているとは決して思えない。しかし、抽象度を下げて見てみると好きな物に関しては細部までチェックし、気になった事は全て確認するという悦子の性格と行為が校閲との共通点だったのだ。

この様に自分では気づかない素質というものを抽象度を下げると見えてくることがある。だからこそ、自分を俯瞰して見てみるのが、転職を見つける第一歩と言えると思う。

巷では”好きなことを仕事にしょう”というフレーズばかりが先行しているが、具体的な夢や好きな人がある人は抽象度を下げて自分の好きな事を考えてみると見えてくるかもしれない。

画像3


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?