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#4 人生をデザインできれば幸福度が上がる

皆さんは幸せになりたいですか?
こう聞かれるとおそらく誰しも幸せになりたい!と答えると思います。
不幸せになりたいと願って生きている人はいないはずです。

ですが、今が幸せか、と聞かれると
心の底から幸せだといえる人は多くないのではないでしょうか。

World Happiness Report(世界幸福度報告書)の2023年版調査によると
日本の幸福度は世界47位でした。
先進国の中ではとりわけ低い数値です。
https://onl.sc/gi1r61b
 
そこで今回は「どうすれば幸せに生きていけるのだろう」という
ライフプランニングの基本に立ち返り、
幸せとは何か、生き方について考えてみたことを綴っていきたいと思います。

日本の幸福度は先進国の中でもとりわけ低い

幸せの作り方

今回参考としたのは
橘玲氏の「幸福の資本論」という書籍です。
https://onl.sc/XUyfbuJ
橘氏は金融や人生設計の書籍を多く出版されています。
ご興味があればぜひ読んでみて下さい。

さて、本題ですが、
書籍の中で著者は幸せの定義として
「金融資産」「人的資本」「社会資本」の3つの資本を挙げています。

金融資産は文字通り預貯金や株式といった資産のこと
人的資本はいわゆるその人の稼ぐ能力のこと。
社会資本は共同体、絆のことでコミュニティからの愛や友情といったもののことです。

これを全て持つ人がいると仮定すると、
お金持ちで(金融資産)、収入も高く(人的資本)、
社会の繋がりもある人望のある人(社会資本)
と言い換えることができます。なかなか多くはなさそうですね…

資本の持ち方で幸せが決まる

3つの資本を全て持つ人はあまり多くいないみたいです。
では上記に挙げた3つの資本
「金融資産」「人的資本」「社会資本」のうち
1つだけしか持たないという人は案外多くいるのではないでしょうか。

例えば、地元のマイルドヤンキーを取り上げると、
金融資産と人的資本(稼ぐ力)は多くないのかもしれないですが
社会資本(=仲間)は多く互いに助け合いながら、同じコミュニティ内で生きています。

地元のつながりから外されることはリスクを伴う

ただ、何かの拍子で縄張りから除外されるようなことがあると、
社会資本を失うことでたちまち資産を持たない状態に陥ってしまう
というリスクもあります。

私のような比較的年齢の若い社会人はどうでしょう。
一番将来にわたって大きい資産は人的資本ですから、
例えば働けなくなるようなことがあれば一大事なんですね。

ここから分かるのは、資本は最低2つ以上持っていた方が安全で、
2つ以上の資産を保有する状態を作ることが、
「幸せ」をデザインすることに繋がっていくということです。

自由のための金融資産

自由といって最近よく聞くのが経済的自由という言葉ですね。
株式市場の推移に伴い、FIRE達成やFIRE卒業などがよく耳にします。
FIREの価値観は人それぞれですね。

FIREはさておき、現実的に幸せをデザインする方法として
一番の近道は金融資産をある程度築くことだと思います。

いくらの資産を築けばよいのかというのは人によりますが、
例えば500万円、1,000万円、5,000万円…
など人それぞれかと思いますが、その資産を持っていれば安心だ。
と考えられる資産をまずは蓄えることが幸せの近道だと思います。

金融資産が全くないとすると、
当然将来への不安が生じたり、生活に支障が生じたりする場合もありますし
新しいことを始めることにも弊害が生じることもあります。

ただひたすら資産を増やしていけばいいのかというと、
資産の増加には限界があることも知っておくべきです。
1杯目のビールが一番美味しいように、
お金で得られる満足度は徐々に逓減していくのです(限界効用の逓減)

そう考えると以下のようなことが金融資産において必要になるのではないでしょうか。
・まずは心の平穏を保てるある程度の金融資産を築くこと
・築いた資産を「幸福度の高いこと」に変換していくこと
・徐々にお金で得られる満足度は小さくなることを理解すること


ビールは1杯目が一番おいしいです

人的資産を細分化すると

一言でいえば人的資本は稼ぐ力のことです。
そしてお金持ちになる方法を簡単にまとめると、以下の3つの手段があります。
1.     収入を増やす
2.     支出を減らす
3.     資産を上手に運用する

この中で支出の削減は即効性が高いものの効用が小さいのが特徴です。
実際私も倹約な暮らしをしていますが、
それで大きな資産を築けている実感はないです。

ベースとして支出を整える必要はありますが、
生涯に渡って効果があるのはやはり、収入の増加になるといえるでしょう。

人的資本を投資に置き換えると、
「自分という資本」を活用して「効果的な収入を上げる」ための「投資」
であると言い換えることができます。

自営業でもサラリーマンでも、
全ての人間は労働市場と資本主義社会に自分という人的資本を投下して
収入を得ているわけですね。

金融資産運用とは違う人的資本ならではの最重要項目

人的資本をお金に換えていると書きましたが、
全ての人が効率的に労働するとすれば、
自分の人的資本の中で最もお金に換えられる「仕事」を選択すると言えます。

ただ実際はそうもいかないのが現実です。
なぜかというと、そこには「自己実現」というフィルターが絡んでくるからです。
自己実現については日本の組織の中で叶えることはなかなか難しく、
そのためこの人的資本を上手く構築することが最も難しいことだと感じました。

ライスワーク(生活するためにお金を稼ぐ仕事)ではなく、
ライフワーク(心からやりがいを感じる仕事)に変えていく必要があるといえます。
ただ、こんなことを言うと
「それが難しいんだよ!」と言われそうなのが今の日本かもしれませんが…

人的資本は熱量を注ぎ続けられる分野に投下できるといい

社会資産

人間の悩みの大半は人間関係から生まれると言われるように
社会資産の適切な活用は金融資産のように、システマティックにはいきません。

その上で著者は社会資産について
「緩やかなつながり」を「分散させる」ことが大切だと示しています。
社会資本をすべて会社の中で補おうとすればストレスが生じるように
趣味をするなら○○、休日に遊ぶのは○○というように
社会資本は分散させることを提唱しています。

記事のまとめ

書籍を読んだ感想をまとめると、
著者は幸福を成り立たせているのは3つの資本
(金融資産、人的資本、社会資本)とありますが
幸福の土台にはお金=金融資産がベースになっていると思います。

まずはある程度の金融資産を築くこと。
これを早い段階で築いていくことが、精神的な安定に繋がります。
それと並行して、人的資本の拡大が重要になると考えられます。

人的資本の拡大は、ただ単に収入を得る能力を高めるだけではなく、
投下先を複数に選定して、リスクを分散させていくこと。
そして一番大切なのは心から楽しめる仕事であるということです。

社会資本については、
これまであまり重要視していなかったですが、
おそらく自分が年齢を重ねるにつれて重要性が増してくると思います。

その辺りが今回の書籍から得られたところでした。
これから長い人生を、自分の力で舵取りしていきたいとことです。
ちょっと今回は長くなりましたが、少しでも参考になれば幸いです。

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