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絵描きの私が何故モンテッソーリ教育を学び始めたのか

昨年から、モンテッソーリ教育の学校に通っています。
私も2年前までほとんど知らなかったんですが
意外と知り合いに話すと知ってる人が多く、昨今ちょっと日本でも流行り出している気がします。
モンテッソーリ教育が、本当にいい教育だから少しでも知って欲しいのと
なんでイラストレーターの私が勉強しているのか書きたいと思います。

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(↑学校の授業でとったメモです)


〜モンテッソーリ教育とは何か〜

イタリアの女医である、マリア・モンテッソーリさんが子供を科学して考案した教育法で、感覚教育・知育教育とも言われています。

子供の成長期に適切な環境を揃えておけば子供は自分で成長する力を持っているよ。
だから大人が援助するだけで子供がやりたいことを選ばせてやらせてあげれば、自立していて、自分で考える力を持った生涯学び続ける人間に成長しますよっていう教育です。
(※かなりやんわり書いてます。もっと具体的に知りたい人はぜひググってみてください)

教育って数字で出すのが難しくて良さを実証しにくいんですが
私がこの教育がやっぱりすごいなって思ったのは、幼少期にモンテッソーリを受けていた素晴らしい人たちが多いことです。

・マイクロソフトの創業者でwindowsのソフトを世の中に広めたビルゲイツ
・ハーバード大学在学中にFacebookを創り上げたマーク・ザッカーバーグ
・Amazonの創業者で世界有数の資産家であるジェフ・べゾフ
・Google共同創業者であるラリー・ペイジセルゲイ・プリン

ビジネスの世界以外でも

・前アメリカ合衆国大統領であるバラク・オバマ
・『アンネの日記』の著者であるアンネフランク
・日本では14歳にしてプロ棋士になった藤井聡太君などがいます。


〜では、私の幼少期をちょこっと〜

私のお母さんは子供たちになんとか幸せになって欲しいと、普通以上にプレッシャーを感じながら一生懸命に育ててくれました。

なんでプレッシャーがあったかというと
ここではあまり詳しく書きませんが、国籍が日本ではないこともあって、就職が難しいので
ちゃんとした会社で働き、ちゃんとした安定した職を持つことを
私が小学生の頃から望んでいて、学校から帰ってはご飯の時間以外漫画ばかり描いていた私を塾に入れてくれました。

高校生では、大学受験のために部活に入ることは禁止し、私が受験の高校3年の年に、彼氏とクリスマスお泊まりをして帰った日は
「どんだけ大切な時期だと思っているんだ!!!!」と飛び蹴りをして地面に這いつくばらせるほどに、私の将来に気を張って育ててくれました。

結果、私はこの世の安定しないランキングでかなり上位に食い込むフリーランスの絵描きになってしまいましたが、今私は好きなことだけを仕事にして、すごく幸せです。

なりたての数年間は母をとりあえず安心させねばと、結果に執着し社会的認知度を得ようとドチャクソに頑張ったので、著書が出せたり、大手企業の広告に使ってもらえたり、宣伝のためテレビに出たり活躍してるっぽく見えることは一通りオラオラ取り組んでいたので
母はちゃんとやっているのねと、今は通ってるジムの友達に私の絵を見せて自慢するくらい、私のことも仕事のことも認めてくれています。


〜好きなことを仕事にして気づいたこと〜

元々、小さい頃、絵ばかり描いてたし絵を描くことは好きでしたが
仕事にしたい!という方向は早めにお母さんに遮断されていたので夢にも願ってはいませんでした。

それに、私が描く好きな絵はパースを取って構図をきちんと把握するような、美術的な絵ではなく
本当落書きのようなカービィーのキャラクターとか、家族知り合いの似顔絵、あとはその漫画を描くことで
絵は好きだけど、学校の美術も好きじゃなったし
中学生の頃、イベントのポスター係みたいなのもさせられましたが
全体の構図を考えてデザインするようなのも好きじゃありませんでした。

そんなこんなで、わたしのイメージする絵を仕事にする人の能力を自分は持っていないなと、きちんと自分自身も納得した上で文系の4大に入り一般企業へ就職しました。

しかし、会社で実際に働いてみて、自分の本当に好きなことを仕事にしたいという気持ちが謎に爆発しました。
そのタイミングで、たまたまプロのイラストレーターさんに出会い、どうしたら絵を仕事にできるのか教えてもらいました(ほんとラッキーすぎる…)
大変なこともたくさんありましたが、そこから私の人生は一変して、絵だけで生活の出来るイラストレーターになりました。

プロのイラストレーターさんに教えてもらったのは、今までプロになるには絵がとにかく上手くなくてはいけないんだと思ってきたんですが、そうではなく、どうやって必要としてくれる人に自分の絵を届けるのかを考えることが、とても大切だということ。
そしてそのためには自分が絵で何を描きたいのかを自分が知っていることがとても大切だと知りました。


〜大学という教育現場で働いて気づいたこと〜

師匠に出会うまで知らなかったこのことを、同じく絵が好きな人にも教えたいという思いで
3年前から京都造形大学での講師の仕事を始めました。

私は「私と同じ方向性の絵を描く子」に対しては
色んなことを経験させ教えてあげられますが
絵にも色んな方向性があるから、その子その子のやりたい方向をきちんと聞いて
やりたい方向に対してアドバイスしてあげたいと思いました。

そこで毎年、授業はじめにアンケートを取って、その子たちのやりたい方向性や
どうゆう仕事がしたいのかを調査しているんですが

7割の生徒が、絵は好きだけど何をしたいかわからない、そしてそれに対して不安や虚無感を感じていると書いていました。
自分が何がやりたいのか、自分にとって何が得意なのか(需要があるのか)、何に対して幸せを感じるのかは
自分で動いて、経験して初めてわかっていくものだと私は思っていて
だから経験が足りないまま、考えても見つかることじゃなく、教えられることでもないから、可愛い生徒を前に、なんだか詰んでような漫画でいうティロリ〜という気持ちになったのを覚えてます。

もちろん私だってそうだし、多くの大人だって、大学生でそこまで考えられたかっていったらほとんどの人は出来てないのが大半だと思います。
でもだから、この後の子供たちもそうゆうもんだから…と、終わりかといったらそうじゃないし、そうじゃなくなって欲しいから
どうゆう能力が必要なのかなって考えたら、「自分で考え行動する力」が足りないからなんじゃないかと思いました。


〜だからモンテッソーリでこれからどうしたいか〜

じゃあそれはどうしたら身につくのかなと色々調べてる時に、モンテッソーリ教育に出会いました。
モンテッソーリ教育の縛りつけるのではなく、自主的に考え行動することを重んじる方針、そして自分の好きという感覚を大切にするところにとても惹かれました。

今、学んで1年目ですが、よくある成功した人が自分はこうやって成功したからこれが正解なんだ!というようは押し付けや、昔からこうだからこうなのよ!みたいな考えることを放棄した思想が好きじゃないので(だって色んな人がいて、色んな願いがあって、色んな方法があるではないですか…)
学べば学ぶほど、元女医さんならではのモンテさんの「子供を科学的に研究しないといけない!」というロジカルで万人に対応する、客観的科学的な説明とか、誰にでも広められるように考えられているところまで、凄すぎて感動するくらいいい教育法だなって思います。

あと一応学校の卒業までは1年で、卒業後どうしたいかというと
私は幼稚園でのお絵かきを、幼児期の成長段階と効果を考えた意味のあるものにしたいです。
その時期の教育こそが脳には大切で、子供たちにはその時期だから動かさなきゃいけない部位や動きの理由があるから
それとお絵かきを合わせたいなっていうのが今やりたいことです。

お母さんが知らず知らずに手にとってたお絵かき帳が実は、考えて動ける力を養えるもので
その子が大人になった時、自然と好きなことを仕事にできてるような未来にしたいなっていうのが今の夢です。


〜以上です〜

ここに書いたのは、今こうゆうこと思っていてこんなことしてると
いちいち対面で説明するのには、そんな楽しい話でもないので、なかなかしっかり伝えるのが難しいけど
もし、興味持ってくれる人がいるとしたら知ってくれると嬉しいことだから書きました。
今現時点の知り合いや、この先会う何か一緒にできるかもしれない人に今の自分の想いが届きますようにと、タイムカプセルみたいな気持ちです。


新卒以来、イラスト以外のこともやり出してみて
自分がこんなに何がなんでも創作にこだわった(好きじゃないことだと本当にやりたくない)人間ということを実感したし

英語を学びたくて、海外にちょこちょこ出て行ってみて自分が生活できる条件がすごく限られていることを知った(海外に2週間以上いられません)昨今です。

いや〜本当に、自分が何が好きで、何が自分にとっての武器で、自分が何に興奮して何が幸せなのかが分かるのは、当たって経験した数の分しかわからないですね。

夜の営みも…みたいに得意な下ネタで締めたかったですが、やめておきます。
では、読んでくれてありがとうございました。



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