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<韓国→フィリピン> MANILA SUPER SERIES 参戦録 【#89】


DAY1:Win the Button

AM5頃に同室していたメンバーたちが日本に帰国。自分はその1時間後に帰宅して、パラダイスに。ウォンの両替を試みるも、24時間で4千ドルまでしか替えられないという謎ルールに阻まれる。それでも昨日のうちにほとんどのキャッシュをUSDに替えられたので問題ないです。とりあえずコンプが余りまくっているので朝食を食べる。

ホテルに戻り、仕事のメールの返信を返したり、契約書の内容を確認したり、フィリピンのeSIMを買ったり、渡航前準備をサクッと済ませる。

AM9:30、グランドハイアットのシャトルバスで仁川空港へ。AJPC初日から仲良くなったプレイヤーと同じ便で共にマニラへ。


最近読んだ本。


機内で絶叫し続ける女性。おそらく精神疾患系でクルーもなす術がない。仕方ないので、自分も音楽を爆音で聴きながら読書。『スピノザの診察室』を読む。

医師経験のある作家さんだからこそ描ける医師心理と患者とのやり取り。技術の探究と倫理の相剋。自分なりに命との向き合い方のスタンスを定めておかないと、容易に精神が蝕まれる医師という職業の過酷さが窺い知れた。

「私は狂気の果てを見て、そこから逃げ出してきた人間です。それなのに逃げ出した先では、あなたのような医師が、淡々と死と向き合っている。狂気も死も、人間という存在が成立するぎりぎりの外縁に漂う宇宙ですよ。迂闊に近づけば、戻って来れなくなる。いや、戻って来る意味さえ見失います。勇気はいくらあっても足りません」

4時間ほどのフライトでマニラ到着。外へ出ると圧倒的湿気の暴力で体温が一気に東南アジアモードに。何度体験してもうんざりする。Grabでオカダに。

オカダは日本人の感覚からすると、部屋が完全にラブホテル仕様。

一息ついて、VIPラウンジでご飯を食べさせてもらう。韓国で替えたUSDをペソに換えて、会場に。

AJPCで3位となり、なんとなくやり方を掴んでいたWin the Bottonにエントリー。9/40、インマネ付近で飛翔。

気づけば仁川→マニラで覚醒時間が24時間を超え、睡眠を忘れた少年状態に突入。Jさんと合流し、フードコートで”家系ラーメン”なるものを食べたものの、人生で食べたラーメンで一番不味くて涙目。考えうる最安値の原料を炊き込んだポタージュ。2本の麺しか口に入れてない。悲しい眠りにつく。

DAY2:Survivor Bounty

どこの国にいても、すぐに目が覚める。どうしても昨日のラーメンの記憶を更新したくなり、モールに入ってる山頭火へ。LAで食べ慣れた味そのままに、昨日の残念な味がむしろ跳躍台となり、感動の味となった。

戻って、Survivor BountyのFlightAとB両方に臨むも、良いところなくAK << KKで飛翔。マニラでは久々に会う面々の顔を見つける。2年くらい前にカンボジアでキャッシュ生活をしていた時にバチバチにやり合い、一緒にクラブに行ったり遊んでいたアメリカ人のナインが、相変わらずテーブルで喋り倒していて笑った。長くポーカーをやってると世界中に仲間ができるのがいい。

夕方にマニラ到着したばかりのT社長と合流。早速、オススメだというステーキ屋さんに連れて行ってもらう。

前評判通り、もはやアメリカで食べるより美味いか?というクオリティで舌鼓。フィリピンの事前期待値が低すぎたせいで、全てに今のところ満足がいっている。

DAY3:Main Event Day1

久々にガッツリとした睡眠を獲得。チャージ。スタバで朝食を食べて、T社長の朝バカラを観戦させてもらう。罫線が強靭に伸びている瞬間の隙間だけ、ちょろ乗りさせてもらい、午後からあるメインのエントリー費プラスαを稼がせてもらう。

その後、スコールを切り裂きながら市街に。VAPEショップで、日本へ持ち帰る分も含めて大人買い。

20%ステーキングしていたルームメイトが準優勝まで駆け抜け、リターンをもたらしてくれた。ありがたい。

二日連続の救世主。なのに、店内に客は皆無。山頭火はLAで食べても、マニラで食べても決して裏切らない。でも日本で食べることはない。

PM3からメインのFlight A。一発目は見せ場なく飛び。すぐにおかわり。テーブルが変われば見える景色が変わる。10,9s >> K,Kでラッキーしてトリプルアップ。

その後、QQ << AKでリバーA。しかもボードに三枚ハート。自分のクイーンズはハート押さえてて、相手のAKは黒。こんなハリの穴を通すようなアウツを引かれてるようじゃ無理。このポットをとってればチップリあったものの、ショートに。さすがにキレそうだった(笑)。いきなりバブルボーイがよぎる。

バブルラインでAA入り、迷う間もなくAI。相手少考の後コール。KQ。さすがに嫌な予感したけど抜けてダブルアップ。囲んだ聴衆たちの残念そうな顔と、そそくさとその場を立ち去るスピードが笑えた。

そして時は来る。隣のテーブルでオールイン。見に行くとコールに悩んでるのは我らがJさん。リバーのオールインに悶絶。ハンドはKK。結局コールして出てきたのはJ,10ツーぺ。そのあと、VIPラウンジで大反省会。

細かくシチュエーションを入れ込み、ソルバーで確認。キャッシュならほぼ100%コールだが、ICM等を考慮すると75%フォールド、25%コールとのこと。その後、部屋に戻りYouTubeを撮影して閉店。

明日は終日ブロックして、溜まり切ったタスクをさばく。

DAY4:Super Series Turbo Day1

AM9に起きて、会計士ミーティング。日本に帰ったら対応しなければならない経費関係タスクが多いので憂鬱。だが、こういう細かな作業を怠ると、無駄な心的負担がかかるので、しっかりと進めたい。

ババっとタスク群をテーブルの上に並べ、優先順位をつけながら、現実的にスケジューリング。

マニラにやってきてから、三日連続で山頭火。御利益いただいてます。

街のランドリーに頼むと仕上がり日のボラタリティがあり過ぎたので、諦めてUNIQLOで調達。

ルームクリーニングの合間にバッファローを回したら、噴火していきなり30万勝ち。ラッキーした。

午後に『戦略論』の取材と口述筆記。本当はその他の作業に時間を充てたかったのに、あっという間に夕方。仕事日を明日以降にスライドさせて、PM8からのSuper Series TurboのDay1 Bに。なかなか自分でも感じることのないスキル差を生かして、スイスイ泳いでいたものの、A,A << 10,10を食らっていてはしんどい。

仕方なくバッファロー座ったら、再び噴火。珍しくギャンブルの神に愛されてるかもしれない。

DAY5:Six Handed Shotclock

AM10起床。ステークホルダーに経過報告。

スタバに移動して、韓国滞在中に依頼が入った国際人材派遣会社のホームページリニューアルのテキストリライト作業。

まずはどれほどの分量なのかを把握するため、全体の資料を読み込む。工数の見積もりを見誤ると死亡するので慎重に。

山頭火DAY4。

御利益に預かれる限りラーメンを食べ続け、皆さんがVAPE屋に行く間に自分だけオカダに戻り、トナメまでの時間一本勝負で仕事。自分追加で少量のVAPEを購入依頼。

PM6のトナメまで営業資料と睨めっこ。

支援者と共にコツコツ駆け上がっていきます。

PM6からSixhanded Shot Clock。

6maxなこなせるハンド数が段違いに多いので楽しい。最後はA,10 << A,JでAヒットを降り切れずに飛び。ボスが優勝してくれたので言うことなし。

そのまま22:30からのSuper Knockoutに参戦。バイインが安くなっただけで、一気にフィールドはぬるま湯に。スキルエッジでチップは貯まるものの、オールインはあくまで肩対決。それでもちょこちょことバウンティを集めてFTに。

最終的には3位でバイイン額の5倍までプライズを伸ばした。

AM3まで中華料理屋で社長の祝勝会。明日はMAIN DAY2。社長とFINAL目指して頑張りたい。

DAY6:Main Event Day2

AM11起床。手がけた本の書影が出ていた。編集協力させてもらった新刊『バリューのことだけ考えろ』6/30発売です。よろしくお願いします。

AM12からMAIN DAY2開始。

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