20人目の社員が君の会社に入りたいと思う理由はなんだろう?
「愛と青春」を謳うHeaRの大上です。
マーケティング思考を用いて企業の採用支援を行なっています。
最近HeaRでstand.fmを始めました。
毎週月曜日が自分の担当でして、今回は「ピーターティールから学ぶ採用戦略」について話しています。
話した内容を簡単におさらいしながら、伝え切れなかった部分を紹介していきます。
ピーターティールの書籍「ZERO to ONE」を読んでて、
採用活動における究極の問いに出会いました。
「20人目の社員が君の会社に入りたいと思う理由はなんだろう?」
従業員が10名前後であれば「うちはスタートアップ初期だから〜」で候補者を惹きつけやすいです。
しかし20名にもなると、相対的にその要素で惹きつけることが難しくなります。
現在30名の会社であれば60名になった時、
50名の会社であれば100名になった時、
100名の会社であれば200名になった時、
会社が大きくなるにつれ「スタートアップだから!」「上場前後だから!」といった季節性の要素で惹きつけることが難しくなるため、何をもって候補者を惹きつけ続けるかを考え抜きましょう。というメッセージだと思います。
「何で惹きつけるか?」
ダメな回答例を紹介しています。
ダメな答えをまず挙げよう。「他社よりストックオプションの価値が高くなる」「優秀な人たちと仕事ができる」「差し迫った社会問題の解決に役立つことができる」。株式価値、優秀な仲間、差し迫った問題の何が悪いのか? 何も悪くない。ただ、ほかの会社でも同じことが言えるので、君の会社が特別ということにはならない。他社と変わらない一般的な売り文句では、君の会社を選んではもらえない。
ほかの会社と違った売り文句が重要ということですね。
次に良い例の紹介です。
いい答えは大まかに二つに分類される。ひとつは君の会社の使命について、もうひとつはチームについてだ。君の使命に説得力があれば必要な人材を惹きつけられる。その使命の漠然とした重要性ではなく、ほかの会社ができない大切なことを君の会社がなぜできるのかを説明しなければならない。
そして待遇(給料や福利厚生)で惹きつけるべきではないと言っています。
何よりも、待遇競争をしてはいけない。無料のクリーニングサービスやペットホテルなどに惹かれるような人材は、チームの役には立たないはずだ。健康保険のような基本をカバーしたら、あとは他社にできないことを約束すべきだ。
この「他社にできないこと」を見つけることこそ経営陣や採用担当者の出番です。採用ブランディングとも言えますね。
1.ペルソナを策定し、候補者のインサイトを見極める
採用は"事業を伸ばす"ために行う活動です。
まずは事業を伸ばす「スキル」と会社として大事にしたい「マインド・人物像」を明確にしましょう。
そしてこの2つを持ち合わせる人材が、何を求めて転職活動しているか(インサイト)を見極めることが大切です。
ターゲット人材がどんな課題を持っているか、
・社内で近しい人に聞く
・社外の人にインタビューしてみる
・SNSなどで調べる
などあらゆる手段を通して推察してみましょう。
2.自社の魅力を4Pに分類
会社には社員も自覚していない魅力がたくさん眠っています。
ワークショップや社員アンケートを通して発掘しましょう。
そんな時に役立つのが4Pです。
・Philosophy(理念)
・Profession(事業内容・業務内容)
・People(人・文化)
・Privilege(待遇・働き方)
で分類すると、抜け漏れなく魅力を整理できます。
ただしPrivilege(待遇)で惹きつけすぎることはピーターティールもオススメしていません。
「他社にできないことは何か?」の視点で考えていきましょう。
3.採用でよくぶつかる競合の調査
「他社にできないこと」を見つけるためには、他社を知る必要があります。
同じ業界のみならず、採用シーンでぶつかる企業さんも調べましょう。
※スタートアップ界隈では近しい業界ではなく、近しいステージで比べられる時があります。
採用における競合企業の
・採用サイト
・求人票
・SNS(企業・個人アカウント)
・インタビュー記事
を読み込み、差別化できる要素を見出します。
4.キャッチーな言葉をつくる
ここまでの工程で、
・ペルソナのインサイト
・自社の魅力
・競合他社の情報
が手元に揃っているはずです。
あとは候補者に刺さりやすい(覚えてもらいやすい)言葉を作っていきます。
採用ブランディングの記事中にもヒントが詰まっていますので、もし良ければご覧ください。
"選ばれる"企業になるためにも、他社にできないことを見つけて打ち出していきましょう。
最後にピーターティールのかっこいい一言で締めたいと思います。
スタートアップとは、君が世界を変えられると、君自身が説得できた人たちの集まりだ。
Twitterもやってます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?