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World Travel Log 2023.10-4

10/23(月)

メキシコ人ホストKariともお別れ。メキシコの案内マップまで手作りしてくれた。私もこんな風に感謝や愛情をまっすぐ表現できる人になりたい。

愛犬チューイが最後まで甘えん坊で可愛かった。犬ってどうしてこんなに可愛いのだろう。

次のホストの家にお邪魔すると、猫がいた。こいつも甘えん坊。猫ってどうしてこんなに可愛いのだろう。

ホストのKaiは両親との3人暮らし。今は24歳くらい?で、高校を卒業してから数年ギャップイヤーをとって、働いたりCollageに行ったり旅をしていたそう。今からやっと大学入学の準備をし始める段階らしい。自分のペースで人生を生きていて尊敬する。

私は気を抜くとつい「何者かになろう」と焦ってしまう。20代のうちに何者かにならなければ、社会に置いていかれるような気がする時がある。ここでいう「何者かになる」というのは、言い換えれば「仕事で名を残す」みたいなものだ。

そう思うとふと、また違う自分が「いやいや、焦るなって!」と話しかけてくる。「周りは何を言っても、責任取るのはあなただよ?死ぬ時にベッドで『20代の時に旅をすれば良かった』って言っても誰も時間は返してくれないよ?」と。そんな話をKaiにしたらすごく共感してくれた。そうそう、私は私のペースだから、焦らない焦らない。


10/24(火)

今日はサンフランシスコの危険エリア、テンダーロインのツアーへ。ネイティブの英語は複雑で難しく、英語への自信がポッキリ折れた。

ドラッグやアルコールの中毒で目も虚ろな人たちに「Happy Tuesday」と話しかけるガイドが印象に残っている。私にはできないことだ。

こんな状況の地区があるすぐそばに名だたる米国代表企業のオフィスがずらりと並んでいる。こんな世界に暮らすくらいなら、今の日本に住むのも悪くないか、とさえ思う。

ちょっと硬いベッドで就寝。真夜中に猫の走る音で目が覚めた。不思議とイライラはしなかった。


10/25(水)

今日はフリーの日。ホストのKaiのお母さんのズンバレッスンに参加した。老人向けのズンバクラスだったが、みんな陽気でノリノリでクラブミュージックを踊っていて、面白かった。

アメリカに来るまで普通に発していた「Where are you from?」という言葉。ここでは簡単に使いづらいと感じる。見た目はインド人でも本人はアメリカ育ちアメリカ生まれ。国籍を取得できないけどアメリカにずっといる人。祖国を追われた人。複雑な事情が複雑に絡み合うこの国。


10/26(木)

今日はLAに移動。ホストのPhilはとってもいい人。日本が大好きらしい。キッチンが素晴らしくカラフルでさまざまな材料が揃っていて羨ましい。

LAはなんだか湘南みたいな場所だった。人が陽気で海があって。こんなところじゃ誰でも明るくなるだろうなと思える場所だ。アイスランドの鬱々とした空間を思い出してなんだか不思議な気持ちになった。


10/27(金)

今日はPhilが車でLAを案内してくれた。優しい顔と異なり結構荒い運転で、胸がムカムカしている。La La Landで有名なグリフィス天文台を訪れることができた。

宇宙のことに思いを馳せるのが好きだ。そういえば中学生で文理選択をするとき、宇宙のことを学びたくて理系に行くかどうか迷ったっけ。煩わしい人間関係、些細な問題。宇宙の規模に比べれば、そんなことはどうでも良くなる。自分もあの人も、砂つぶ1つくらいの存在でしかない。


10/28(土)

今日はパートナーの親友Akashと会って、ハロウィンパーティーに参加した。みんな夜8時に集合と言ったのに、10時になっても誰一人来ない。誰一人だ。20人くらいいるはずなのに。文化の違いってすごい。

そのあとはパーティー三昧。夜中にクラブにもいった。自分は聴覚が敏感な方なのか、クラブの音量にはどうも耐えられない。あと香水と酒の混じった匂いもすごく苦手だ。

ネイティブのスピードの会話に入り込めない劣等感みたいなものを久しぶりに感じた。これを糧にしていつまでも邁進しよう。


10/29(日)

4時間睡眠ののち、目覚める。正直目覚めは良くない。やっぱり飲み会は終電の時間までで十分だ。

Akashとお別れ。「また会おうね」と言ってバスに乗り込む。
一体また会えるのはいつになるだろうと考える。私がこれから向かうのは凶悪犯罪も多いと言われる中南米エリア。もしかしたら命を落とす可能性だって、ゼロではない。
ふと、私は今「ゆるやかに死んでいっているのかもしれない」と考える。1つ1つの別れが、最後の別れとなっていっているのかもしれない。もう2度と会うことのない人たちが1人また1人と増えていっているのかもしれない。そう考えると、死は突然来るものではなく、ゆるやかに忍び寄ってくるものなのかもしれない。




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