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初投稿 「自分が思う人事本来の目的」

1.最初に

これまで人事・組織をテーマに色々な仕事を経験し、自分なりに人事・組織というものへの考えが少しずつまとまってきているような気がしているので、このnoteを活用しながら、これまでの経験の整理や様々なテーマについて自分なりの意見をまとめてみることにします。

とはいえ、私は大学等でHRを専攻していたわけでもなく、現在も人事・組織における様々な研究分野を追求している研究者でもないので、世の中に溢れている様々な情報や「こういうもんや!」とドンッと構えている理論っぽいものに対して実際に活用してみた感想や自分なりの見解をつらつら書き述べるページとなるでしょう。(早速弱腰)

2.初投稿のテーマ

さて、企業における人事・組織というテーマで書き始めようと思った時、最初に何を書くか。これ非常に迷いました。

とりあえず自己紹介書いてみるかとか思い書き始め、改行したところで「いや誰が見るんだ」と冷静になり、削除。

パッと思いついたのは世に言う人材マネジメントの流れに沿って、採用から書いてみるかと思いましたが、ふとその前にそもそも自分の考えの入り口はどこにあるんだろうというのを整理したほうがいいのかもなと思い、今回のテーマに決定。

今回は「自分が思う人事本来の目的」です。

人事って何を目指しているんだっけ をテーマに書いてみることにします。

3.自分が思う人事本来の目的

人事や組織といえば最近はコロコロと潮流が変わるし、なんかすぐbuzzword化するし、年々専門性が高まってきているような気がして、情報を追いかけているだけでお腹いっぱいになっている方も多いかと思います。

ただ、人事というのも企業の一機能に過ぎず、逆に言えば何かしら意図があるから「人事」という名前を持って成立しているのだと思います。

では、その目的とは何でしょうか。


僕の答えはシンプルで「会社が成長するため」です。


シンプル。


抽象的ですが、とにかく大事。
成長というと定義が曖昧に見えますが、私の中では経営・財務指標となる何かしらの数値を指します。

数値で何を追いかけるのかは会社の状況やステージによって異なると思いますが、生産性やコストに関するものであることは間違い無いと思っています。(この辺については、またどこかでまとめてみたいと思います)


なぜ大事と考えているかというと、

人事担当者は「人事施策や仕組みが会社の成長とどのようにつながっているのかを説明できないことが多い」からです。

それは、シンプルに施策の効果を計測しにくいからだという理由もあれば、施策の目的を正しく捉えていない場合もあったり、人事担当者が経営に関する知識が足りておらず数字を起点にストーリーを構築できていない時もあります。


「ジョブローテーションの仕組みがないです。」と聞くと、「いやそれは入れたほうがいいですね。」とか、

「今はアナリティクスがキーワードなので、うちも検討しないとな」という話はあるあるかと思いますが、それがなんで必要なんだっけというのをちゃんと説明できるかどうか、が自分が大事にしている点です。

自社の売り上げはどういうサイクルでお金が入るようになっていて、それは何がポイント(商品・モデル・セールス、、、)になっていて、そのポイントを中長期に維持し、強化していくためには、人を固定しないほうがいいのか、むしろ徹底的にキャリアを独立させて、確固たる力にしたほういいのか、などを検討した上で、ジョブローテっている?いらない?みたいなことを議論していくべきですが、社員に様々なキャリパスを用意したい(すべき)という盲目的な想いだけが導入のドライバーになっているケースもあると思います。

その他にも、そうじゃないと他社やマーケットと比較して制度が遅れているからとか、採用競争力として弱く見えるからとか色々な理由をあげることはできそうですし、その理由自体が間違ってはいないと思いますが、ポイントはそれを会社の成長のストーリーに沿って説明し、「〜だから必要なんです」と言えるかどうか。


4.おすすめの自問2つ

ちなみに、これができているかをチェックするため、私は以下2つをよく自問自答するようにしています。

①その施策を仮にやらないと決めた時、会社にどのようなリスクが発生するか説明できるか、またそのリスクが会社にとってインパクトが大きいことを説明できるか

②達成したい目的をその施策以外の方法で実現するには具体的にどうしたらいいか(オプションを考える)

スライド2

①②を回答できない場合は、導入の目的や施策の意味をちゃんと捉えられていない可能性があるので、闇雲に進めず立ち止まって考えることが必要だと思います。

例えば、○○の基準が整っていないので、まずは定義を揃え直します。という話もいろんな場面で出てきますが、
①「整えなかったら会社に問題起きるっけ?」「基準あったら確かにいいけど、今までなかったことで問題あったっけ?(企業成長妨げてたっけ?)」
②「基準を設けられない場合、ほかに手段あるっけ?」「現状のまま最低限できる工夫って何があるだろうか?」
といった質問を想定し、自分なりの回答を準備するという感じです。


しつこいですが、人事は企業が成長する過程で進化してきた「企業成長のための機能の一部」なので、その視点を忘れないようにしています。

組織や人を専門にしたいという方には、ビジネスマンというより社会学者っぽい切り口で興味を持っている方も多いと感じるので、尚のこと「人事の本来の目的」を忘れないようにしています。

私がこれから投稿していく記事も自分なりの整理や意見の原点はここにあります。

さて、適切な文章量がわからないので、まずはこんな感じで初回投稿を終えてたいと思います。

やはり書いてみると自分の頭や思考のくせがわかりやすく出てきますね。ぜひみなさんも試してみてください。

5.最後に

人事・組織について、ぜひいろいろな方と意見交換してみたいと思いますので、気軽にご連絡ください。人事・組織の課題に対する相談や人事としてのキャリアの作り方なども相談のれますので気軽にご連絡ください。

次は何を書こうか。



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