EVバッテリーの液浸冷却技術?

アカウントを作ってはみたものの、活用方法が見つからず暫く放置していたnoteですが、自分の関心事や仕事に関連した事柄の記事などを紹介して、自分の考えを匿名で述べていく場所として活用しようと思います。


最近は毎日のようにEVやLIB関連記事を見かけますが、他の記事とは少し毛色が違うこちらの記事が目に留まりました。

EVバッテリーの冷却に関する内容です。
LIBは充放電時に発熱しますが、その温度マネジメントはバッテリーの寿命や性能に影響するため、重要な管理項目です。
当然EVやPHEVなどのxEVでも、各社(各車)バッテリーの冷却対策が施されており、現在はファンなどによる空冷や、冷却板を介しての水冷が主流です。

こちらの記事では詳細が記載されていないのでわからない部分が多いですが、「バッテリーセルと直接接触出来る新しい画期的な誘電性冷却液」とあることから、恐らくデータセンターのサーバ冷却で用いられているような液浸冷却手法を指しているのではと思います。

バッテリーを液浸冷却する場合のメリットとしては、主に以下の点が考えられます。

  • セル全面が均一に冷却されるので、セル内部の温度分布が均一化される →寿命向上

  • 全体が液体に浸かっているので、万が一短絡などの問題が発生した場合でも、火災などの大きな事故に至る可能性が低くなる →安全性向上

一方で、デメリットになり得る点も考えられます。

  • 従来の水冷と比較して水量は増加すると考えられるので、重量増の諸影響

  • 冷却水の劣化により絶縁性が低下した場合の、機能や安全面の影響

私の考え得る範囲でのPros. & Cons.なので、違っている部分もあるかと思います。
例えば重量は、他の補器類が不要になることでトータルで重量減になるケースもあり得ます。

液浸冷却技術自体は既にサーバ冷却で実用化された実績がある技術ですので、EVのバッテリー冷却でも実用化されて主流となり得るのか、今後注目したいと思います。

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