候補者にとって転職活動は、キャリアの課題解決
候補者にとって転職活動は、「キャリアの課題解決」です。
この前提を持っているか否かで、採用活動の成否が大きく変わります。
多くの企業は
「自社サービスは順調に伸びています。すごいでしょ!」
「弊社の働き方はとても柔軟です。働きやすいと思います!」
と、一方的に自社のアピールポイントを訴求しています。
しかし
「御社サービスを伸ばしたいと思って応募したわけじゃないんだけどな…」
「実は、働きやすさは重視していないです…」
と、候補者は思っているかもしれません。
採用活動はソリューション営業に近いです。
下記の流れを意識する必要があります。
1.候補者のキャリアの課題や目指すべき未来像をヒアリング
↓
2.自社紹介
↓
3.候補者の課題やキャリアプランを、自社なら解決・実現できることを提案
では、候補者の課題とは一体何でしょう?
大きく4つの課題に分類できると考えています。
※リンクアンドモチベーション社の4Pを参考
■Philosophy(理念・文化)
・例A:会社のカルチャーに合わないと感じた
・例B:ミッション・ビジョンの変更に違和感を持った
■People(人)
・例A:自分の価値観と違う人が多かった
・例B:自分の上司と折が合わない
■Profession(事業)
・例A:自分がやりたい業務内容に就けない
・例B:自分がワクワクする事業ではない
■Privilege(待遇・働き方)
・例A:給与が低い
・例B:自分が希望する働き方を認められなかった
面接でヒアリングしながら、候補者の課題を4Pで整理していきましょう。
「転職したきっかけ・背景を教えてください」
「次のキャリアに求めるものを教えてください」
と聞けば、候補者の課題やキャリアプランを知ることができます。
また、1つのP(課題)のみというケースは少ないです。
例えば「事業内容も大事だけど、お給料も大事」「文化も大事だけど、働き方も大事」と、複数のP(課題)を解決したい候補者が多いことも覚えておきましょう。
キャリアの課題をヒアリングしたところで、
候補者の課題やキャリアプランを自社で解決・実現できることを提案します。
「自社は◯◯さんの価値観に近しい文化です。例えば〜〜〜〜」
「他の業務もお願いしながらであれば、◯◯さんの希望する業務をお願いできそうです。」
などなど。
注意したい点としては、
候補者の課題を自社で解決できない場合は正直に伝えるべきです。
入社後のミスマッチに繋がるので、取り繕わずにお話ししましょう。
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