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[3DCG]ゲームに使えるキャラクターモデルの作り方。その6 UE4編

■2019年11月20日 作成の記事です。

色々なサイトを見ていて、どのくらい情報が
「新しいのか」が見えると
探している方としては嬉しいなと
思いましたので作成日や更新日を書く事にしました。

さて、前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、
いよいよ「ゲーム用モデルの作り方」最終章です。
いままでの「その1~その5」で
モデル、テクスチャが完成しました。

最終章となる今回は
「ゲームエンジンに入れる」です。
ですがその前に。

「ゲームで」と言っていますので
モデルにBoneを入れましょう。
骨だったりBone(ボーン)だったりスケルトンだったり
ソフトや人によって名称はまちまちですが、
言ってる事は同じです。
モデルに骨を入れて動けるようにしましょう。
という事です。

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この緑に表示されている物がBone(ボーン)です。
私はよく、「骨」と呼んでいます。

私はMayaで骨を入れています。
骨の入れ方で気を付けることは
「回転値が0になったら基本のポーズ」
に戻るという事です。

ポーズやアニメーションを付けるときに
回転値が入ったままだと色々と不具合が出ます。
ヒジの回転が最初から「17.2589」とかだったら
基本ポーズに戻すのに「17.2589」と打たないといけません。
覚えてられませんし、めんどくさいですよね。
「0」で基本に戻るように作成すると楽になります。

回転0、スケール0
という形で入れていきましょう。
骨を入れ終わりましたら、
「骨とモデルを選んで」バインドします。
これで動くことが出来ますが
すっごく適当な形になってしまいます。
肩の骨を動かしたのに、上着の脇付近が破綻してしまいます。

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このままではマズイので、
腕は腕に、足は足につけていく作業になります。
地味で、そこそこ難しく、めんどくさい作業ではあります。
ですが、かなり「重要な部分」ですのでメゲズに頑張ります。

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こんな感じに綺麗に動くように調整が終われば
やっとUE4に入れる事になります。
(UE4に入れた後にも調整データは再インポートできます。)

「モデルと骨」を選んで
FBXエクスポートをします。

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FBXのデータが出来ましたので、
(FBXはMaya、Blender、LightWave等
だいたいの3Dソフトで出力出来ます。)

ゲームエンジンの
「アンリアルエンジン4」
に入れます。

アンリアルエンジン4(UE4)
これは「無料」ですし、設定をすれば凄くきれいに出るので
学生さん等にも、お勧めです。
もちろんプロの現場でもゲーム制作に使われています。

FBXが吐き出せましたら、UE4にインポートします。
やり方は簡単です。
UE4の画面にドラッグ&ドロップでOKです。
(Vanyとあるのはこのキャラクターの名前です。
FBXの名前は何でもOKです。)

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入れると色々聞いてきますが
「スケルタルメッシュ」にさえなっていればOKです。
要らない物が一緒に入るかも知れませんが
消せば良いので細かい事は見ず、入れてしまいましょう。

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スケルタルメッシュというのは
骨が入ってスキンがされていますよ
という事になります。

インポートしたモデルをダブルクリックで
開くとモデルビューアーになります。

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Mayaで作った時とは違い、
マテリアルやテクスチャが剥がれていて
素のモデルになってしまっていますので
UE4上でマテリアルとテクスチャの設定をします。

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マテリアルは非常に深い内容になりますので
今回はさらっと行きますが
ここの設定でキャラクターは
アニメ調や実写的な表現などの、見た目の調整が出来ます。

今回はゲーム感のあるリアル系を目指して作成しましたので
そのようにマテリアルを設定しています。

腕が燃えたり、目が光ったりするものマテリアルで作成できます。
(いわゆるエフェクトとはまた別です)

各種設定が出来たら
キャラが綺麗にみえるようにライトを置いて
スクリーンショットを撮った物がこちらです。(完成画像)

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これで連作だった
「ゲームに使えるキャラクターモデルの作り方」
は終了となります。

読んで頂き、ありがとうございました。

現在はこちらのキャラクターを使って
コントローラーで制御できるようにブループリントという
プログラムのような物を作成中です。

ツイッターでもこの辺の情報を更新していますので
宜しくお願いいたします。

■私のツイッターはこちらです。
https://twitter.com/r117_3d

■このキャラクターを投稿しているArtstationはこちらです。
https://www.artstation.com/artwork/XBYOgl

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■「その1」基本モデルの作成はこちらです。
https://note.mu/ryo3dcg/n/n7d7dff98bb7b

■「その2」髪の毛作成はこちら
https://note.mu/ryo3dcg/n/nd7481670166c

■「その3」Marvelous Designer編はこちら
https://note.mu/ryo3dcg/n/n7d7dff98bb7b

■「その4」Zbrush編はこちら
https://note.mu/ryo3dcg/n/n12b18e2356a4

■「その5」SubstancePainter編はこちら
https://note.mu/ryo3dcg/n/n904df41ff683





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